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『鬼滅の刃』最終回ネタバレ感想/第205話の舞台が「大正時代」ではなく「現代」だった理由

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『鬼滅の刃』最終回のネタバレ

『鬼滅の刃』が完結した。鬼たちの祖である鬼舞辻無惨を倒すために、多くの犠牲を払いながら総力戦で立ち向かっていく主人公たちの姿に胸を熱くしながら読ませて貰った。近年のバトル漫画はダラダラと長くなりがちな傾向にある。一方で本作は連載当初の目標に向けて一気に駆け抜けていき、人気のピークで物語を完結してみせた。本当に凄いことだと思うし、歴史に残る一作になったのではないかと思う。また現実世界と漫画の展開を重ねると「嫌がる人がいる」ということを理解しながらも、「無惨を4つの薬によって弱体化させる」「鬼になった炭治郎が人間に戻れたのはしのぶさんの薬に加えて、一番最初に噛んだのが一度鬼になって人間に戻ったことで抗体を持っていた禰󠄀豆子だったから」というのは、世界中で感染症が流行している今を生きる人間の1人として、色々感じさせられるものがあった。

 

 

  • 舞台は「大正時代」から「現代」へ

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<出典:吾峠呼世晴/集英社>

一方で最終回の舞台は大正時代から現代へと大きく時代が移行しており、驚いた人も多いようだ。かくいう自分も驚いたのだが、最終回の内容を読んで納得した。本作は無惨を倒すため多くの犠牲を払った上に、生き残ったモノたちの中でも力の前借りとなる「痣」が出ているキャラクターは、基本的には25歳までしか生きられない未来が見えている。となれば、強い覚悟で戦いに挑んでいった登場人物の心境はさておき、読者サイドからすれば「若くして死ぬことが確定しているキャラクターたちの姿」で物語の幕が降りるというのはやはり複雑だ。特に「痣持ち」と「痣なし」のカップルの未来を考えると、「幸せな時間は長くは続かないんだよな…」と切なくなる。

 

 

  • 命を落とした人たちも幸せに…

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<出典:吾峠呼世晴/集英社>

かといって「痣持ちメンバーも25歳で死ぬことはなく、長生きをして幸せに暮らしましたとさ」というのは興醒めだし、どちらにせよ「犠牲になっていった仲間たち」への無念は残る。もちろん、ここで幕を閉じるというのも味わい深さがあって個人的には好きだ。しかし『鬼滅の刃』では舞台を現代に移行して「生き残りメンバーの子孫」と「死んでいった仲間たちが転生して幸せに暮らしている姿」をみせることで、「生き残った痣持ちメンバーの余生は長くなかったかもしれないけど、現代に生きた証が残るくらい幸せな生活を送った」「犠牲になったメンバーは大正時代では本当の幸せを手に入れることは出来なかったかもしれないけど、現代に転生した彼ら彼女らは本当の幸せを手に入れて生きている」ということを伝えたかったのではないかと感じた。

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※第200話で生まれ変わった後の約束をする2人

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※第205話の現代で定食屋をやっている2人

そうすることで設定的に「無惨を倒しても少しビターなエンドしか迎えられない」と思われていた本作が、少年漫画らしい後味が爽やかで読者が笑顔になれる「ハッピーエンド」として幕を閉じれたのではないかと感じる。

 

 

  • 最後に…

先週は「急にトリッキーなことして、大丈夫なのかな?」と不安にもなったが、読み終えればこれ以外は考えられない、キャラクター愛に満ちた見事なラストだったと思う。吾峠呼世晴先生、4年3ヶ月の連載お疲れ様でした。次回作も楽しみにしています!そして、新連載の表紙を見て「すぐ打ち切られそう…」と思った自分を許してください…

 

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