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【新型コロナウイルス】「緊急事態宣言」延長へ/自粛をすればするほど「終息が遅くなる理由」と「自粛の目的」

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新型コロナウイルスに関する世間の反応や報道を見ていて気になるのは、「自粛を頑張れば終息が早くなる」と誤解している人が結構多いことだ。

 

今回の新型コロナウイルスは奇跡的なこと(「ウイルスが突如消える」「特効薬が開発される」など)が起きない限り、「国民の6〜7割が感染またはワクチン接種により抗体を得ることで、集団免疫を獲得する」以外での終息は難しいとされている。これは裏を返せば感染者数が爆発的に増加することで国民の6〜7割が感染者となれば、新型コロナウイルスは思いの外早く終息に向かう可能性があるということだ。一方で現在の日本では「緊急事態宣言」が発令されていて、政府は不要不急以外の外出自粛を要請して感染者数を抑えようとしている。つまり現在、国民が政府からの要請を受けてやっている自粛は「終息を早める」ことではなく、「終息が遅くなる」行為である。何故なら感染者数が増えなければ、「集団免疫」を獲得するために必要な「国民の6〜7割が感染者となり抗体を得る」という条件をクリアすることが出来ないからだ。そのため「自粛しない人のせいで中々終息しない!」と怒ってる人を見ると、「早く終息させたいなら、自粛なんかしない方がいいのにな…」なんて思ってしまう。

 

 

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では何故日本は苦しい思いをしながら、わざわざ終息が遅くなるようなことをしているかというと、それは「医療崩壊」を起こさないため、そして「医療リソースを増やすための時間稼ぎ」である。現在医療機関のキャパシティは感染者数の増加数に対応できない状況にある。そのため感染の疑いがあってもPCR検査を受けれなかったり、陽性反応が出ても軽症の場合は自宅待機を命じられるケースがある。一方で新型コロナウイルスの怖いところは、軽症であったにも関わらず容態が急変して死に至ってしまうことにある。現に先月は埼玉県で軽症と判断され自宅待機が命じられていた50代と70代の男性の容態が急変して亡くなったという報道があった。先日亡くなった岡江久美子さんも発熱後に自宅待機が命じられていたが、突如容態が急変して死に至ったケースだった。もしこの3人が早い段階で入院をしていれば、また結果は変わったかもしれない。仮に変わらなかったしても、最善を尽くした結果なら残された側の受け入れ方も大分変わる。今の日本は感染者数の増加に医療機関のキャパシティが追い付かずに、助かったかもしれない命まで失われている状況だ。そのため「終息が遅くなる」と分かっていても、感染者数の爆発的な増加による「医療崩壊」を防ぐために、「医療機関が感染者を余裕をもって受け入れるだけのキャパシティが用意されている状況」と「感染の疑いがある人が直ぐにPCR検査が受けられるような状況」になるまで自粛は続けなくてはいけない。

 

 

ただ個人的には冒頭でも触れた通り、自粛の目的を「医療崩壊を防ぐ(出来るだけピークを遅らせる)」ではなく「終息を早める」だと誤解している人が多いように思える。そして「自粛の目的を国民と共有できずにいる政府とマスコミ」、そして「自粛の目的が分かっていないにも関わらず自粛を実行して、他者にも強要する国民」の両方に問題があるように感じる。安倍総理は3月中旬の会見で「感染のピークを遅らせる」、3月下旬の会見で「長期戦を覚悟」と、新型コロナの感染拡大が長引く可能性に言及しておきながら、東京オリンピックを強行しようとしたり、まるで「今、この時我慢することさえできれば終息に向かう」と誤解されかねないような発言をしたりしていて不信感が募るばかりだ。

 

 

その結果安倍総理の「この2週間が瀬戸際」といった発言を信じて自粛してきた国民は、「いつまで経っても終息に向かわないで、長引くばかりじゃないか!」と不満を溜め始めている。安倍総理はそろそろ、短期戦で乗り切れるかのような発言は控えて、国民が少しでも安心できるような様々な可能性を視野に入れた長期的なガイドラインを発表をして欲しい。

 

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