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「オープンワールド」「ストーリーの描写不足」「ポーションガブ飲み」、相性の悪い要素を組み合わせた駄作『FF15』

ファイナルファンタジー XV 初回生産特典 武器「正宗/FINAL FANTASY XVオリジナルモデル」アイテムコード同梱 - PS4

『FF15』のネタバレ

『FF15』をプレイした。本作は2016年11月に発売されたゲームだったが、2020年4月に1950円で購入したところ、「初回生産特典」のアイテムコードが付いてきでいきなり苦笑いさせられた。「『FF15』は全然売れなかった」「小売店泣かせ」という話は聞いて方が、まさか発売から3年以上が経ち発売当時から相当値崩れしているにも関わらず「初回生産特典」が届いてしまうのは予想外だった。

 

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※愛車のレガリア、移動時間が7分を超えることも…

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※キャンプで食事をするとステータスアップ

本作のネット上での評価はとにかく悪く、フルボッコに叩かれた作品だ。一方で自分は同じくネット上で叩かれまくっていたナンバリングタイトルの『FF13』をそれなりに楽しくプレイできた人間なので、本作も何だかんだ言ってそこそこ楽しめるものだとばかり思い込んでゲームを始めた。ただ『FF15』は新型コロナウイルス並に自分の甘い考えを打ち破ってくる程の「駄作」だった。まず本作の軸となるストーリーと「プレイヤーが幼馴染4人と本当に旅をしているような体験を味わえるアドベンチャーゲーム」というコンセプトの相性が絶望的に合っていない。本作はゲーム冒頭で「王都陥落」「父親の死」という衝撃展開で幕を開ける。本作は主人公のノクトとその仲間たちはクリスタルを奪還する力を得るために愛車レガリアで各地に点在する王墓を回りながら「王家の力」を集める旅に出るという物語である。そのため自分としてはガンガン物語前に進めて行きたかったのだが、「Chapter3」のザコ敵に瞬殺された挙句、頑張ってモンスターを倒してもお金が手に入らないという状況に陥り開始早々詰みかけてしまった。どうやら本作は広々としたオープンワールド風のマップを自由に冒険しながら「クエスト」をクリアしていくことで、経験値やお金を貯めてレベルアップしていくシステムだったようだ。それならば、「クエスト」をクリアしてレベルアップをしていかなければと、色々な「クエスト」をこなしていこうと思った訳だが、本作の軸となるメインストーリーでは「王都陥落」「父親死亡」と緊張感溢れる展開が繰り広げられているなと関わらず、自分がやっていることは「モンスター討伐」ならともかく、気が抜けるようなクエストも多い。みんなで絶景をバックに写真を撮るために撮影スポットにいるモンスターを倒したり、カップヌードルをアレンジするための肉を手に入れるためにモンスターを倒しているノクトたちの姿をモニター越しに見ていると何とも言えない気持ちになる。広々としたマップを歴代の『FF』のテーマソングが聴ける愛車のレガリアやチョコボで移動し、夜にはキャンプを開いて食事をすることでステータスをアップする、それを通してプレイヤーにはノクトたち4人と一緒に本当に旅をしている体験をしてもらいたい、その狙い自体は悪くないと思う。ただ物語の展開を踏まえれば、優雅にドライブを楽しむノクトたちにも、軽快な音楽でチョコボで大地をかけるノクトたちにも、絶景をバックに並んで写真を撮っているノクトたちにも、ネコの餌のために呑気に魚を釣っているノクトの姿にも、違和感を覚えざるを得なかった。

 

 

ただ自分はどちらかと言えば製作陣の作品のコンセプトを汲み取りながら作品を楽しむタイプ。「違和感はあるけど、その辺りには目をつぶれば…」と出来るだけ楽しもうとプレイしてきた。正直「クエスト」はお使い感が半端ない上に、時折バグなのか指定された場所に討伐対象のモンスターがいなかったり、モンスターを倒しても報告に行っても倒していないことになって同じ「クエスト」を再びやらされたりと、時間を無駄にしてイライラさせられたりもした。レガリアやチョコボに乗って移動する時間やロード時間がとにかく長いのも苦痛だった。ただ「『モンスターハンター』だと思えば悪くないのでは?」「むしろRPGのレベル上げがクエスト形式になっていて、結構楽しいのでは?」と出来るだけポジティブに受け取ろうとした。しかし比較的自由度の高いオープンワールドのマップから突如強制一本道ストーリーとなる「Chapter9」以降の展開を見ることでこの作品はとても擁護できる代物ではないと確信してしまった。

 

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※「王都陥落」「父親死亡」も描写不足故に盛り上がらず…

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※ヒロイン・ルナフレーナも登場とほぼ同時に死亡

もしかしたら先行または後から発表された「映画」「アニメ」「小説」「DLC」に触れれば、また違った感想を抱くのかもしれないが、『FF15』というゲームを単体でプレイした場合、本作のストーリーは明らかに「描写不足」である。まず大前提としてノクト王子の故郷となるルシスという王都についてゲーム内では全くと言っていいほど描かれていないため、「王都が陥落した」という報告を受けようが、ラストで10年越しに荒れ果てた王都に帰還しようが、プレイヤーにとっては知らない場所だから「衝撃や感慨深さを与えたいんだろうけど…」と困惑してしまう。そしてこの問題は王都ルシスだけでなく、父親とルナフレーナの死ぬという衝撃展開にプレイヤーがイマイチ乗り切れない問題にも通じる。物語に厚みを持たせるためにはゲーム開始早々ノクトたちを旅に出させるのではなく、ルシスでのイベントは必死だったように思う。本作のストーリー展開はとにかく雑で困惑するシーンばかりだ。これは上述した「王都陥落」「父親死亡」「ルナフレーナ死亡」の他にも、「王の盾を自称する仲間がいきなり修行するために一時的に旅から抜けて、よく分からないまま帰ってくる」「失明した仲間の1人が明らかに足手まとい(杖をついて歩くため、ダッシュが出来なくなる上に道中や戦闘中に転んでたりする…)にしかなっていないのに、大した理由も説明せずに旅についてくる」「仲間の1人が出身地をカミングアウトするシーンがあるが、伏線がないから凄い唐突な感じがする」「父親死亡後に旅の目的っぽく設定されていた『王家の力を集める』を全然成し遂げていないにも関わらず、歴代の王の力を一身に受けてクリスタルの力を解放して、星の病を打ち破るラスト」などあげ出したらキリがない。とにかく物語が行き当たりばったりで進んでいるようで、プレイしていて苦痛でしかなかった。ネタにされまくってるノクトの「やっぱ辛えわ」も、ノクトがルナフレーナの抱えていた「辛い気持ち」を聞いてあげれなかったという後悔から、旅の仲間たちに自身の気持ちを打ち明け、仲間たちがそれに応えたという感動シーンだということは分かるのだが、こちらも描写不足で殆どの人がその物語的な繋がりを感じれずに唐突だと思った人が多いのではないかと感じた。とにかく本作はもっと各キャラクターたちの関係性を深く掘り下げる描写をして欲しかった。セリフで説明するだけでは物語に入り込むことはできない。

 

 

また戦闘システムは「○」ボタンで攻撃、「□」で回避、相手の攻撃をガードすればカウンター攻撃が打てるなど基本設定はシンプルで楽しいのだが、本作では何故かHPが0になっても一定時間内にポーションを飲めば回復できてしまうという謎システムになっている。更に本作のアイテム使用は無制限に使用可能なので、ラスボス戦に至ってはとにかく「○」ボタンを連打しながら、定期的にポーションを飲み続ければ、戦略性などなくてもよく分からないまま勝ててしまう。魔法システムに関しても、自分が魔法を放つと何故か味方である仲間まで「グワァァ!」と負傷してしまう謎システムでとにかく使い辛い。挙げ句の果てに召喚獣システムは召喚条件がよくわからない上に、いざ召喚すると壮大な音楽と共にバカみたいに強い攻撃を放ち相手モンスターを瞬殺してしまうというバランス感覚が狂ってるとしか思えない設定になっている。

 

正直『FF15』がここまでヒドいゲームだとは思っていなかったので驚いた。とにかく本作は「完成度の低い上に相性の悪い要素を組み合わせた結果、とんでもない駄作が生まれしまった」としか感じれなかった。とにかく一つ一つの要素のクオリティが低すぎる。大抵事前にネットで叩かれまくってるような作品は実際に触れてみると「思ったより、悪くないじゃん」と擁護しなくなるものだが、「マジでダメじゃん…」というケースもあるのだなと学ばせて貰える一本となった。本作を楽しみにして発売日に定価で購入して失望したプレイヤーたちのことを思うと、心から胸が痛む。

 

物語のラストで主人公はお気に入りの写真を一枚選ぶイベントがあるが、自分は一時的ではあるが一緒にダンジョン攻略をして楽しかったアラネアのソロショットを選んだ。結果はお察しの通り。『FF』のメインテーマに合わせてノクトとルナフレーナが仲睦まじそうにアラネアの写真を眺めるという何とも言えないシーンが誕生してしまった。

 

 

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『ヴェルサスXIII』から『FF15』に変更するPVを初めて観たときは苦笑いしながらも、興奮した。あのPVにあったクリスタルを巡る王都同士の争いを描いた映像はどこへ消えてしまったのだろうか… 新宿をモデルにした舞台で『FF15』がもっと遊べると期待していた人も少なくなかったはずだ。最後にアーデン役の藤原啓治さんはとてもいい演技をしていて本作における唯一の救いだった。ご冥福をお祈りします。

 

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