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『100日後に死ぬワニ』の輪っかと羽をつけた「追悼ショップ」のイラスト、アレどういう気持ちで見ればいいの?

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<注意>『100日後に死ぬワニ』が好きな人は不快な気持ちになると思うので、読まない方がいいです

『100日後に死ぬワニ』の「追悼ショップ」のイラスト。いや、アレどういう気持ちで見ろっていうんだよ。『ドラゴンボール』よろしく、頭には輪っか、背中には羽、死後のワニを描いているということなのだろうけど、何だこれ。つーか、作者が100日目更新後にテレビに出て「最後ワニが死んだかどうかの解釈は読者に任せる」「みんなバラバラの解釈でいい」みたいなこと言ってたけど、モロに死んでるじゃん。物凄くポップな字体で「追悼」とか書いて、メチャクチャ死んだこと全面に押し出しまくってるじゃん。こんな丸みを帯びて真っ黄色な「追悼」みたことないよ。何が人それぞれの解釈だよ。こんなの死んだ一択じゃねーかよ。興醒めもいいとこだよ。マジで。

 

 

勘違いして欲しくないから、一応書いとくけど基本的に自分は「金儲け」には賛成の立場だよ。だから書籍化が発表されたときに、「萎えた」とか叩いてる人みたときは、「漫画家なんだから、ビジネスにして当然」「そういうやりがい摂取みたいな考え方をする人が多いから、日本のカルチャーはダメになる」とかイラついてたよ。Twitterにアップし始めた漫画が、書籍化されて収益につながるなんて夢がある話だと心の底から思ったし、SNSの発展によって誰にでもチャンスがある世の中が来たんだなと、ネットメディアの可能性にワクワクしたよ。だから全然「書籍化」とか「映画化」とか喜ばしいことだと思うよ。グッズ化だって、「よくコロナが流行する中、たった100日でここまで用意できたな…」とは思ったけど、折角のビジネスチャンスなんだから叩くようなことはおかしいと思ったよ。初日発表、翌日発売だって「死んだ途端に怒涛の商業展開かよ!」とツッコんだけど、今の世の中みんな飽きるのかが早いから、やむを得ないことだと思ったし、「当日グッズ展開」に関しては未だに擁護派だよ。

 

でもさ、頭に輪っか乗せて、背中に羽生やしたワニは違うでしょ。例えばこの作品が「死はネガティブなイメージがあるけど、そうじゃない!」「もっと死をポジティブに捉えようよ!」というメッセージの作品ならこのイラストでも分かるよ。でもこの作品はそういう感じじゃなかったじゃん。作者だって「日常はいつ終わってもおかしくない世界」「いつか訪れる死を意識してくれれば、生き方や行動がいい方に変わると思う」「そういうことを意識してくれるキッカケになれば」みたいなこと言ってたじゃん。それなのに100日目が更新されて2時間もしないうちに頭に輪っか乗せて、背中に羽生やしたワニが手をあげながら「やあ、待った?」みたいなノリでシレッと「追悼ショップ」の宣伝イラストに登場したら、こんなの笑うしかないよ。なんでそんな悪びれる様子もなく登場できるんだよ。あのワニの死を直接描かない遠回しな演出や桜舞い散る見開きページの余韻が台無しだよ。全然すぐ会えたじゃん。全然死んだ気しないし、何なら死んだ後のワニの方が生きるている感じがするレベルだよ。全然「死」の擬似体験になってないよ。

 

 

ネットでは「ワニは作者が20歳のときに事故で亡くした友人がモデルなのでは?」みたいな推測が立っていて、作者も泣きながらそのエピソードをライブ配信で語ったらしいけどさ、だとしたらより「追悼ショップのワニのイラスト」をどういう気持ちで見ればいいかわからないよ。これまたネットで「作者の友人は悟空役をやっていたから、そのリスペクトでは?」みたいな意見があるみたいだけどさ、作者が主張するには「グッズ展開」とかは連載後に決まったらしいじゃん。ということは、このイラストはバズらなかったら描かれなかった可能性もあったわけじゃん。そういうこと考え始めるとさ、「このイラストってどういう感情で描かれたんだろう?」みたいな余計な邪推をし始めちゃうんだよ。もしかしたら、バズってなくても100日目更新してから2時間後にこのイラストアップしようと決めてたという可能性もあるけどさ、やっぱり「ある日、突然日常がなくなる」みたいなメッセージを込めた作品なら、このイラストはやめて欲しかったなと思う。だってメチャクチャ日常続きそうな感じで、失った感が損なわれたもん。多分自分は「グッズ展開」とか関係なく、ワニの死後2時間後にこのイラストがアップされたら普通に萎えただろうなと思う。というか、個人的には「グッズ展開」のイラストも生前のイラスト推しでいった方がウケが良かったと思うよ。

 

 

100日後に死ぬワニ (ゲッサン少年サンデーコミックス)

とはいってもここまで書いたことは自分の感想なんで、この作品を否定したいとかではないです。ただ「グッズ販売」も「追悼ショップ」みたいな名称はやめた方が良かったと思うし、イラストもコミックス版みたいな感じなら、また反応も全然違ったんじゃないかなと思う。ただ本作を初めて読んだときから世間の絶賛ムードとは少しズレを感じていたので、純粋にこの作品と最初から感性が合わなかっただけなのかもしれない。ぶっちゃけ、炎上した後の方が楽しんでた。

 

 

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