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『万引き家族』『カメラを止めるな!』にも通じる『パラサイト 半地下の家族』のヒットスタイル

パラサイト 半地下の家族 OST (Korea Movie) CD+Folded Poster [パラサイト 半地下の家族:モノクロ版イメージポスター] [韓国盤]

アカデミー最優秀作品賞を受賞した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の日本での興行収入は40億円を超えた。これは2005年に日本公開された韓国映画『私の頭の中の消しゴム』の最終興行30億円を大きく超えるヒットで、日本で公開された韓国映画の中で歴代No. 1ヒットだという。

 

 

万引き家族

ここまでのヒットになった理由には色々な要因があるだろうが、個人的には「貧困な家庭が裕福な家庭に寄生していく」という表面上の分かりやすい物語設定が大きかったのではないかと感じる。これは2018年に公開され興行収入45.5億円の大ヒット作品になった是枝裕和監督の『万引き家族』にも通じる。大ヒット作品というのは基本的に「誰でと楽しめる明るい映画」であることが多く、『パラサイト』や『万引き家族』のような国内の社会問題を扱うような映画は避けられがちだ。熱心な映画ファンならともかく、年に数本しか映画を観ないようなライト層からすれば、態々暗い気持ちになりそうな映画を観たくないという気持ちは分かる。しかし『パラサイト』には「裕福な家庭を乗っ取っていく描写」、『万引き家族』には「貧困な家族がスーパーなどから親子で万引きをする描写」というエンタメ映画として「面白そうな描写」が予告編で使われた。もちろん『万引き家族』は公開直前にパルムドールを受賞したことで注目度が高かったことは大きいだろうが、それでもこの手の「重そうなテーマを扱った映画」に観客が集まったのは、「純粋に面白そうだから」という点が大きいように思う。映画は「現代社会を写す鏡」という面もあるが、やはり「映画としての純粋な面白さ」がなければ、いくら高尚なお題目を設定していても、多くの人に伝わらないのではないかと思う。「テーマ設定と関係なく純粋に楽しめ、尚且つ観た後に社会や人生の見え方が少し変わるような映画」が個人的には理想だと感じる。

 

 

カメラを止めるな!

また『パラサイト』と『万引き家族』は「予告編では想像もつかないような設定」が映画の後半で明かされるという点でも共通している。これは2018年に公開され、興行収入31.2億円のヒット作となった『カメラを止めるな!』にも通じる。寧ろ『パラサイト』は口コミなどによって公開初週ではなく、公開スクリーンが増えた数週間後に興行的ピークを迎えるというヒットスタイルは『万引き家族』より『カメラを止めるな!』の方が似ているとまでいえる。今の時代はSNSでジワジワと知名度を広げていた作品がテレビで大きく取り上げられたり、権威ある賞を受賞したりするとことで、一気に動員が跳ね上がるケースが多い。これは映画に限らず、他の分野においても同じことが言えるだろう。

 

 

これからの時代は何がキッカケで大きな飛躍をするかはわからない。だからこそ、いつそのキッカケが訪れてもいいように、予め準備をしていくことが大切だと感じる。

 

万引き家族

万引き家族

  • メディア: Prime Video
 
カメラを止めるな!

カメラを止めるな!

  • 発売日: 2018/10/27
  • メディア: Prime Video
 

 

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