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コロナウイルスの影響で『ドラえもん』『2分の1の魔法』など話題作が公開延期!映画興行にもダメージ

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※公開延期決定後も「近日公開」という形で放送されるCM

新型コロナウイルスの影響で『映画ドラえもん のび太の新恐竜』やディズニー・ピクサー最新作『2分の1の魔法』など話題作品の公開延期が次々と発表されている。当初は安倍首相による「休校要請」から子供をターゲットにしたファミリー映画の公開延期が中心だったが、先日は『007』シリーズの最新作が世界的に公開延期されるなど、映画興行へのダメージも大きくなりそうだ。

 

小説 映画ドラえもん のび太の新恐竜 (小学館ジュニア文庫)

特に春休み興行としては『映画ドラえもん のび太の新恐竜』の公開延期は辛い。『映画ドラえもん』は毎年春に公開されて人気シリーズで、一昨年と昨年は興行収入50億円を超える大ヒットを記録している。今年はドラえもん生誕50周年に加えて、『映画ドラえもん』シリーズとしても40作目と「記念年」が重なり、かなりの力を入れ具合を感じいた。例えば今年のテーマは「恐竜」と『映画ドラえもん』シリーズの1作目『のび太な恐竜』や声優変更後の1作目『のび太の恐竜2006』などシリーズの原点を思い起こさせる題材で、タイトルも『のび太の新恐竜』と過去の名作へのリスペクトと挑戦心を感じさせる。また脚本はシリーズ最高興行収入を記録した『映画ドラえもん のび太の宝島』と同じく東宝の人気プロデューサー・川村元気が務め、キムタクをゲスト声優としてキャスティングするなど力の入り具合を感じさせる。そのため今年も興行収入50億円以上のヒットが予測されていた。現段階で本作の公開時期は未定となっているが、ゴールデンウィーク興行だと同じく東宝の人気テレビアニメシリーズの劇場版である『名探偵コナン』や『クレヨンしんちゃん』とスクリーンに奪い合いになってしまう。かといって時期をずらしてゴールデンウィーク終了後の5月後半から6月にかけてだとスクリーン確保の面では一番現実味のあるラインだが、春休みと違って平日学校がある分、メインターゲットである小学生の動員は例年ほど期待できない。だからといって7月まで伸ばせば『ポケットモンスター』の最新作もあるし、今年は8月に山崎貴監督の3DCGアニメ映画『STAND BY MEドラえもん2』が控えており、完全に共食い状態となってしまう。勿論相乗効果で興行収入が見込めるという見方もできるが、スクリーンの確保という点でやはり難しいだろう。本作はここ数日「近日公開!!」というCMを放送しているが、公開延期となっても新聞広告など含めて事前に契約した分の宣伝をこなさなくてはならないのは辛い。改めて宣伝し直すとなると、更に宣伝費がかかってしまう。

 

 

2分の1の魔法 オリジナル・サウンドトラック

ディズニー・ピクサー最新作『2分の1の魔法』の公開延期も痛い。過去の春休みに公開されたディズニー作品やピクサーのオリジナル作品の興行収入の傾向から本作も興行収入50億円クラスのヒットも見込める作品だ。もちろん『アーロと少年』のように伸び悩む可能性もあったかもしれないが、この春休みの稼ぎ頭候補だったことは間違いない。最悪『映画ドラえもん』と『2分の1の魔法』だけで100億円以上のマイナスになる可能性もある。こちらも『映画ドラえもん』同様、「公開日未定」という形でCMなどを流しているが、事前の契約分はこなさなくてはならないという「大人の事情」が見て取れる。これはシネコン側からしてもかなり痛い話だろう。特にこの手の大作映画の観客はファミリーやカップル、友人グループで劇場に訪れるケースも多く、売店でのポップコーンやドリンクなどの購入率も高いという。そういう意味でも話題作の公開延期は映画業界に大きなダメージを与える可能性が高い。

 

 

映画『Fukushima 50』 オリジナル・サウンドトラック

一方で話題作の公開延期によって起こるプラスの面を考えてみたいと思う。例えば『映画ドラえもん』と同じ公開日だった『Fukushima 50』や『仮面病棟』などは『映画ドラえもん』の公開延期によって座席数の大きなスクリーンに割り当てられたり、上映回数が増えたりとプラスに働いた面もあるかもしれない。また2月公開映画も3月公開予定だった『映画ドラえもん』『2分の1の魔法』に加えて、『ドクター・ドリトル』や『ソニック』の公開延期によって上映期間が延びるかもしれない。そのため作品によってはこの状況がプラスに働く面もあるにはあるのだろうが、やはり全体としてみては大きなマイナスであることは否めない。

 

 

ディズニーは4月公開の『ムーラン』も公開延期を発表するなど、新型コロナウイルスの影響がどこまで続くかは未知数だ。昨年映画興行界は大きな飛躍を見せたが、今年は厳しい年になりそうだ。

 

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