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寿命が尽きるまで永遠に天才であり続けることを予感させる『響~小説家になる方法~』最終13巻

響~小説家になる方法~ (13) (BIG COMIC SUPERIOR)

<注意>『響』最終巻ネタバレ

『ONE PIECE』の尾田栄一郎先生が絶賛し、欅坂46の平手友理奈さんが主演で実写映画化もされたヒット作『響~小説家になる方法~』の最終巻を読んだ。

 

本作は弱冠15歳にして芥川賞と直木賞のW受賞を果たした主人公・鮎喰響の物語。響は気に食わないことがあれば見ず知らずの人にも突発的に暴力を振るったりする加減を知らないタイプ。しかし文学の才能は本物で、文学界と世間を騒がしていく。

 

 

この物語、あまりに主人公の響が「アレ」な性格だったので、何処かで才能の壁にぶつかって成長するエピソードがあったりするのかと思っていて読んでいたが全くそんなことはなく終わってしまった。最後まで響の性格は響のままだったし、響の文学の才能も常に傑作を生み出す天才だった。まー、少しは丸くなったみたいな感じはあるのかもしれないが…

 

 

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<出典:柳本光晴/小学館>

彼女は最終巻で「本当に寿命で死ぬまで天才でい続けた奴はいない。いつかは枯れる。お前も」という問いに対して「私は私。それだけは絶対に変わらない。」と言い放つ。彼女は自分の才能が枯れることなく、常に書きたいものを書き続けているという予感があるのだ。

 

そして最終回では大学進学のために留学したイギリスで響が、連載初期から変わらない一貫した態度と才能を見せつけ、「これからもそれは続く」という予感を読者に与える終わり方をする。

 

 

本作は人気作品だし、続けようと思えばいくらでも続けれたはずだ。何より響の幼馴染みのエピソードなど、消化不良感があるのも事実だ。ただ最終巻を読み終わった後だと、このタイミングで終わったのは正解だったのではないかと思う。何故なら響は常に天才であり続けるからだ。そして天才の物語はワンパターンで飽きてくる。それなら大学進学のタイミングで「彼女は彼女であり続ける」ということを読者に予感させることで幕を閉じることがこの物語にとってはベストだったのだろう。

 

響~小説家になる方法~ (13) (BIG COMIC SUPERIOR)

響~小説家になる方法~ (13) (BIG COMIC SUPERIOR)

  • 作者:柳本 光晴
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2019/11/29
  • メディア: コミック
 

 

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