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「ネットで一部の愛好家から持ち上げられるだけの漫画」とは一線を課す『チェンソーマン』謎の魅力

チェンソーマン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

藤本タツキ先生が『週刊少年ジャンプ』で連載するダーク・ファンタジー漫画『チェンソーマン』を読んだ。

 

www.shonenjump.com

自分は前々からネットで本作のタイトルをよく見ていた。しかし本作のタイトルをネットで見るときは大抵「ネタ扱い」という感じだった。『週刊少年ジャンプ』の連載作品で偶に見る光景だ。ネットでは一部の「打ち切り候補漫画の愛好家」が「ネタ」のように持ち上げるが、ジャンプの掲載順は中間から下位を行き来しながら打ち切りを回避してそれなりに続く作品。定期的にセンターカラーは与えられるも、コミックスの売上はそこまで伸びず連載1周年記念でも表紙や巻頭カラーが貰えず、2周年を迎える前に打ち切りが決まるタイプの漫画… それが自分の中の本作の認識だった。実際本作の連載1周年記念は表紙や巻頭カラーではなく、センターカラー。しかも見開きではなく1ページの扉絵のみという編集部からの期待が低いことが伝わってくる扱い。やはりネットで一部の愛好家が持ち上げているだけで、後1年もせずに消えていく漫画なのだと感じていた。

 

 

このマンガがすごい! 2020

しかしである。毎年「この漫画が売りたいだろ」とかいう謎のイチャモンをつけられる宝島社の『この漫画がすごい!2020 オトコ編』で『チェンソーマン』は第4位。テレビアニメがヒットしたことから、累計発行部数4000万部を超える快進撃中の『鬼滅の刃』の第6位を超える評価を得ていた。まー、藤本タツキ先生の作品の場合、前作『ファイアパンチ』も2017年のオトコ編第3位にランクインしてたからアテにならないといえばならないのだが… ただ自分が普段利用するTSUTAYAの漫画コーナーにも表紙が見えるように棚に立て掛けられており他の漫画とは一線を越す扱いを受けていた。そのため「これは何かがあるのかもしれない…」とかカッコいいことを思ったわけではないが、オレンジと緑が表紙の大部分を占める1巻をついに手に取った。

 

 

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<出典:藤本タツキ/集英社>

本作の舞台は「悪魔」と呼ばれる存在が日常に蔓延る世界。物語は借金まみれで貧乏生活を送っている少年・デンジがチェンソーの悪魔・ポチタと共に「デビルハンター」として悪魔退治の日々を送っていたが、雇い主からの裏切りによってデンジは殺害されてしまう。しかしポチタがデンジの心臓になることで蘇生。デンジはチェンソーの悪魔に変身する能力を手に入れたことから、公安として活躍することになるというもの。正直な話、本作の絵は「まだまだ」といった感じで、少し雑な気すらする。ただし本作は少年誌とは思えないほどのグロシーンが描かれ、そのシーンは「まだまだ」といった感じの雑なタッチがプラスに働いていて凄く魅力的だ。また本作の主人公・デンジは少年漫画の主人公とは思えないような思考と性欲の持ち主というのも良い。「胸を揉むため」「キスをしたい」という闘うための目標を立てれば、その目標に裏の意図はなく純粋に「胸を揉みたい」「キスをしたい」という欲望のために闘い続ける清々しさがある。また女性の命に対して男性の命を軽視するなど、少年漫画の主人公としては不適切としか思えない言動や行動が続くがそれも凄く面白い。

 

 

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<出典:藤本タツキ/集英社>

また本作は「この会話必要か?」と感じざるを得ないような無駄な会話が、独特のテンポで展開されることが魅力になっている。例えばパワー系ヒロインが「頭脳でアイツぶっ殺すか!!」と問えば、主人公は「な〜んかオレスゲェ頭良くなってきた気がするぜ!!」と物凄く頭の悪そうな返答をする。こういう「ツッコミなし」でボケとボケによる会話の連鎖で物語が進んでいくから、最初は「なんじゃ、こりゃ」と思っていたが、段々とクセになってきて、最後はこの作品の虜になってしまった。

 

ただ個人的に本作の魅力はマキマさん絡みの描写だと考える。続きは下リンクから!

 

 

チェンソーマン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

チェンソーマン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

  • 作者:藤本タツキ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2019/03/04
  • メディア: Kindle版
 
このマンガがすごい! 2020

このマンガがすごい! 2020

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2019/12/11
  • メディア: 単行本
 

 

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