2019年夏映画を宣伝コピーと共に「ネタバレなし」でダラっと振り返る

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日本の映画の宣伝は「クソ」という認識を持っている人は多いと思う。でも悪くない、寧ろいい宣伝もある。なので今回は夏映画を宣伝コピーと共に「ネタバレなし」でダラっと振り返りたい。

 

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まずは「動物のリアルを追求すると、動物が人間の言葉を喋るというリアリティを保てない」ということを教えてくれた超実写版『ライオン・キング』。「超実写版」とドーンと押してくる宣伝は悪くないと思う。寧ろ多くの人が興味を引く宣伝なのではないか?

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ただ何故か意識高い系というかポエム的というか、とにかくフワフワした抽象的な言葉で「いい感じのこと言ってるでしょ?」みたいなバージョンも作っている。このCMを観て映画を観たいと思った人はどれくらいいるのか?

 

 

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でもこの夏の映画の宣伝はそういうフワフワしたのばっかりで、同じくディズニー映画の『トイ・ストーリー4』も「あなたはまだー 本当の『トイ・ストーリー』を知らない。」という謎の上から目線のコピーでちょっとイラっとした。まー、別に映画の内容を考えればそこまで変なコピーではないのだが…

 

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賛否真っ二つに割れた『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の「誰も知らない、<ドラゴンクエスト>へ」「君を、生きろ。」という宣伝コピーも映画の内容を考えれば「適切な宣伝コピー」とも言えるのかもしれない。否定派からすれば腹立たしいだけで「誰も知りたくなかった、<ドラゴンクエスト>」といった感じなのかもしれないが… ただ「ゲームを映画にする」という意味ではあの結末の狙い自体は悪くなく思う。

 

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今年は毎年恒例のポケモン映画も3DCGアニメ化。「原点にして最高峰」を謳う『ミューツーの逆襲』をリメイクしたが、ストーリーを特に現代版にアレンジなどすることなく「そのまま」3DCGに置き換えた映画だったので、「生まれた意味とは?」という疑問を浮かべる人が多数… でも当時子供だった大人が親になって子供を連れて観に行ってると思うと、生まれてきた意味は確実にあると感じるが…

 

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ゲーム映画として触れておきたいのは『二ノ国』だが、原作ゲーム通りとはいえ他作品やスタジオジブリの恩恵を受けようとする気が満々に見える宣伝。『ドラクエ』と違ってストレートに酷評されている。

 

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そういえば公開前から新海誠監督が「賛否割れると思う」と含みを持たせる発言をしていた『天気の子』は思いの外、賛否が割れなかった様子。「本当の『トイ・ストーリー』」と「君を、生きろ」の破壊力には及ばなかった形だ。しかしそう考えると山崎貴監督の「メチャクチャ王道でみんなが喜んでくれるような映画作りました!」みたいなノリであの結末の映画を宣伝できるメンタリティは凄い。

 

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ただ山崎貴監督がこの夏公開したもう1つの映画『アルキメデスの大戦』の方は高評価。「戦後の反日教育を受けてきた」と語る山崎貴監督はこれまでその反発から『ALWAYS 三丁目の夕日』『永遠の0』『海賊とよばれた男』など「日本人だって本当は凄いんだ!」という映画を撮ってきたが、本作では第二次世界大戦前の日本の「権力者」「関東軍」「新聞」「国民」を痛烈に批判しながら、「それは今の日本も同じだ」と観客に突き付ける「日本人の悪い部分だけを詰め込んだ」映画だった。

 

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批判といえば今年の夏はモリカケ問題などを題材に現政権を批判した政治映画『新聞記者』も公開された。この映画を「真実だ」と思う人もいれば「フィクションだ」と思う人もいる不思議な映画。安倍政権に否定的なスタンスの人の中でも評価は割れている。プロデューサーは最も評価が割れている大学新設の理由も含めて「リアリティがある映画」として作ったという。

 

 

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話が逸れたがクエンティン・タランティーノ監督最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の宣伝コピー「ラスト13分 映画史が変わる」は秀逸。観た人全員納得の宣伝コピー。

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ただ「ラストの13分がハンマーカンマー!」というコメントを使ったCMも作っているのが日本の宣伝らしいところ。個人的には嫌いではないが…

 

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嫌いではない宣伝といえば『東京喰種 トーキョーグール【S】』の「R-15」を前面に押し出す宣伝。青年マンガの実写映画版として逃げずにグロシーンと立ち向かったことが伝わってくる。

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ただし夏映画の「喰うか、喰われるか」の戦いには負けてしまった様子。

 

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前面に押し出す宣伝といえば『ダイナー』のとにかく派手さと藤原竜也を押してくる宣伝。「俺はァーーー、ここのォーーー、王だ!」と藤原竜也が叫ぶシーンで観に行くと決めた人も多いはず。ただ派手さと藤原竜也要素は宣伝の通りなのだが、予告編から受けるストーリーと映画本編のストーリーに乖離があるのは如何なものか?

 

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如何なものかといえば、『ワイルド・スピード スーパーコンボ』の宣伝。全くスピンオフ作品だという事実を匂わせず… 本編だと思って観た情弱も少なくはず。というより、自分がその情弱の1人…

 

 

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最後手前で触れておきたいのは『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』で毎度お馴染みの原作者監修を全面アピールする宣伝。本作はオールスター映画として一度『ONE PICE』から離れてしまった人にも観て欲しい映画だという。

 

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もう1つ最後手前で触れておきたいのが矢口史靖監督最新作『ダンス・ウィズ・ミー』。音楽を聴くと踊らずにはいられないコメディ・ミュージカル映画でかなり楽しい映画だったが、興行的にはヒットせず… 特に後半のロードムービー展開で評価が割れている。

 

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最後にスパイダーマンの宣伝コピー。別にこればかりは日本が悪いのではないが、結果的に「鉄の意志」は「なかったこと」になりそうで残念だ。

 

この夏は賛否割れる映画ばかりで結構楽しかった。

 

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