興行収入17億円突破の岡田准一主演アクション映画『ザ・ファブル』

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岡田准一主演で人気コミックスを実写映画化した『ザ・ファブル』が興行収入17億円を超えるヒットを記録した。松竹としては「興行収入20億円を超えてシリーズ化!」という意気込みも強かったらしいが『東京喰種』や『曇天に笑う』の惨敗ぶりと比較すれば大成功といえるだろう。

 

ザ・ファブル(1) (ヤングマガジンコミックス)

原作は2017年度講談社漫画賞を受賞した南勝久の人気コミックで、現在も『週刊ヤングマガジン』で連載中。コミックス発行部数は18巻で280万部を超えている。

物語は伝説的な強さのため、裏社会の人間から「寓話」という意味を持つ「ファブル」と呼ばれる殺し屋の主人公が、ボスから「1年間大阪に移住し、その間は誰も殺さず一般人として平和に暮らせ」と指示され、ボスと古くから付き合いのある暴力団「真黒組」の庇護の元、一般人として大阪での生活を始めるというモノ。ハードボイルドな作劇でありながら、劇中で時折挟まれるギャグが良いアクセントとなっているのが魅力となっている。

 

 

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本作は「邦画アクションの限界突破」「世界基準のアクション」と相当アクションシーンに自身があることを伺わせる宣伝をしていた。恐らく製作陣は本作を実写映画化する際に「『ジョン・ウィック』みたいな和製ガン・アクション映画にしたい」という気持ちがあったのではないかと感じる。だから劇中ではかなりの時間をガン・アクションのシーンに費やしていて、原作のハードボイルドな雰囲気とは少し異なりコミカルな演出になっているが中々見事なあるシーンに仕上がっている。またオープニング映像で主人公の活躍を見せながらカットバックでヒロインのキャラクターを紹介して「只者じゃない2人」ということを印象付ける演出も人気漫画の実写映画化としてコンパクトにまとまっていて良かったと思うし、製作陣が「こういう映画を作りたい!」という意図が見てくるから積極的に応援したくなる。ただ惜しまれるのは岡田准一さんがノースタントでアクションに挑戦してるにも関わらず、マスクをかぶってるためスタントマンを使っているようにみえてしまうこと。コレは原作通りの設定だし、殺し屋だから素顔が割れないように当然の演出なわけだけど少し勿体無い気がした。一方で下手に岡田准一さんの顔を見せてあげようと変に気を使って原作の設定を変えたりしないで、マスク有りを貫いたのは正解だったとも思う。

 

 

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ただ世間的には「そこまで面白くない」と認知されている芸人に主人公だけが大爆笑するという「伝説の殺し屋」とのギャップで笑わせるギャグシーンがあるんだけど、このシーンは原作だと漫画だから笑えるけど実写映画版だと岡田准一の笑い方がワザとらしすぎて観ていて恥ずかしくなるタイプの演出だった。やっぱり漫画のデフォルメしたシーンを工夫なくそのまま実写にすると違和感が出てしまい難しなと感じざるを得なかった。また仕方ないこととはいえ、闇社会の住人を演じる役者が全員有名イケメン俳優だからなのか、小綺麗な感じがして少し安っぽくみえたのも残念だった。

 

 

苦言も多くなってしまったが、岡田准一さんのアクションシーンはカッコよかったし木村文乃と山本美月と美女揃いで目の保養にもなるし楽しい映画だった。

ザ・ファブル(1) (ヤングマガジンコミックス)

ザ・ファブル(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

 

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