『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』の松井優征が描くフェティシズム剣道漫画『Fけん』

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<出典:『Fけん』/松井優征/集英社>

『週刊少年ジャンプ』2019年36・37合併号に『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』の松井優征最新読み切り『Fけん』が掲載された。

 

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<出典:『Fけん』/松井優征/集英社>

今回の読み切りで選ばれた題材は剣道であり、物語は弱小だった剣道部に女子マネージャーが入部することで優勝を目指していくという青春ラブコメスポ根マンガの王道中の王道。ただ過去の松井優征作品同様に「変化球」設定が用意されている。それは顔も体も完璧な悪魔のような学校一美人の女子マネージャーが男子部員の「特定の物や部位に興奮して執着するフェティシズム」を引き出すという強化方法。剣道部の部員は主人公を除いて顔も体も完璧な悪魔のような女の「小手」「髪」「首筋」「胴」の虜にされることで、彼女の特定部位への執着と飢えが攻撃本能へと昇華されるのだ。

 

 

松井優征作品は『魔人探偵脳噛ネウロ』『東京デパート戦争体験記』『暗殺教室』と常に人間が欲望に駆られる姿を描いてきた。その姿は一見惨めに見えるかもしれないが、人間が欲望に対して実直に行動する姿は何故か美しいと感じてしまう。

 

今回の読み切りはカラーの2ページ目からインパクトのある絵面を提示することで、読者の興味を掴むことに成功している。その後奇抜な設定をテンポよく説明して読者の興味を離さないまま、物語は王道展開へ行き少年漫画らしい読み味が爽やかなラストを迎える。まるで読み切りのお手本のような完成度だった。

 

 

人が成長するには「特定の何かに夢中になり執着する」ことが必要だ。つまり人は何かの「フェチ」にならなければ成長出来ないのだ。そんなことを教えくれる読み切りだった。

 

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