平成を代表する家族像となった野原一家が新婚旅行へ行く平成最後の『映画クレヨンしんちゃん』を観た

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『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし』を観た。しんちゃんの映画を観に行くなんて本当に久しぶりだなと感じだけど、よくよく思い返せば2年振り。思ったよりは久しぶりではなかった。年齢と共に人生の体感スピードは速くなるというが、意外と時が経っていないこともある。悪質タックル事件とか… アレ1年前だよ。もう何年も前の事みたいだ… 

 

話は逸れたが久々に映画館で観るしんちゃん映画。野原一家の声も4人中2人が変更していて、正直偶にしんちゃんの新しい声には違和感を覚えるシーンがあった。でもそれよりあの癖の強い演技を殆ど違和感無く演じてるのは凄いなと感じる。そして今の子供達にとってはあの声がスタンダードな声であり、定着しているのだと子供達の笑い顔から察する。いつまでもドラえもんの新しい声に馴染まないという意見があるが、その手の老害にはなりたくない。ただそう言う気持ちとは別に、後半は殆ど違和感無く観る事ができた。正直な話、前の声のインパクトが強いからドラえもんみたいに前作の声の感じからガラリと変えるのも1つのやり方なのではないかと製作陣でもないのに真面目に考えていたのでしんちゃんの新しい声優さんには驚かされた。今から3代目の不安になる。

 

 

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▲野原一家新婚旅行へ!

老害目線の声優談は置いといて、今年のしんちゃんの映画の内容は野原夫妻が海外に新婚旅行に行くとひろしがその現地のお姫様の婚約者だと祭り上げられ、姫に婚約者を届けたモノは褒美が貰えるという理由でひろし争奪戦が始まると言う内容。正直「5歳の息子がいる夫婦の新婚旅行?」感はあったが、劇中で背中越しに「お金がなかったから…」という謎の闇演出によって一先ず納得させた。野原一家って結構頻繁に海外旅行行ってるイメージだけどな…

 

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▲『マッドマックス』を連想させるカーチェイス

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▲『インディ・ジョーンズ』を連想させるトロッコアクション

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▲勢いのあるアクションシーンの連続

まぁ、細かい設定は置いといて予告編の『マッドマックス』みたいなカーチェイスシーンに魅力を感じて劇場に足を運ぶ事を決意。鑑賞してみると『インディ・ジョーンズ』と『マッド・マックス』を足した感じで勢いがあって物凄く面白かった。ヒロインも可愛かったしね!少し『ブリブリ王国の秘宝』感もあったかな?

 

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▲ひろしのシュールギャグ描写の連べ打ち

ただ今回の映画はシュールギャグで笑わせるシーンが多かった印象。しんちゃん映画で顔芸は鉄板だ。ミュージカル映画要素もあった。

 

 

映画クレヨンしんちゃん オタケベ! カスカベ野生王国

ここからはネタバレになるけど、本作を偶に「みさえ映画」と評する意見があるけど個人的に「みさえ映画」は『オタケべ!カスカベ野生王国』であり本作は「夫婦映画」、そしてその先の「家族映画」だったと考える。

 

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平成の後半は『ちびまる子ちゃん』と『クレヨンしんちゃん』の家族が比較される傾向にあったが、その時は常に野原一家が新しい家族の形として語られてきた。しかし平成も終わりに近づき令和が始まる頃には多様性のある家族が求められ「サラリーマンの父親と専業主婦の母親と幼稚園児と赤ちゃん」という家族構成は既に古い家族像へと変わっている。

 

個人的には様々な家族の形があることには賛成だ。血が繋がってない家族、結婚してるのに別居してる家族、共働きの家族、母親が外で働いて父親が専業主婦の家族、同性愛の家族。もしかしたら一夫多妻の家族が令和の終わりには普通になるかもしれない。一方で野原一家のような家族が悪い意味で古い家族感として語られる時代になるのは、それはそれで一つの家族の形を非難している事になり多様性を否定する行為なのではないかとも思う。色々な家族があっていいのだから…

 

エンドクレジット直前に彼らが家族写真を撮る姿を観た時、この家族はこれから先も幸せな人生を歩んでいくのだろうと思うと目頭が熱くなった。

 

 

平成が終わり一つの時代の家族の象徴となった野原一家は令和時代ではどういう扱いを受けるのか?無闇にステレオタイプにはめた形で非難される時代にはなって欲しくない。平成最後に相応しい家族映画だったと思う。

 

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