青年漫画の先駆けはモンキー・パンチの『ルパン三世』!?話題作『ルーザーズ』を紹介!

ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~(1) (アクションコミックス)

モンキー・パンチ先生が2019年4月11日肺炎でこの世を去りました。今回は追悼の意を込めて『ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~』を紹介します。

 

日本初の週刊青年漫画誌誕生の物語

ルパン三世 コミック 全10巻完結セット (双葉文庫―名作シリーズ)

クレヨンしんちゃん コミック 1-50巻セット (アクションコミックス)

この世界の片隅に コミック 全3巻完結セット (アクションコミックス)

鎌倉ものがたり (1) (アクション・コミックス)

本作は日本初の週刊青年漫画誌の誕生秘話を描いた物語です。日本初の週刊青年漫画誌『漫画アクション』はモンキー・パンチ先生の『ルパン三世』を始め、国民的アニメとして現在多くの人に親しまれている臼井儀人先生の『クレヨンしんちゃん』、映画化もされ口コミで話題を呼んだこうの史代先生の『この世界の片隅に』、実写映画されて大ヒットした西岸良平先生の『鎌倉ものがたり』など数々のヒット作品を生み出した雑誌です。本作はその雑誌の誕生秘話を描いた作品です。

 

 

物語は半世紀前から…

ハリスの旋風 講談社KCワイド版 全5巻 完結セット【マーケットプレイスコミックセット】

オバケのQ太郎 (てんとう虫コミックス) コミック 全12巻完結セット (てんとう虫コロコロコミックス)

本作の物語は今から半世紀前の1965年(昭和40年)から始まります。当時の漫画状況は少年誌は『少年マガジン』『少年サンデー』『少年キング』の3誌のみで、ちばてつや先生の『ハリスの旋風』や藤子不二雄先生の『オバケのQ太郎』などが子供達に人気を集めていた時代です。一方で「大人向けの漫画」といえば社会や政治を揶揄した軽いタッチの風刺漫画メインで多くの現在を生きる人がイメージする漫画とは大きく内容が異なっており、漫画は子供が読むモノというイメージが強く多くの大人にとっては無縁のモノだった。

同時にこの時代は「ベビーブーマー」と呼ばれる戦後に生まれた大量の子供達が成長して「社会」に流入してきた時代と重なる。戦前の子供達は飢饉や戦争など死と常に隣り合わせでいたのでいきなり「大人」にならざる得なかった。しかし戦後生まれの子供達は日本史上初めて「まず死なない」時代を生きてきており、いきなり「大人」になる必要がなくなった。つまり大人と子供の間の年齢層である「青年」が大量に生まれた時代である。こうした時代背景から日本初の週刊青年漫画誌が誕生する事になる。

 

 

主人公は投稿漫画『マニア』を…

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本作の主人公は双葉社に勤める漫画編集者。当時の双葉社の社長は儲かるモノには金を出すが、雑誌の内容には興味がなく結果を出さなくては責任をとらせる職場だった。その為主人公も何か「新しい事」をして結果を出さなければいけないというプレッシャーに駆られていた。そんな時偶々目にした投稿漫画『マニア』の今まで見た事の無い特徴的な絵に惹かれる。その投稿漫画の作者こそが後のモンキー・パンチだった。

 

 

モンキー・パンチの新人時代

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本作ではモンキー・パンチの新人時代についても描かれる。例えば彼が独特の絵を描く理由はアメリカの漫画誌『MAD』に憧れたからだ。他にも今でこそ峰不二子という漫画のセクシー美女の代表格を描いたと定評のあるモンキー・パンチ先生が新人時代は女が全く描けず必死に努力する過程、前例のない大人向けストーリー漫画の挑戦、ペンネームがモンキー・パンチなった理由など様々な過去が描かれている。

 

<出典:『ルーザーズ』/吉本浩二/双葉社>

 

最後に…

モンキー・パンチ先生といえば『ルパン三世』などの作風から「怖い人」というイメージがずっとあったが、そのイメージが180度変わった漫画です。また『バクマン。』や『重版出来!』『働きマン』みたいな編集部漫画が好きな人にもオススメです!

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ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~(1) (アクションコミックス)

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