2019年度年末年始映画興行収入ランキングトップ10

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2019年度年末年始映画興行収入ランキングトップ10を発表します!

 

第1位 ボヘミアン・ラプソディー

Bohemian Rhapsody (The Original Soundtrack)

最終見込み:100億円以上

第1位は世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。閑散期である11月公開作品で本来なら年末年始向けの大作映画の前座扱いのはずだった本作が奇跡の大ヒット。興行収入は100億円を突破して、配給会社の興行目標20億円を大きく超えるロングランヒットとなった。現在も公開中でどこまで興行収入を伸ばすか未知数。このランキングの中で唯一の2018年度興行作品扱いなので2019年度の総合ランキングには入らないのが残念。

 

第2位 ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

「ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生」オリジナル・サウンドトラック

最終見込み:65-70億円

第2位は『ハリー・ポッター』シリーズの原作者が脚本を担当した同シリーズのスピンオフ作品の続編。前作の興行収入73.4億円に迫る大ヒットとなったが、現在の興行ペースだとシリーズ歴代ワースト興行である『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』の興行収入68.6億円を下回る可能性も高い。ただし『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ作品の興行的惨敗や年末年始興行で3位以下の作品と大差を付けて2位にランクインしている事を考えると同シリーズのブランドを改めて証明した形になったのだろう。

 

第3位 シュガー・ラッシュ:オンライン

シュガー・ラッシュ:オンライン(オリジナル・サウンドトラック)

最終見込み:40-45億円

第3位は人間たちが知らないゲームの裏側の世界を舞台のディズニーアニメ作品の続編。インターネットの世界で歴代のディズニープリンセスや多くのディズニーキャラクターが登場する事も話題になり前作の興行収入30.0億円を上回る大ヒットとなった。前作の3月公開と異なり12月公開だったのも吉と出たのだろう。


第4位 ドラゴンボール超 ブロリー

劇場版『ドラゴンボール超 ブロリー』オリジナル・サウンドトラック

最終見込み:38-42億円

第4位は鳥山明原作の大人気アニメシリーズの劇場版20作目となる記念作品。一部ファンの中では『ドラゴンボール』の劇場版は面白くないという法則もあったが、本作では長年のファンが満足する大迫力の戦闘シーンが満載で評判が高い。その結果興行収入も20作目にシリーズ最高記録を更新するなど本シリーズの強さを改めて見せつける形となった。全米興行収入オープニングランキングでも日本映画として15年振りにベスト5にランクインしており、現在日本のアニメ映画としては歴代3位のヒットとなっており世界的に通用する作品となっている。

 

 

第5位 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER

仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER メドレー D.A. RE-BUILD MIX

最終見込み:15-16億円

第5位は平成仮面ライダーが共闘する劇場版「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」の第3弾。本作で冬の仮面ライダー映画シリーズ累計動員数1000万人を大台を突破するなど平成最後の節目の年に相応しいヒットとなった。佐藤健が本シリーズに10年振りに出演している事も話題になった。


第6位 アリー/スター誕生

アリー/スター誕生 サウンドトラック

最終見込み:14-15億円

第6位はレディー・ガガ主演で歌の才能を見いだされた主人公がスターダムを駆け上がっていく姿を描く作品。配給会社は興行収入30億円を狙っていたが『ボヘミアン・ラプソディー』のロングランヒットの影響もあってか目標の半分程度の興行に終わってしまった。本作のウリであるオリジナル音楽がクイーンのヒット曲と異なり世間に浸透してなかった事や「ガガ泣き」のキャッチコピーからアイドル映画と勘違いされて敬遠された、レディー・ガガの来日がなかったなど様々な理由が挙げられる。


第7位 グリンチ

「グリンチ」オリジナル・サウンドトラック

最終見込み:13-14億円

第7位はミニオンでお馴染みのイルミネーション・スタジオ最新作。近年のイルミネーション作品はミニオンシリーズに関わらず興行収入40億円以上の大ヒットを記録し続けてきたが、本作は思いの外伸び悩んだイメージ。随分長い間ミニオンとのコラボCMも流していたが、今回は空振りだったようだ。やはり日本語吹き替え版を担当した大泉洋が宣伝で発言してたようにキャラクターに可愛さが無かった事が敗因なのだろうか?日本でクリスマスにクリスマス映画を観る風習が定着して無いなど色々な要因が考えられそうだ。

 

第8位 映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS

【映画パンフレット】 映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS

最終見込み:12-13億円

第8位はレベルファイブの人気アニメの劇場版シリーズ第5作。5年前はメダルを入場者特典に付ける事で東宝映画史上歴代最高のオープニング興行を叩き出し、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の動員数を抑えて初登場1位を獲得するなど大きな話題となったが、その後シリーズを重ねる毎に興行は右肩下がりを続けて、本作の興行はその1作目との対比で約15%と興行収入10億円を下回る可能性も現実味を帯びてきた。冬休みアニメ映画の定番として『ドラえもん』『名探偵コナン』『クレヨンしんちゃん』『ポケモン』の様に定着させたい東宝としては今年公開の6作目でどのような工夫を凝らしてくるのか注目したい。

 

 

第9位 こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 (文春文庫)

最終見込み:11-12億円

第9位は大泉洋主演の人間ドラマ。松竹は昨年公開して興行収入28.2億円を記録した『8年越しの花嫁 奇跡の実話』のヒット再びと意気込み2年連続実話ベースの難病モノを公開した。その結果昨年程ではないが本作も口コミで話題を呼び粘り強い興行を見せ10億円を突破した。昨年程盛り上がらなかった理由として年末年始興行としては公開日が遅かった事や大泉洋のプロモーションが『グリンチ』なのか本作なのか視聴者に伝わりにくかった事、若者客への主演俳優の魅力の差などが挙げられる。

 

第10位 来る

【 映画パンフレット 】 来る (映画出演:岡田准一 他)

最終見込み:9億円

第9位は『告白』『渇き。』の中島哲也監督が、小説『ぼぎわんが、来る』を映画化したホラー。『シン・ゴジラ』『カメラを止めるな!』など近年の話題作同様極力作品内容を伏せる観客の興味を引くプロモーションを展開した事で映画興行界では「『来る』が来る!」と言われていたが来なかった。先行作品とは異なりお笑い芸人を起用したネタ優先のCMを流すなど宣伝の方向性が定まっていない印象もあり、興行的には10億円を下回る結果となった。東宝としては冬にホラー映画を公開する意欲作だったのかもしれないが、そこも観客とのズレが生じてしまったのかもしれない。岡田准一主演作品としても『散り椿』に続き2作連続で振るわなかった。

 

次点 くるみ割り人形と秘密の王国

くるみ割り人形と秘密の王国 (オリジナル・サウンドトラック)

最終見込み:8億円

次点はチャイコフスキーのバレエで広く知られる『くるみ割り人形』を、ディズニーが実写映画化した作品。『シンデレラ』『美女と野獣』と同じくディズニーが最新VFXを使いファンタジー世界を表現する実写映画の為、安定したヒットが見込めると予想されていたが興行は伸び悩んだ。近年のヒット作と異なりベースとなるアニメ作品が無かった事やCG全開の世界観に観客が飽きている事などが敗因として挙げられる。

 

コケ ニセコイ

【映画パンフレット】ニセコイ 監督:河合勇人 出演:中島健人 中条あやみ ほか

最終見込み:6億円

次点は『週刊少年ジャンプ』のラブコメ漫画史上連載年数最長記録を誇る作品の実写映画版。近年少女漫画原作はコケ続けているが少年漫画原作でもその傾向は変わらない大コケとなってしまった。

 

 

最後に…

今年の年末年始興行はこの時期を狙って公開した訳ではない昨年度公開作品がブッチギリのNo. 1ヒット作品となった。また『ドラゴンボール』『仮面ライダー』のヒットにより東映が好調なスタートを切る反面、東宝は『妖怪ウォッチ』『来る』『ニセコイ』と3作品とも振るわない結果となった。特に後者2作品が10億円を下回ったのは厳しい。また本来公開予定だった『アリータ:バトル・エンジェル』が公開延期になった事でハリウッド制作のアクション大作が無かった事も残念だった。