日大アメフト悪質タックル宮川の断末魔/「潰せ」の解釈を利用して世間を欺いた会見の全貌を暴く!

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「誰よりも早く出てきて正直に謝った宮川くん」

そんな好青年は居なかった…

彼は試合から2週間も経った後に、弁護士と作った監督・コーチを貶めるた為の一方的な文章を淡々と読み上げたに過ぎなかった。日本記者クラブを貸し切り、地上波をジャックし、ニューヨークタイムズでまで報じられたあの会見の全貌が警視庁の捜査によって明らかになった…

 

宮川会見のアンフェア

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宮川選手の会見は警視庁の捜索結果と照らし合わせれば「何故この事実を隠したのか?」とか「何故この部分をこういう表現の仕方をしたのか?」という部分が多い不信感が募る会見内容になっている。

 

  • 『潰せ』の解釈をミスリード

宮川選手の主張は、

・自分は1年からスタメンで日本代表にも選ばれる優秀な選手で、関学戦の前の2試合にもスタメンとして出場してた

・関学戦3日前の試合形式の実践練習でプレーを失敗したら何故かいきなりコーチから「やる気がない」「闘志が足りない」と怒られた

・関学戦前の2日間は通常練習には参加できたけど、試合形式の実践練習からは何故か外された

・何故かスタメンから外されたから「どうしたら試合に出れます?」とコーチに聞いたら「試合に出たいならQBを潰せ」と指示された

・コーチからはその後も過激な言葉を使って自分を追い込んできて、相手を怪我させなくては自分は一生アメフトは出来なくなると思い悩んだ

みたいな感じ。要は「自分には全く心当たりはないけど、何故かスタメンから降ろされて理不尽に練習中追い込まれて相手QBを怪我させろと指示された」という主張。練習や試合から外された理由が本人に思い当たる節がないというのがポイントだ。

これに対して井上コーチの主張は、

・宮川の心を育てたくて練習から外したり、過激な表現を使ったりする未熟な指導をしてしまった

・「QBを潰せ」とは言ったが、「怪我させろ」の意味ではなく「思いっ切り行って来い!」という意味で言った

みたいな感じ。

一般人は「潰せ」という言葉の野蛮さにビビるかもしれないけど、アメフトみたいなコンタクトスポーツではよく使う言葉。宮川選手は会見の中では、いつも使われていない「潰せ」という言葉をいきなり使われたかのような説明をしているけど、内田監督は「「潰せ」には「思いっ切り行け」の他にも「頑張って来い」とか色々な意味が含まれていたと思う」「日本大学に限らず「潰せ」は他の大学でも使っていると思う」とコーチを庇う発言をした。

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※AbemaTV 

警視庁は日大アメフト部関係者200人に聞き取り捜査を行った結果、日大アメフト部のカルチャーの中では「QBを潰せ」が「激しくぶつかれ」などの激励の意味で日常的に使われていた事が判明。つまり日大フェニックスの部員は「潰せ」をルール内での強いタックルだと共通認識があった。しかし宮川選手は井上コーチから何度も「QBを潰せ」と指示されてルール内でタックルしてたはずなのに、その事には触れない説明をしている。そして「潰せ」という言葉が普段は使われない異常な言葉として世間をミスリードしたのだ。更に関学が「潰せ」を使わないチームだったのも宮川選手にとっては運が良かった。もし被害チームが今でも「潰せ」を日常的に使っている早稲田だったら、展開も違っていたかもしれない。要は「潰せ」の解釈の違いを利用して責任を逃れようとしたのは監督・コーチではなく宮川選手の方だった訳だ。

また宮川選手の追い込まれた経緯の説明も「ケガをさせなくては一生アメフトをさせない」ではなく、「この試合で結果が出せないならスタメンから降ろす」という当たり前の話にも捉えることが出来る。何故宮川選手は150人規模の強豪校のスタメンに自分が選ばれるのは当然のようなスタンスなのだろうか?

 

  • 先輩伝言「怪我すれば得」をコーチ発言扱い

井上コーチから、「相手のクォーターバックとは知り合いなのか」「関学との定期戦がなくなってもいいだろう」「相手のクォーターバックがケガをして、秋の試合に出られなかったら、こっちの得だろう。」「これは本当にやらなくてはいけないぞ」と念をおされ、髪型を坊主にしてこいと指示されました。

この井上コーチから追い詰められた発言の中から特に注目を集めたのは「怪我をすれば得」という怪我を示唆するかの様な発言。

この発言に対して井上コーチは会見で、

怪我とか得とかの話はしてない

とこの発言を否定。

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※日本テレビ

ただ警視庁の捜査で、この発言を宮川選手が井上コーチ本人から直接聞いたのではなく先輩からコーチの伝言として聞いていた事が判明。その為警視庁はこの伝言をコーチから直接聞いた人物を探す為に、日大アメフト部関係者200人に聞き取りを行なったが見つからなかった。つまり井上コーチはこの発言をしていない事になる。ただ宮川選手はこの発言を先輩からの伝言だと伏せて、まるで井上コーチから直接聞いたかの様に説明している。またこの発言以外相手を怪我をさせる事を暗示させる発言がないのもポイント。

 

  • 2回目の反則の説明で時系列ミス

1プレー目の反則行為の後、2プレー目が終わり、コーチに呼ばれてサイドラインに戻った時に井上コーチから「キャリア(ボール保持者)に行け」と言われましたが、さんざんクォーターバックを潰せと指示されていたので、井上コーチの発言の意味が理解できず、再びパスをしてボールを持っていない状態の相手チームのクォーターバックにタックルをして倒し、2回目の反則を取られました。

当ブログで繰り返し書いている様に「キャリアに行け」は2回目の反則の前ではなく、2回目の反則の後だから彼の心情説明は作り話だという事が分かる。ただ作り話としても下手だ。何故なら彼は「ボールを持ってない選手にタックルして反則を取られた後に、コーチから「ボールを持ってる選手にタックルしろ」と言われたが、コーチの発言の意味が理解出来なくて再びボールを持っていない選手にタックルして反則を取られました。」と説明してるからだ。試合から2週間経って弁護士とこの文章を作っている時に違和感に気付かなかったのだろうか?しかも現実の宮川選手はコーチに反則を止められた後に関学選手のヘルメットをぶん殴って失格没収処分になっている。つまり彼はコーチの指示通りの行動が出来ていない事になる。またここで「キャリアに行け」の意味を説明しなかったのもズルい。

 

  • 3回目の反則の説明

3回目の反則は、相手に引っ張られて尻もちをついたあと、相手のオフェンスの方に行こうとした際に、正面から向かってきた相手選手を突いた行為に対して取られました。この反則は、「相手がつかんできてもおとなしすぎる」などとコーチから指摘されていましたし、「やる気がない」として外されていたので、向かってきた相手選手にやられっぱなしにできないと思って、意識的に行った行為でした。

コーチの「相手がつかんできてもおとなしすぎる」という指摘は試合中の話で、ホイッスルが鳴った後のプレー外の時間に相手選手のヘルメットを殴りに行けという意味ではない。彼は1回目の反則といい、2・3回目の反則といいアメフトのルールに沿ったプレーをしていないのだ。

 

  • 被害者選手後半戦出場を隠す

試合後、スタメンと4年生が集められたハドルの時に、監督から「コイツのは自分がやらせた。コイツが成長してくれるんならそれでいい。相手のことを考える必要はない 」という話がありました。

この説明は一見悪質タックルをされた選手に対して内田監督が無責任な発言をしている様に聞こえる。

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※AbemaTV 

しかし宮川選手が悪質タックルした選手は後半戦には復帰して、その試合の最後まで出場してダッシュを繰り返していた。つまりタックルされた選手は怪我をしている様子はなかったし、特別関学側から抗議もなかった。また内田監督はタックルを見ていなかったので、悪質タックルの酷さも認知していない。この状況で試合の冒頭で暴れて退場になりテントで泣いていた宮川くんに対して「相手を気にする必要はない」と励ます行為は悪いことなのだろうか?宮川選手は相手選手がその日の内に復帰していた事を伏せて、まるで相手選手は大怪我してるのに内田監督が極悪非道な発言をしているかの様に説明している。

そもそも宮川選手の説明通り「怪我をさせなくては一生アメフトをやらせて貰えない」という条件なら事実上相手QBを怪我させる事に失敗した宮川選手が内田監督から「次に繋げろ」と励まされてるのおかしくない?

 

  • 上級生の心情を捏造

井上コーチから、私が退場になった後、DLの上級生リーダーが、私に相手クォーターバックにケガをさせる役割をさせたことをすまなく思って、自分にもやらせてほしいと申し出たという話を紹介

宮川選手の説明の中には「怪我をさせろ」という指示があった事を知っている先輩が登場する。恐らくこの先輩は「怪我すれば得」を伝言した先輩と同一人物だと推測されるが、この先輩は警視庁の捜査に「指示は知らなかった」と証言している。つまり「自分にもやらせて欲しい」は悪質タックルを指している訳では無い。宮川選手は先輩の心情を勝手に作って印象操作をしたのだ。更にこの先輩の言葉は宮川選手が直接先輩から聞いたのではなく、井上コーチを通して伝えられているのもポイント。宮川選手の会見の大事な所は基本的に他人からの伝言ばかりである。

 

  • 「やらなきゃ意味ないよ」

私は監督に対して直接「相手のクオーターバックを潰しにいくので使ってください」と伝えました。監督からは「やらなきゃ意味ないよ」と言われました。

このやり取りに対して内田監督は、

私その言葉本当に申し訳ないんですが、言ってないと思うんです。宮川が試合の日に3〜5メートル付近まで近付いてきて何も言わずに帰ってった事は覚えている。

とやり取り自体を否定している。宮川選手は監督に苦手意識があったみたいだがら、近くまで行って何も言えずに帰ってても不思議ではないし、先輩の心情を捏造しているところを見ると「やらなきゃ意味ないよ」も本当は言われてないのに勝手に作った可能性は十分ある。

またこのやり取りに関しては内田監督にとっては「宮川が「怪我させる」という意味で言ってるとは思ってなかった」という理由で誤魔化せる事から、わざわざ「近くに来たのに何も言わず帰った」と嘘を付く理由は無い。一方で宮川選手にとっては井上コーチから「監督の所へ行って来い」と指示され、「監督と話した」と言って試合に出させて貰った訳だから、本当は監督と話してなくても話したと嘘を付く理由がある。

 

  • 謝罪「今はやめて欲しい」

個人的にでも「相手方選手と家族に謝りに行きたい」と申し入れたところ、監督からは「今はやめてほしい」と言われました。

監督・コーチから選手に対して対戦校のクオーターバックにケガを負わせろと指示を出し、選手はそれに従っただけである旨の公表を求め、そのメモを先方に渡しましたが、公表できないと断られました。

宮川選手と父親は内田監督に「怪我の指示があったという旨を公表したい」「関学側は謝罪に行きたい」と頼んだが「今はやめてくれ」と断られた。コレは指示があったという前提なら内田監督が不都合な事実を隠蔽しようとしている構図だが、指示がなかったという前提なら事実無根の傷害の指示を公表されたら困るという話だ。

 

  • 日大アメフト部の話し合いに欠席

5月16日、私は日本大学本部の体育局にチームの幹部とともに呼ばれましたが、先方はどう出てくるかわからない不安が強く、体調もよくなかったため、私は行きませんでした

宮川選手はチームの幹部(恐らく上述した謎の上級生含む)と共に日大本部に呼ばれたけど体調不良で欠席している。日大としてはこの日に今までの事とこれからの事を話し合うつもりでいたのだろう。

ただここで驚かされるのは宮川選手はこの話し合いに欠席した2日後に、

5月18日に、私と父で関学アメフト部クォーターバックの選手およびご両親を訪問し、直接謝罪の意を伝えました。

日大側には無断で関学側に謝罪に行った事だ。

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※NHK

この翌日内田監督は関学側に直接謝罪に行き「全て私の責任」と頭を下げている。内田監督はこの謝罪時宮川選手の「相手を怪我させるつもりで故意に反則した」という主張を、彼の将来の為を思って敢えて伏せた。あくまでも「宮川は自分の厳しい指導の結果、プレッシャーで暴走してしまった。故意に怪我をさせるつもりは無かった。本件は全て自分の責任で監督も辞任する。だから選手とチームを許して欲しい。」と… ただ関学側は「故意に反則した」という宮川選手の主張を内田監督が伏せた事を不審に感じ、その謝罪は受け入れて貰えなかった。その結果関東学連と第三者委員会の魔女裁判により内田監督と井上コーチはアメフト界を永久追放になり日大を懲戒解雇処分となった。当時日大フェニックスに関わっていた日大職員ではないアメフト専属コーチも全員職を失い、4年生も最後の試合に出場する事なく引退という結果になった。内田監督は宮川選手だけでは無く、井上コーチ含めてチーム全体を守る為に全責任を引き受けて辞任したのだろうが、その想いが伝わる事はなかった。

   

  • 弁護士「日大話し合い無し」の嘘

宮川選手の弁護士は本件に対する日大の対応について、

監督とかコーチから「何かを聞きたい」「事実について聞きたい」あるいは「なぜそんなことをしたのかをきちんと聞きたい」という話し合い、今までただの一度もありません

と説明している。しかし前述した様に日大側は宮川選手をチームの幹部と共に呼び出し、話し合いの機会を設けていた。それを体調不良で欠席したのは宮川選手の方だ。関学は日大が宮川選手にヒアリングをしない事に不信感を覚えていた様だが、宮川選手の方が話し合いに参加して来なかったのだ。

井上コーチは会見の時「宮川選手と話して、こういう選手になって欲しかったという自分の想いを伝えたい」みたいな事言ってたけど、会見後2人は話したのかな?和解してない事だけは確実だと感じるが…

 

  • 弁護士からの同調圧力

どうか皆様には、将来に向かって歩もうとしている本人の今後を、静かに見守って下さるよう、心からお願い申し上げます

弁護士は冒頭から「ほぼ未成年」という言葉を使い大学3年生(スポーツ推薦入学で満21歳)の宮川選手の無垢な子供の部分を強調して「20歳になったばかりの学生がマスコミの前で顔を出して正直に話した」「この会見にケチをつける人は人としてどうかしている」「正直者の宮川くんが可哀想だと思わないのか?」という世間の雰囲気を見事に作り出し、「会見内容を冷静に分析しよう」「一度日大側の乖離の可能性を考えてみよう」と提案する者には「日大の回し者か!?」「内田監督の味方をするのか!?」と総バッシングされ意見を言える状態では無くなった。現に本件に全く興味がなさそうな和田アキ子さんは「どっちも本当の事を言ってる様に思える」と発言しただけで猛バッシングだったし、アメフトファンの太田光さんが「監督が指示したとは思えない」と発言すれば「日大OBだからだ」「逆張りだ」とこちらも酷く叩かれた。あの会見により宮川選手に忖度しないといけない空気を作った弁護士の演出力は実に素晴らしかった。会見の中で不自然な程繰り返し「真実を話すのが謝罪への一歩」という言葉を入れる事で「彼は自分に不利益な事も全て話して保身を感じさせない」と思わせたのも上手かった。結局アメフトを潔く捨てる演出をさせて、日大に在学し続ける事が出来る最大の保身を誰からも文句を言われる事なく得たのだから大成功だろう。その上アメフト部に後に復帰してるのだから恐れ入る。

 

監督・コーチの会見内容は事実関係と矛盾した部分はないのに対して、宮川選手の方は時系列もいい加減だし、「潰せ」は日常的に使われていたなどの自分に都合が悪い部分は隠して説明した挙句、先輩の心情まで捏造している。ただ彼の会見内容には明確な嘘は無い。

何故なら彼の説明は、

コーチ「やる気が無いなら試合に出さない」

宮川「反則しないと試合に出さない」だと思った

コーチ「QBを潰せ」

宮川「怪我させろ」だと思った

先輩「自分にもやらせて欲しい」

宮川「自分にも怪我させる役割をやらせて欲しい」だと思った

と「自分はそう思った」という話をしただけで、コーチや先輩が「そういう意味では言ってない」と抗議しても「自分はそう受け取ったという話をしただけで、嘘を付いた訳では無い」と言い逃れ出来るのだ。だから井上コーチも会見で「彼は嘘は付いていません」と一見矛盾したような弁明をせざる得なかったのだ。

しかも、

内田監督から「潰せ」と指示があった

井上コーチからの伝言

井上コーチが「怪我すれば得」

先輩からの伝言

先輩が「自分にもやらせて欲しい」

井上コーチから聞いた

と大事な話は基本的に他人からの伝言。

彼の弁護士はやり手なのかもしれないが、唯一2回目の反則の説明である「キャリアに行け」の部分で決定的なミスを犯した。この部分で明らかに心情を後から作っている事が分かるから、宮川選手の心情説明は当てにならないと言い切ることが出来る。結局「正直者の宮川くん」は弁護士が演出した虚像に過ぎなかったのだろう。彼の弁護士は自分の手の上で踊る世間とマスコミを見て高笑いしてたことだろう。よく弁護士ドラマに敵役として登場する人権派弁護士という奴なのかもしれない。宮川選手本人が意図があったかは不明だが、会見内容自体がアンフェアだったのは誰もが認めざる得ない部分だろう。そして宮川選手の会見によって本来の問題であったあのタックルの危険性と起こった背景から「潰せ」に怪我をさせる意味があったかどうかに焦点をズラす事に成功し世間の矛先を自分から変えることが出来た。実に巧妙かつ計算され尽くした会見だったかが伺える。

 

 

宮川質疑応答で掘った墓穴

弁護士の文書を淡々と読み上げるスタイルの説明で高評価を得た宮川選手だったが、質疑応答にこそこの会見の本質が隠されている。

 

  • 「怪我すれば得」問題再び

井上コーチから、「相手のクォーターバックとは知り合いなのか」「関学との定期戦がなくなってもいいだろう」「相手のクォーターバックがケガをして、秋の試合に出られなかったら、こっちの得だろう。」「これは本当にやらなくてはいけないぞ」と念をおされ、髪型を坊主にしてこいと指示されました。

弁護士が作り宮川選手が淡々と読んだ文章では前述した通り「怪我すれば得」は、まるで井上コーチから直接聞いた様な説明をしている。

ただ質疑応答の時間は、

――監督、コーチからの指示は、「つぶせ」という内容だったんでしょうか? それ一つでしょうか?

宮川:コーチから伝えられた言葉は、「つぶせ」という言葉だったと思うんですが、上級生の先輩を通じて「秋も関西学院との試合出てるので、そのラインのQBがけがをしていたら、こっちも得だろう」という言葉もあり、けがをさせるという意味で言っているんだと、僕は認識していました。

と先輩からの伝言だった説明している。ここから弁護士が作った文章に作為をモノを感じる人も少なくないだろう。

――「QBがけがをすれば、秋の試合に出られなくなるので、こちらの得だろう」と。

宮川:はい。

――その言葉を聞いて、ご自身は「つぶせ」の意味を、「けがをさせる」というふうにとらえたということでよろしいんでしょうか?

宮川:そうです。

また「潰せ」を「怪我させろ」と解釈した理由も「怪我すれば得」という言葉があったからと説明している。しかし関東学連と第三者委員会は何故か先輩にヒアリング無しで井上コーチの発言と事実認定している。恐らく弁護士の入れ知恵で関東学連と第三者委員会の調査には先輩からの伝言という部分を伏せたのか、関東学連と第三者委員会が杜撰な調査をしたかのどちらかだ。ただ会見をシッカリと検証した警視庁はこの点を見逃さなかった。そしてこの言葉が井上コーチの言葉では無かった事が明らかなになった以上、宮川選手の「潰せ」を「怪我させる意味だと思った」と捉えた理由に井上コーチが直接的には関係なく指示があったと思ったのは彼の勘違いか後付けだった事は確実である。

 

  • 1回目の反則の説明はオミット

本件直後は何も考えられない状態でした。そのため、相手のクォーターバックがケガをして代わったことにも気づいていませんでした。ふだんの試合でこんなことはありえません。

実は宮川選手の文書読み上げ説明では、1回目の反則については全く説明されておらず、結果論としてQBが交代したことも気付かないくらい追い込まれていたと説明している。つまり傷害罪になる可能性がある1回目の反則については極力触れない様にしているのだ。もしかしたら弁護士は後から「精神的に追い詰められていたから1回目の反則の事はよく覚えていない」「ボールを投げ終わっていることに気付かなかった」と責任逃れをさせるつもりだったのかもしれない。そう邪推してしまう程1回目の反則の説明は不自然にオミットされていて、保身の匂いがする。

しかし質疑応答で、

――試合当日5月6日、どういう形であれ、あなたはグラウンドに立ったわけですが、最初に反則をしたプレーで、審判の笛は聞こえていましたか? 審判の吹いた笛の音は、耳に入っていましたか?

宮川:投げ終わったということは、気づいていました。

――プレーが終わったということは認識していた?

宮川:はい。

とハッキリと相手QBが「ボールを投げ終わった」事を認識してからタックルしたと証言してしまっている。この傷害罪を全面的に認める発言には宮川選手の為に敢えて1回目の反則の詳細な経緯を省いた弁護士も頭を抱えただろう。しかも「秋の試合に相手が怪我して出れなくなればこちらの得」という言葉から相手に全治半年以上の怪我を負わせるつもりで、ボールを投げ終わったことを確認してから無防備な相手に後ろからタックルする事を2回繰り返したのだから悪質だ。ちなみにこの質問は元関学QBの有馬アナの質問。社会部の記者ではなくスポーツ部の記者がメインで質疑応答してたらもっとボロが出た可能性は高い。

 

ただこの質疑応答の内容から宮川選手自身は意図的に監督・コーチに責任転嫁をしようとしている訳でもなかった事が伺える。何故なら「怪我すれば得」を先輩からの伝言だと説明しているからだ。逆に弁護士と考えたであろう最初に読み上げた文章は「怪我すれば得」を先輩からの伝言だと伏せた内容になっていて責任転嫁をさせる意図が見え隠れする。正直宮川選手の弁護士が何故彼にこの内容の会見を開かせたのか謎でしかない。

 

日大加害選手の“懺悔”会見全文(中) 退場後、泣いたらコーチに『優しすぎるからダメなんだ』 (1/5) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

日大加害選手の“懺悔”会見全文(下) 「秋も関学との試合あるのでQBがけがしたら得」 (1/8) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

 

 

 

悪質タックルを振り返る

ここでもう一度宮川選手の悪質タックルを振り返りたいと思う。宮川くんを赤、関学QBを青、ボールを黄、審判を黒の丸で囲む。

 

❶関学QBボールをパス

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宮川選手は会見で相手QBがボールを投げ終わった事を確認していたと説明していた。当然審判もボールを投げ終わった事は確認していたという。普通ならここでプレーを止めるべきだが、宮川選手は加速する。

 

❷関学QBパスに失敗

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関学QBは自分のパスが通ったかを確認しているが、残念ながら失敗。この時はまさか後ろから暴走機関車が突っ込んでくるとは想像もしてなかっただろう。

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ちなみに宮川選手とボールは横から見ると上の様な位置関係でかなり離れている。偶に「監督がボールを見ていた」という証言を「監督失格」「何の為の監督?」とか言ってる人がいるがその人達はスポーツ観戦をした事がないのだろうか?そういう人はサッカーの試合でいつまでもパスを出した選手の映像が映っていてカメラがパンしなくても文句は無いのだろうか?普通全体を見る監督はボールを見ているべきだろう。だからこそ当初「タックルの方を見ていた」と冤罪をかけられたのではないか。また悪質タックルが起きたのが関学側のサイドラインだったというのもポイントだ。

 

❸ガッカリして力を抜く関学QB

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パスが失敗してガッカリしながら全身から力を抜く関学QB。次のプレーに備えるために手をブラブラさせながら小走りをしている。審判だってプレーが完全に終わった事を知ってたはずだ。

 

❹悪質タックル

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ここで登場するのが悪質タックル宮川。無防備な選手に後ろから躊躇なく突っ込んでいる。改めて映像を見直せばその悪質さが再認識出来る筈だ。審判も見ていなかったと言い訳しているが、本来ここまでのレイトタックルが起きたなら見ていなくてもおかしさには気付いたはずだ。もちろん想定外の事態に対応出来なかったという気持ちは分かるが、それなら悪質タックルを日大のサイドラインから目視していた井上コーチの「固まって動けなかった」という主張をもう少し考慮しても良かったのではないか?それどころか「監督がタックルを目視していた」と捏造してまで日大側に全ての責任を押し付けた関東学連の対応は酷すぎる。

 

また偶に本件を「実はアメフトでは大した事なかった説」みたいのもあるが、このタックルは前代未聞の悪質タックルである事は誰の目から見ても明らかな事実だ。現に今はダンマリ決め込んでる関学の監督だって「あれを受け入れたら、スポーツは成り立たない」「あれはアメフトではなく暴力行為」「スポーツの範疇を超えた事件」と断言して激怒していた。今はダンマリ決め込んでるけどね。ちなみに関学の小野ディレクターは騒動中宮川選手(傷害罪の実行犯)の弁護士と頻繁に連絡を取っていた。

 

「宮川くんが反則を繰り返してるのに注意をしなかったのはおかしい!」と非難する人もいるけど1回目の反則の後は審判が、2回目の反則の後はコーチがサイドラインに呼び出してまで注意してる。注意を無視して反則を繰り返し相手選手のヘルメットを殴って退場になったのが宮川くん。それでも監督は「全て私の責任」と庇ってくれた。その想いに気付けず、更に暴走して弁護士を雇って日本記者クラブで会見までして監督・コーチを含め多くの人の人生を滅茶苦茶にしたのが宮川くん。

 

元関学QBの有馬アナが井上コーチに対して「監督のルールを守るというフィロソフィーが選手に伝わってなかったのでは?」と指導法を責められてる時に、内田監督は「ルールを守るのは絶対条件で、それは伝わるとか伝わらないとかの問題では無い」と井上コーチを庇う発言をしてたけど、この発言には全面的に同意する。会見の映像を見直せば、ルールを守るのを絶対条件にしてた内田監督が、宮川選手の奇行を心の底から理解出来なくて戸惑ってる様子が伝わってくる。宮川選手への忖度を辞めて冷静に会見を見直せば、彼の主張がおかしいのは明らかだ。騒動当初日大側を責め宮川選手を擁護していた元関学QBの有馬アナは、立件見送り報道後の『爆笑問題の日曜サンデー』で「内田監督を含め、あの会場に居た殆どの人の頭の中にはあれだけ遅れたタイミングで反則をするという考えは無かった」「あの反則はビデオで後から確認しないと分からない酷さで、口で説明してもどれくらい酷いかは分からない反則だった」と「誰も想像が付かない前代未聞の反則」だった事を説明してあの反則に対応出来なかった内田監督を擁護していた。

 

 

宮川引退宣言撤回で復帰

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https://youtu.be/KwlUHFasGf0title

アメリカンフットボールを今後、僕が続けてという権利はないと思ってますし、この先アメリカンフットボールをやるつもりもありません。

「自分はアメフトをやる資格はない」「監督・コーチの指示に従った自分の弱さ」と語った宮川選手は半年も経たない内に新監督の説得でアメフトに復帰している。しかも刑事告訴中にである。

更に驚く事に復帰飲み会では、

「(騒動以来)いろいろな思いが巡って、へこたれそうになったときもありましたが、私、宮川泰介はフェニックスに復帰することになりました」

と『魔女の宅急便』のキャッチコピーみたいな事を言ったかと思えば、

「俺のことで迷惑した部員がいるので、このままでは引き下がれない」

日大アメフト部・宮川泰介君の「復活飲み会」を実況中継 | FRIDAYデジタル

とカッコいい台詞まで吐いている。『週刊文春』(2018年8月30日号)の『「就職が心配」日大宮川君 アメフト復帰と井上前コーチの“余罪”』という記事で復帰の理由は就職が心配だからと報じられていたけどね…

 

内田前監督「宮川一家にハメられた」

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“動く中吊り” 週刊文春8月9日号 - YouTube

『週刊文春』によると内田前監督は警視庁の取り調べに対して、

タックルの指示は否定しており、『相手を殺す気でやれ』などという言葉はどこの体育会でも言っているなどと開き直っている

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180607-10000159-bunshuns-spo

と「体育会では当たり前の言葉を宮川が勘違いした」と供述したと報じられている。

また、

彼は『宮川一家にハメられたとしか言いようがない。すべて仕組まれたものだ』と主張しています。

(中略)

田中憎しの意趣返しに自分が巻き込まれたという論法

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180802-10000217-bunshuns-spo&p=1

と「田中理事長体制への謀略に利用された」と供述した事も報じられている。過去には井上コーチのゲイビデオ出演問題を利用して田中理事長体制を壊そうとする動きもあったようだし、現に今回も教職員組合が「田中理事長を含めた現行の理事全員の辞任を求める」みたいな運動もしてたから強ち無い話でも無いのだろう。教職員組合も本気で田中理事長体制を落とせる絶好の機会だと思ったのかも知れないが、乗り込んだ宮川号はタイタニックと同じく見栄えだけの泥船だったようだ。

 

最後に…

最後に個人的な見解を書くと悪質タックル含めた一連の反則行為は全て日大付属からスポーツ推薦で日大に進学して1年からスタメン扱いで挫折経験のなかった宮川選手が、スタメン落ちの危機に焦って試合中自暴自棄になり暴れて泣いたというのが事実だと思います。ただSNSに悪質タックルの動画がアップされた結果、ネット上に自分の顔写真や名前が晒されて大バッシングを喰らったので、更に追い込まれて被害妄想が激しくなった宮川選手はマスコミの「監督指示疑惑」の報道に乗っかって「潰せを怪我させろという意味だと思った」と無理のある説明をしたんだと思います。マスコミは自分達の作ったストーリーがベースだったから、疑う事をせず神輿を担いでしまった。だから冷静になって会見を見返せば「潰せ」を「怪我させろ」と思ったキッカケは先輩からの伝言といういい加減な理由だし、笛が鳴った後にレイトタックルした理由にも2回目以降の反則をした理由にもなってないかなり酷い内容だという事が分かるのです。ただ本件で一番厄介なのは宮川選手が本気で指示があったと思い込んでしまった事。また宮川選手の思い込みだと都合が悪い人が多い事が本件をより一層複雑化させている。本件で真の意味で己の責任を認め誠意を見せたのは内田監督と井上コーチだけだったようだ。