日大アメフト関東学連・第三者委員会の大罪/冤罪を生んだ魔女裁判の全て

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「監督・コーチの悪質タックルの指示はなかった」

冤罪を生み出した関東学連・第三者委員会が行った魔女裁判の全容を徹底的に解説する。

 

関東学連の大罪

関東学連の報告書で明らかな事実誤認を解説する。

 

❶内田監督タックル目視

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内田監督は反則を注意しなかった理由や試合後の囲み取材でラフプレーを容認するような発言をした事に対して、「ボールを見ていたので、タックルを見ていなかった。タックルの酷さの認識がない状況での発言だった。」と弁明していた。この発言に対して関東学連は、

最初の反則行為を、B監督もDコーチも、サイドラインからしっかりと見て いた。パスが投げられてもボールの行方を追うことなく、A選手の動きを追ってい た。これは映像で確認できる。

として内田監督の嘘を認定した。

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しかし警視庁の映像解析の結果、内田監督の頭部がボールの軌道に合わせて右から左に動いていた事が判明。つまり内田監督はタックルを見ていなかった事になる。この事実は日本テレビが独自に入手した試合映像の解析からも同様の結論に至っている。

また試合直後の取材(騒動当時『週刊文春』により『14分の自供テープ』として公開されワイドショーでも繰り返し放送された音声)で内田監督は、

――立ち上がり、91番がちょっと切れてしまっていましたね。

内田 それはしょうがないじゃないですか。僕が監督をやっているんだから。そういうものですよ。昔から変わらないから。

――ちょっとやりすぎなかと。

内田 ほんと? 見ていなかった。

日大・内田監督(当時)インタビュー全文 「相当プレッシャーをかけている」 - ベースボール・マガジン社WEB

とタックルを見ていなかった事を明言してる。この事からも試合当日タックルを見ていなかったという発言を嘘と認定する事は出来なかったはずだ。それなのに関東学連は審判の判断ミスの責任も含め、事実を捏造してまで監督に責任を転嫁させた罪は重い。

またこの点は第三者委員会も監督は「タックルを見ていた」と事実認定しているが、第三者委員会のタックルを見ていた根拠は更に酷いので以下で解説する。

 

※この捜査結果から『週刊文春』が騒動当時公開した内田監督の試合後の音声は悪質タックルを認識していない状況での発言だと立証された。

 

❷宮川選手の時系列誤認を黙認

宮川選手は会見で、

本件で問題になっている1プレー目の反則行為の後、2プレー目が終わり、コーチに呼ばれてサイドラインの戻った時に、井上コーチから「キャリア(ボールを持っている選手)に行け」と言われましたが、散々「QBを潰せ」と指示をされていたので、井上コーチの発言の意味が理解できず、再びパスをしてボールを持っていない状態の相手チームのQBにタックルをして倒し、2回目の反則をとられました。

日大加害選手の“懺悔”会見全文(中) 退場後、泣いたらコーチに『優しすぎるからダメなんだ』 (1/5) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

と「キャリアに行け」という指示を2回目の反則の前と説明している。

しかし関東学連は、

2 度目の反則行為は、最初の反則行為が起こったプレーの 2 プレー後に起こっ た。

(中略)

Dコーチはこのとき、A選手を自軍のサイドライン近くまで呼び寄せたが、「キャリア(ボール保持者)に行け!」と指示するだけで、A選手をそのままフィールドに留まらせた。

と「キャリアに行け」の指示は2回目の反則の後としている。宮川選手の時系列に間違いがある事を黙認して、

当該選手の供述は「極めて具体的かつ迫真性がある」

という理由で証言に信憑性があると認定したのはどう考えてもおかしい。

この点は第三者委員会もコーチの指示を2回目の反則の後と認定しながら、宮川選手の事実誤認に対して指摘をしていない。

 

❸井上コーチの反則注意を黙殺

コーチもA選手を下げようとしな かったのである。

井上コーチは前述した通り宮川選手が2回ボールを持っていない選手にレイトタックルを繰り返し反則を取られた事からサイドラインに呼び出し「キャリア(ボール保持者)に行け」と反則を注意している。つまりコーチは反則を注意しているにも関わらず、その点を黙殺して審判が退場処分にしなかった判断ミスを井上コーチだけの責任に押し付けている。

またこの指示を第三者委員会は関東学連よりアクロバティックな解釈をしているので以下で解説する。

 

❹先輩の伝言を井上コーチの発言と事実認定

宮川選手は会見で、

上級生の先輩を通じて「秋も関西学院との試合出てるので、そのラインのQBがけがをしていたら、こっちも得だろう」という言葉

日大加害選手の“懺悔”会見全文(下) 「秋も関学との試合あるのでQBがけがしたら得」 (1/8) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

と「怪我をすれば得」は先輩からの伝言と宮川選手は会見で説明している。

しかし関東学連は、

Dコーチは規律委員会のヒアリングでも記者会見でも否定 していたが、A選手がディフェンスのウォークスルー練習時に聞いたという「関学 との定期戦はなくなったっていい」「QB が怪我して秋に出られなければ、日大に 有利となる」という意味の発言も実は存在した、と考えるのが自然である。

と先輩へのヒアリング無しに井上コーチが否定している発言を事実認定している。警視庁の捜査ではコーチに伝言を頼まれた部員は見つからなかった。この点も第三者委員会は先輩へのヒアリング無しで井上コーチの発言と事実認定している。

 

❺日大フェニックスの心情を捏造

「QB を潰せ」がB監督からの指示であ ったこと、そのことはチーム全員が知っていたこと、の証左であるといえる。そし て、だからこそ、A選手の最初の反則行為のあとも日大側サイドラインは不自然な ほど冷静で淡々としていた

関東学連の報告書では日大の部員は指示を知っていたと認定している。しかし警視庁の捜査で指示を知っていたと証言した部員は1人もいなかった。この点も第三者委員会は事実認定している。

 

監督の反則指示を裏付けなしで事実認定

ハドルで監督が宮川に「反則してでもQBを潰せ」と指示しているのを聞いた部員が複数いる

監督はこの発言を否定しているが関東学連と第三者委員会は事実認定している。しかし宮川選手は監督からではなくコーチからの伝言という形で聞いたと主張しているため矛盾している。

 

❼内田監督インカム落とした問題

あのプレーのときにインカム(=ヘッドホン)を落としていたので、2 回目の反則も含め て見ていないし、コーチらがAの反則について指摘していた声も聞くことができなか った

(中略)

映像では、B 監督が落としたインカムを拾うような動作は認められない。

これは「コーチらがAの反則について指摘していた声も聞く事が出来なかった」という証言から、「インカムを地面に落とした」のではなく、「インカムの通信を落としていた」と考えるのが自然である。

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現に内田監督は試合中常にインカムを腰に付けており、警視庁の捜査結果によると試合当日前監督のインカムは故障していたという。仮に異議申し立ての中にこの件に対しての反論が含まれていたのなら関東学連の罪はより大きくなる。

 

関東学連は今回の警視庁の立件見送りに対して「われわれの判断に何ら影響するものではない」とコメントし、監督・コーチの異議申し立てに対しては「結論を覆す新たな事実がなかった」としている。大前提の「監督がタックルを見ていた」が崩れているのに… 虚偽の事実でアメフト界から永久追放して人格否定までした挙句、新事実が出ても無視を決め込むスタンスは最早問題の重大性に気付けていない証なのかもしれない。白いものを黒にしたのは内田監督ではなく、関東学連だったようだ。

 

http://www.kcfa.jp/files/user/info_pdf/kiritsu180603.pdf

 

 

 

 

第三者委員会の大罪

第三者委員会とは「直接の利害をもたない中立的な第三者によって構成される委員会」の事を指す。第三者委員会は基本的に関東学連の事実誤認の報告書と同じく、宮川選手の証言を全面的に信用しているため基本的に同じ大罪を犯している。その一方で第三者委員会だけが犯した5つの大罪が存在する。

 

❶「反則の指示」を認定

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宮川選手の主張は「監督・コーチから「怪我をさせろ」という指示だと思った」という説明だった。つまり本件の焦点は「潰せ」という指示の意味に「怪我をさせろ」という意味があったかどうかである。しかし第三者委員会は何故か宮川選手ですら主張していない「反則の指示(プレーに関係なく、ルールは無視して相手QBにタックルをかけろ)」を認定している。

 

❷井上コーチの反則注意を矛盾と指摘

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第三者委員会は井上コーチの「キャリアに行け」を矛盾した指示として指摘している。これは反則の指示をしたのに反則を注意したことが矛盾だと指摘してる訳だが、この箇所から第三者委員会が結論ありきの調査をした事は明白である。普通なら反則の注意をしたのは反則を止めたかったからだと考えるだろう。

それどころかこの注意を矛盾と捉えるなら井上コーチが宮川選手に「試合中全てのプレーでボールを持っていないQBにタックルしろ!」と指示した事になるが、普通の感覚を持っていたらそれはあり得ないと分からないのだろうか?この点からも第三者委員会のポンコツさが感じ取れる。

 

❸「やりましたね」「おお」の事実認定

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この証言は悪質タックルの指示を認定する最大の根拠としている。

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しかし警視庁が試合映像を解析した結果、コーチはタックル直後にインカムで別のコーチとやり取りをしており、監督に近付いていない事が判明。更に監督はインカムを付けておらず井上コーチとやり取りをできる状態にはなかった。その上証言をした部員は2人の会話を聞き取れる位置にはいなかった。その部員は警視庁の聞き取りに対して「宮川を守るために聞いていない証言を第三者委員会に説明した」と虚偽の証言を第三者委員会にしていた事を認めている。またフジテレビも独自に試合映像を解析した結果「やりましたね」「おお」の会話はできる状態ではなかったという見解を示している。

つまり第三者委員会は映像を見れば不自然な点が多い証言を最大の根拠として監督・コーチを懲戒解雇処分にした事になる。背番号から選手個人の特定は容易であり、この虚偽の証言を鵜呑みした事実認定は余りにも罪が重すぎる。せめて監督の隣にいる40番とコーチの隣にいる53番の選手には裏取りをするべきだった。

 

❹監督タックル目視を嘘の証言で事実認定

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第三者委員会は監督がタックルを目視していたという事実を「やりましたね」「おお」のやり取りから立証して事実認定している。しかし「やりましたね 」「おお」は部員の嘘だと判明した事からこの立証は崩れている。嘘の証言を裏付けしなかった事で新たな虚偽を事実認定している罪のスパイラルが起きている。前述した通り警視庁の映像解析で監督はタックルを見ていなかった事は立証されている。

 

❺日大理事の口封じ

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この報告も「指示がなかった」という前提から見れば不適切な発言ではあるが、口封じと捉える事は出来ない。それどころか「故意に行われた」という部分は「宮川選手が故意に反則して怪我させたと言えば、君がバッシングを受ける事になる」と会見を止めるように説得しているとも解釈出来る。この理事に対して発言の真意をヒアリングしていない時点で第三者委員会の調査は一方的である事は明らかである。

また日大の信頼回復の為に設置された第三者委員会が虚偽の事実認定から更なる日大理事の冤罪を生み出し日大全体の信頼を落とした罪も重い。

 

学生を全面的に信用し、監督・コーチの主張を全て根拠もなく「信用に値しない」と否定した事で冤罪を生み出した第三者委員会は、今後年間収入2600億円超えの日本大学に訴えられる可能性は高い。果たしてその損害賠償額は… 考えるだけでも恐ろしい…

 

[追記]『警視庁「選手が前監督らの指導を誤認」日大悪質タックル:朝日新聞デジタル』によると、日大部員は警視庁の捜査で「報道を見て宮川を守るために話を合わせなくてはいけないと思った」と関東学連・第三者委員会の調査に嘘の証言をしたことを認めたという。

 

第三者委員会の中間報告書について | あなたとともに100万人の仲間とともに

日本大学アメリカンフットボール部における反則行為に係る第三者委員会 (略称日大アメフト部第三者委員会)の最終報告書について | あなたとともに100万人の仲間とともに

 

 

最後に…

内田前監督「厳正中立な立場で事実解明、警察、検察庁に深い敬意」と所感 関東学連と第三者委に不満も - 毎日新聞』によると、内田前監督は「関東学生アメリカンフットボール連盟及び日本大学に設置された第三者委員会が、警察・検察庁と同様な観点で調査を行ってくれていれば、ここまで報道が過熱することはなかったのではないかとの思いを払拭(ふっしょく)できないのは事実」などとコメントしている。