テレビ・新聞・週刊誌では分からない!日大アメフト悪質タックル問題/世間が勘違いしている前提の全て

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今年最大の話題だった日大アメフト問題。「選手がかわいそう」という感情論から見えてこない事実。果たして監督・コーチの指示はあったのか?以下の前提を読んで「指示があった」と思い込んでいる人は考え直して欲しいです。

 

勘違いが多い前提の全て

一応アメフトをやってた知人に聞いた情報もまとめてますが、自分のアメフト知識は疎いのでアメフトのルールの部分で「ココはおかしい!」という部分があったら指摘して欲しいです。

 

  • アメフトで「潰せ」は普通

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実況で「〇〇がQBを潰した!」と解説されるくらいには普通のワード。というより、卓球みたいな比較的マイルドなスポーツでも「相手を潰せ!」くらいは普通に使う。また「1プレー目から潰せ」も「1プレー目から思いっ切り行け!」という解釈出来る範囲であるし、実際に1プレー目でQBを潰したら「QBサック」と言う1番盛り上がるプレーである。

 

  • 日大アメフト部で「潰せ」を日頃から使用

アメフトの世界でよく使われる「潰せ」というワードは日大アメフト部では日常的に使われており、内田監督が就任してから15年「潰せ」と命じられルールの枠を超えてまで物理的に潰しに行った選手は歴代で宮川選手だけ。

 

  • ボールを投げた瞬間の判断は難しい

アメフトはボールを持っていない選手にタックルをするのは反則だが、ボールを投げる瞬間のタックルは投げ終わる前だったらボールをギリギリ止めたファインプレーになる。しかしボールを投げ終わった後なら反則プレーになる。この見極めは難しい。また相手のフェイントの可能性もあるので、「ギリギリ間に合わないか!?」という時にレイトタックル(反則)を恐れずに突っ込んでいくというのは普通。またボールを投げ終わった後にダッシュのブレーキが効かずに結果的にタックルしてしまい反則を取られるのもよくある光景。

 

  • ボールを持ってるように見せる事も

本当はボールを持っていないのにボールを持ってるように見せて相手にタックルさせて反則を取らせるテクニックもある。もちろん今回の1回目のタックルは相手がボールを持っていないことが明らかだからアウトだけどこういうテクニックもある。

 

  • 「反則しても良い」の解釈

一般的に「反則しても良い」はマイナスのイメージがつくがアメフトの場合は少し違う解釈が必要である。前述したようにボールを投げる瞬間の見極めは難しいが、その一瞬の見極めが勝負を分けるスポーツでもある。その為5月の段階で秋の試合に向けて感覚を鍛えて貰う為に「反則になってもいいから(ボールを投げる瞬間なら)積極的に行け!」という指示は普通であり「反則する事で何処までが反則か分かる」は「失敗から反則の範囲を学び次は成功させろ!」という意味であり「反則しろ!」という意味ではない。音楽で「音を外してもいいから大きな声で歌おう!」と同じである。そして繰り返しになるが日大アメフト部では普段からこの様な指示が出されていたが、あそこまでのラフプレイをしたのは歴代宮川選手のみ。

 

  • スポーツは怪我をさせても良い

スポーツはルールの範囲内なら怪我をさせても問題ない。逆に相手の怪我を心配して手を抜くと自分が怪我をする可能性があるのでアメフトのようなコンタクトスポーツに関しては中途半端な気持ちでやるくらいならやらない方がいい。それはボクシングや相撲で相手の怪我の心配をしながら競技に挑まないのと同じである。コンタクトスポーツは怪我させた方ではなく怪我をした方が悪いのだ。

 

  • アメフトで怪我は普通

アメフトはコンタクトスポーツなので怪我人が出る事は良くある。過去には関学選手の反則タックルによって日大選手の首と左腕を結ぶ神経が2本抜け落ちるという極めて深刻な怪我を負わせた事もある。これは少し大きい例になったが、脳震盪とかは割と普通にある危険なスポーツだから毎年ルールが改変されている。

 

  • 監督は悪質タックルの瞬間を見ていない

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※日本テレビ

警視庁の映像解析によって監督は悪質タックルが起きた瞬間、ボールの動きと共に頭をボールの方向へ動かしていた事が判明。この解析により監督は悪質タックルの方向ではなくボールの方向を見ていたと断定。監督は会見の中でも「ボールを見ていた」とタックルの瞬間を見ていなかったと主張していた。アメフトの監督がボールを見ている事は普通であり、関学の監督もボールを見ていた為タックルの瞬間は見ていなかった。また部員・観客含めて殆どの人がボールの方向を見ており悪質タックルを認識していなかった。

 

  • 監督は悪質タックルをネットの動画で確認

監督は会見の中で悪質タックルについて試合当日は認識しておらずネットの動画で確認したと述べていた。ちなみに関学の監督も試合当日ではなく、後日ネットの動画で確認したと会見で述べている。ココからも試合当日悪質タックルを認識していた人は少なかった事が伺える。

 

  • 宮川選手は悪質タックルで退場になってない

世間を大きく騒がせた悪質タックルだったが、審判は宮川選手にイエローフラッグを投げ反則と認定したが退場はさせていない。宮川選手が退場になったのはその後の3回目の反則である。また関東学連は日大が1回目の反則で退場させなかった事を指摘しているが、それは審判の役割であり関東学連は自身の責任も監督・コーチに負わせていて非常に悪質に感じる。

 

  • タックルされた選手は後半戦に出場

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AbemaTV 

タックルされた選手(関学3番)は後半戦に出場し、試合中にダッシュを繰り返しており2回転倒している。よって悪質タックルと怪我の因果関係は不明。もちろん怪我の度合いと関係なくタックルの悪質さは変わらないが、仮に後半戦に出場した事で怪我が悪化したのなら怪我の視点だけに関しては関学側の監督の責任もある。また内田監督にとっては結果論として選手が最後まで出場していた事から大した問題ではないと思い込んでしまった原因もココにあったと思います。

 

  • 監督「インカムを落としていた」の意味

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※TBSテレビ

関東学連の調査で内田監督は「丁度あのプレーのときにインカムを落としてしまった」と証言しているが、関東学連は内田監督が腰にインカムが付いており地面に落とした様子や拾う様子が確認出来ない事からこの証言を嘘だと認定している。しかし内田監督は文脈的に「インカムを地面に落としたから拾ってタックルを見てなかった」のではなく「インカムをオフラインにしていた(落としていた)のでコーチとのやり取りが出来ずタックルの酷さを認識する事が出来なかった」という意味で発言していた可能性が高く、この発言に矛盾はない。

 

  • 関学が試合当日に訴えなかった理由

「関学は何故試合当日に訴えなかったの?」という疑問からも、あのタックルが試合当日そこまで大きな事件として認知されてなかった裏付けになる。

 

  • 観客席の反応

1回目の反則の後に観客の反応を見ても、あの悪質タックルがその瞬間殆どの人が認知してなかった事が伺える。

 

  • 部員が宮川選手を慰めた理由

悪質タックルはボールとは逆方向かつ関学のベンチ側で実行された為、殆どの日大部員が悪質タックルを認識してなかったと考えられる。普段大人しい宮川選手が試合冒頭で2回反則して最後に暴れ始めたのを見て「どうしたんだろう?」と取り敢えず慰めたと考えるのが妥当である。逆に部員全員が指示を知ってたなら問答無用で日大フェニックスは廃部すべきである。

 

  • 悪質タックルは試合当日殆ど問題視されてない

悪質タックルが笛が鳴った後の試合外だった事やボールの反対側のプレイだった事、日大と関学の監督や部員の反応、審判の対応、観客席の反応から試合当日に悪質タックルが問題視されていた様子は確認出来ない。つまり試合当日悪質タックルを認識していた人間は殆どいなかった。また後半戦にタックルされた選手が出場して最後までプレイしていた事を考えれば内田監督が悪質タックルの酷さを認識していなかった可能性は極めて高い。

 

  • 「14分の自供テープ」は文春の早とちり

文春で公開された試合後の囲み取材の音声『日大監督「14分の自供テープ」』は兼ねてより日大のスキャンダル報道が多かった文春が入手して悪質タックル指示の決定的な証拠としてテレビでも繰り返し放送された。しかしこの音声は監督が悪質タックルを認識する前の発言である為、今回に関しては文春の完全な早とちりである。

 

  • 監督は試合後にタックルは「見ていなかった」

試合後の記者からの囲み取材(文春が公開した「14分の自供テープ」)で、

――立ち上がり、91番がちょっと切れてしまっていましたね。

内田 それはしょうがないじゃないですか。僕が監督をやっているんだから。そういうものですよ。昔から変わらないから。

――ちょっとやりすぎなかと。

内田 ほんと? 見ていなかった。

日大・内田監督(当時)インタビュー全文 「相当プレッシャーをかけている」 - ベースボール・マガジン社WEB

と悪質タックルを見ていなかったと明言している。しかし文春の記事では「ほんと?見ていなかった。」のやり取りはカットされている。

 

  • 監督試合後に「よくなっている」

更に試合後の囲み取材の中では、

――そこまでにインプレー内にいけないとのはへたくそだということ…。

内田 だけど徐々によくなっている。だから、飛び込んでみないとわからないじゃないですか、どういう世界なのか。

と発言している。これは今回はレイトタックルになってしまったけど、練習し続ければインプレー内に収める事が出来ると期待をしている発言に取る事が出来る。

その裏付けに同囲み取材の中で、

――気持ちが出てきた。戦う姿勢が表に出てきたということが…。

内田 今の子は待ちの姿勢になってしまうから、だから、それをどこかで変えてやらないと。だから、練習でもミスをするなとは言わないですよ。コーチは簡単です。ミスをしちゃだめよ。反則しちゃだめよ、それは一番簡単なこと。やったあと、もっとやってみな。ここで、ここまで行く。

日大・内田監督(当時)インタビュー全文 「相当プレッシャーをかけている」 - ベースボール・マガジン社WEB

と発言しており、これも今回は結果的レイトタックルで反則を取られたが、ココで「反則するな!」と注意するのではなく「今回は反則になったけど、反則になる事を恐れず積極的にボールを止めよう!」という意味に取る事が出来る。

 

  • 反則の責任

監督は囲み取材の中で、

だけど、そういうふうに僕がもっていっているから、そういう方向に。それが、反則であるというのであれば、僕の責任ですよ。

日大・内田監督(当時)インタビュー全文 「相当プレッシャーをかけている」 - ベースボール・マガジン社WEB

とも説明している。コレもボールを投げる瞬間に間に合わないかもしれないと思ってもダッシュで追いかけてタックルしろという意味。もしそれでレイトタックルで反則になっても自分の責任という意味。決してボールを投げ終えた選手を笛が鳴った後にタックルしてもいいという意味ではない。

 

  • 「オレがやらせたと言え!」の意味

内田監督は試合後選手に「何か聞かれたらオレがやらせたと言え!」と発言したとされるが、試合冒頭で3度も反則して資格没収になった宮川選手について何か聞かれたら自分の監督責任にして良いという意味での発言と考えられる。当然この時にはまだ悪質タックルの酷さは知らない。

 

  • 「内田がやれって書いても良い」の意味

囲み取材の記者に「内田がやれって(記事に)書いても良いですよ」と発言しているが、コレは悪質タックルを認識する前の発言である。その為これらの発言の意味は「反則ギリギリのプレイ(相手選手がボールを投げる瞬間のタックル)をやらせたのは自分」「相手にプレッシャーをかけるプレイをやらせたのは自分」という意味であり「反則してでも怪我をさせろ!」という意味ではない。

 

  • 内田監督の中にあった篠竹イズム

日大フェニックスの前監督である篠竹監督の有名なセリフの1つに「お前ら、フィールドで死んでこい。骨は俺が拾ってやる」というセリフがありその姿はサムライと評されていた。この事を踏まえると篠竹監督に憧れていた内田監督の監督としての姿勢も浮かび上がってくる。

 

  • 悪質タックル発覚後叱らなかった理由

悪質タックルをネットの動画で確認した後に監督が叱らなかったのは叱らなかったのではなく叱れなかったと考えられる。何故ならあの段階で既にネットでは宮川選手の情報が特定されバッシングを浴びていて落ち込んでいたからだ。その為慰める方を優先してしまったと考えられる。

 

  • 状況証拠は0

「ココまで状況証拠があるのに立件見送りはおかしい!」と吠えるコメントを見るが、今まで指示があったという証拠とされていたモノは全て「監督があの時悪質タックルを見ていて、試合当日にその酷さを認識していた」という前提の元成り立っており、その前提が崩れた以上状況証拠は0に等しい。

 

  • 関西大学は悪質タックル後の日大と試合

実は関学戦の後日大は関大と試合をしている。騒ぎが大きくなってから法政や東大は日大戦を辞退した。

 

  • タックル発覚後内田監督は自粛

内田監督はタックル発覚後に監督を自粛しながら、関学の監督と今回の反則について文書でやり取りをしていた。しかし関学の監督には上手く意図が伝わらなかった。またマスコミには「雲隠れ」という報道をされ、まるで逃げているように報じられてしまった。

 

  • 監督が指示の言及を避けた理由

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監督は空港での会見で指示の言及について避けたが、本当に指示がしていなかったとしても指導者の立場から選手だけに責任を押し付ける発言は出来なかった。また未熟な指導をしてしまったコーチや日大フェニックスというチームも守りたかった。だからこそ自分のアメフト人生に終止符を打つ事で責任を取ろうとした。これは自分が矢面に立つ事でチームの盾になろうとした行為であり、篠竹監督の様にサムライとしての振る舞いを見せたと考えられる。

 

  • 監督辞任の重み

内田監督にとって監督を辞任する事は、人生の40年以上を費やしたアメフト人生に終止符を打つ事であり悪質タックルをした選手をチームから出してしまった結果責任としては妥当である。また監督が発言した「全て私の責任」は監督としての責任であり刑事責任ではない。

 

  • 最初の会見は関学

最初の会見は内田監督でも宮川選手でも無く関学がマスコミに対して行った。

 

  • 宮川選手の会見は試合の2週間後

宮川選手の会見は試合から2週間経過した段階での会見であり、悪質タックルの映像がネットに流れて、背番号から顔写真や名前が特定されネット上で叩かれ、テレビで大きく報道され、関学と内田監督の1回目の会見と後である。

 

  • 日大側を遮断したのは宮川選手

宮川選手の会見は日本記者クラブに弁護士同伴で行われており、日大側を完全に遮断する形で行われたがコレは宮川選手側の意思であり日大が選手1人に会見をさせた訳ではない。また日大側はこの会見を止めている。宮川選手を庇う為に行動していた内田監督に取ってはこの会見こそ避けられない悪質タックルであり、この会見が事態を大きくさせてしまうキッカケになった。

 

  • 会見前に被害者父と面会

宮川選手は会見前に関学の監督と被害者父と面会している。

 

  • 宮川選手日大の呼び出しに欠席

宮川選手はチームの幹部と共に日大本部に呼ばれているが、体調不良で欠席している。その2日後に無断で関学へ謝罪に行ってるがコミュニケーションを取ろうとしなかったのは宮川選手の方。

 

  • タックルした理由は試合に出たいから

宮川選手がタックルした理由は試合に出たいから。仮に「怪我をさせろ!」と指示されていても自分が試合に出たい為に相手選手を犠牲にしていい訳ではない。

 

  • 結構厚かましい宮川選手

宮川選手は自分が「やる気がない」と言われて練習から外された意味が分からなかったと説明している。また監督・コーチに意見出来なかったとも説明している。でもコーチに「どうすれば試合に出れますか?」と聞いている。150人規模の部活ならレギュラーになれない選手も大勢いる。しかし彼は自分が試合に出る事は当然の様な口ぶりだった。

 

  • 宮川選手は怪我をさせようとした

宮川選手はどの様な事情があれ、相手選手に怪我をさせようとしてタックルしている。また彼程のアメフト経験者なら気を抜いている選手に自分がタックルをしたらどうなるか理解していたはずだ。更に後述する先輩からの伝言ミスにより、彼は秋の定期戦に出れない様半年以上の怪我を相手に負わせようとしていたのも事実である。

 

  • 宮川選手の会見の時系列は事実誤認

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宮川選手は会見の中で2回目の反則について、

本件で問題になっている1プレー目の反則行為の後、2プレー目が終わり、コーチに呼ばれてサイドラインの戻った時に、井上コーチから「キャリア(ボールを持っている選手)に行け」と言われましたが、散々「QBを潰せ」と指示をされていたので、井上コーチの発言の意味が理解できず、再びパスをしてボールを持っていない状態の相手チームのQBにタックルをして倒し、2回目の反則をとられました。

【日大・宮川選手の陳述書全文】「1プレー目からQBを潰せ」追い詰められて苦悩― スポニチ Sponichi Annex スポーツ

と説明しているが、実際にコーチから注意があったのは2回目の反則の後で宮川選手は間違った事実を基に反則の説明と当時の心境を語っている事から、会見の内容は作り話である事が分かる。

 

  • 「キャリアに行け!」の意味

宮川選手は1回目の反則の後だと勘違いしていますが、井上コーチは2回目の反則の後に宮川選手をサイドラインに呼び出して「キャリアに行け!」と注意しているのは事実です。キャリアとはボール保持者という意味があり、ボールを持っていない選手に2回連続タックルをした宮川選手に「ボールを持っている選手にタックルしろ!」と注意したのは「反則するな!」と注意したのと同意義です。この注意の直後のプレイに宮川選手は関学の選手のヘルメットを殴りに行き資格没収が決まりました。また宮川選手は会見の中で「散々「QBを潰せ」と指示をされていたので、井上コーチの発言の意味が理解できず」と説明していますが、仮に指示されていたとしても「ボールを持っている選手を潰すんだな!」と分かるはずなのでやはり宮川選手の理解力には疑問を持ってしまいます。何故宮川選手はボールを持っていない選手に反則タックルする事に拘ってたのだろう?また仮に試合中パニクってたとしても試合から2週間経った後ならコーチが何を伝えたかったかは理解出来るよね?

 

  • 井上コーチの1回目の反則の後の対応

井上コーチは1回目の反則を見ていたにも関わらず注意をしていない。これに対して井上コーチは「自分の思いとは違うと思ったが、彼を出し続けてあげたかった」と答えている。正直井上コーチの会見の言動を見ていると、想定外の事態が起きた時に最善の策を思い浮かび実行に移せるタイプではない様に感じるので、注意が2回目の反則の後と遅れてしまったのだろう。

 

  • 井上コーチ「おまえは優しすぎる」の意味

井上コーチは退場になり泣いている宮川選手に「おまえは優しすぎる」と励ました。あのタックルを井上コーチは見ていたので相手選手のことを考えず宮川選手のことばかり考えたこの発言は完全に井上コーチの指導ミス。ただ会見の中で自身の非を認めて謝罪している。ただこの行為は監督・コーチのことを考えずに宮川選手の主張だけを信じる人と同じ行為でもある。また最近も『イッテQ!』のデッチ上げ問題の時ラオスの事を無視して「面白いならいいじゃないか!」と芸能界の人間から擁護意見が出た構図とも一緒である。自分の身内だけでなく他人の気持ちも考えるのが必要である。ただコーチもタックルされた選手が後半戦に出場していた事から大した問題ではないと考えてしまった面もあるだろう。

 

  • 1回目の反則は大きくルールを逸脱

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笛が鳴った後の試合外の時間に加速してまで追い掛けてプレイが終わって気を抜いているボールを持っていない関学選手に悪質タックルをした宮川選手の行動は仮に監督・コーチの指示であったとしても、2人の意図を大きく超えたプレーだと考えられる。つまり前代未聞のタックルの前代未聞の要素が彼の独断である事は確実である。また彼はタックルした後に相手の事を体全体を使って捻る事で更なるダメージを与えている。

 

  • 2回目の反則の理由はない

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宮川選手は「1プレー目からQBを潰せ」と指示された結果、1プレー目でQBを試合から退場させたので、仮に監督・コーチから指示があったとしても2回目の反則は彼の独断であると考えられる。ただし2回目の反則はアメフト関係者の話によるとよくあるプレイの範疇である。

 

  • 3回目の反則の理由もない

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宮川選手が尻餅をついた後に心配そうに近寄ってきてくれた関学選手のヘルメットを殴りかかったのは、仮に監督・コーチの指示があったとしても彼の暴走である事は明らかである。しかも3回目のプレーはコーチにサイドラインに呼び戻されて注意をされた直後のプレイだ。また1回目の反則も笛がなった後なのでタックルというアメフトの攻撃スタイルを取っているがプレイ外で暴行を働いたという点では同じである。

 

  • 2・3回目の反則に目を瞑るな!

刑事事件の意味合いなら1回目のプレイに注目が集まるが、スポーツという括りで見るなら2・3回目の反則にも目を向けなくてはいけない。特に3回目はコーチに注意された後の暴走であり、殴りに行っているのはアメフトとは全く関係ない。何故宮川選手がコーチの注意を無視して暴走したのをもう一度考え直すべきだ。

 

  • 反則の流れ

コーチ「1プレー目でQBを潰せ!」

宮川 盛大にレイトタックルして相手は退場

審判「何やってる!」

宮川「すいません」

その後再びQBにレイトタックル

コーチ「キャリアに行け!」

宮川 尻餅ついてキレて相手を殴って退場

テントの中で泣く

 

  • 関学は日大の謝罪を断っている

宮川選手と井上コーチは関学戦の6日後に関学に謝罪に行ったが、面会を断られた。しかしその後宮川選手が訪れた時は関学は受け入れた。

 

  • 練習を干すは運動部では一般的

賛否のある指導法であるが、やる気のない選手や積極性に欠ける選手を練習から一定期間外したり試合のメンバー表に敢えて名前を書かない事で、自分から「練習させて欲しい!」「試合に出場させて欲しい!」と闘志を引き出す練習法は運動部としては一般的である。仮にこの指導法に問題定義するのなら日大アメフト部だけでなくスポーツの世界全般の問題として語るべきだ。

 

  • 干したのは期待してたから

「実力のある選手を干してたのはおかしい!」「精神的に追い詰めるのはおかしい!」という意見もあるが上述したように運動部ではありがちな指導法。それどころか有望な漫画家志望に敢えてボツを出し続ける事で精神的に追い詰めて一皮向けた漫画を描かせようとする編集者や受験生に「そんな中途半端な気持ちなら大学受験を辞めろ!」とプレッシャーをかける予備校講師など運動部以外でもありがちな指導法。ただこれはイジメたいという気持ちより期待しているという気持ちのが強い。ただそれをパワハラと感じる人もいるので、この指導法については考えていかなければならない面はある。

 

  • やる気がないと言われた宮川選手の対応

宮川選手は監督から「やる気があるのかないのか分からない」と言われた後のタックルの練習で、後輩の為にダミーを持って怒られて理由が分からなかったと説明していました。ただ普通は「やる気がない」と怒られたら積極的にタックルの練習する姿勢を見せる事で闘志をコーチにアピールしようとしない?特に上級生になり下からも有力な選手が出てきてレギュラーの立場が危うくなる時期だ。その為「やる気がない」と怒られた後に後輩の為にダミーを持ち始めた姿を見せられたコーチは「グランド10周走って来い!」と怒ってしまったのだろう。

 

  • 宮川選手が練習から外されたのは2日間

宮川選手は関学戦の前の2試合にはスターティングメンバーとして出場しており、彼が練習から外されていたのは関学戦前の2日間である。決して長期間干されていた訳では無い。しかも外されていた練習は試合形式の実践練習のみ。コーチは一度実践練習から外す事で自分を見つめ直して欲しかったのだ。

 

  • 宮川選手は代表から外されていない

宮川選手は監督から「日本代表にいっちゃダメだよ」と言われたと会見で説明したが、実際に宮川選手の代表が取り消しになったのは関学戦の後であり監督は宮川選手を実際には日本代表から外していない。監督の指導方法を考えると宮川選手に「日本代表に行きたい!」と宣言させたかったか、関学戦前2試合と練習の様子から今の実力だと行かせることが出来ないと純粋に考えたかのどちらかであり監督の会見の説明では後者を説明していた。

 

  • 干された宮川選手への部員の対応

日大フェニックスでは干す行為を「ハマる」という表現がされる程定期的に行われる指導法だったという。ただ上述したようにこの指導法は運動部では一般的であり、中学・高校・大学と運動部で活動してきた多くの部員からすれば「今度は宮川の番か」くらいの認識でしかなかったと考えられる。これも繰り返すが問題視するなら日大だけの問題ではない。

 

  • 干される前の宮川選手

干される前の宮川選手の状況が全く調査されていないのも気になる。例えばやる気がない選手がグランドに1人でもいたら全体のモチベーションが下がるので練習から外される事は運動部ではよくある。果たして宮川選手が関学戦の前に出場した2回の試合と外される前の練習態度はどの様なものだったのか?

 

  • 有望な選手を鉄砲玉にしない

普通に考えて関学の選手に怪我をさせる鉄砲玉の役割を日本代表に選ばれるような有望な選手にさせるだろうか?そういう役割は普通役に立たない下手な選手にやらせるだろう。また鉄砲玉なら普通は相手を潰した後は即退場させるだろう。

 

  • 宮川選手が嘘を付く理由はある

宮川選手が嘘を付いているかいないかは別として「選手が嘘を付く理由はない」というコメントが目立つが、大学卒業・就職活動など選手が今後のキャリアの為に保身に走る理由は大いにある。

 

  • 弱い立場も嘘を付く

学生は弱い立場かもしれないが嘘を付く可能性はある。痴漢を訴える女性は弱い立場かもしれないが痴漢冤罪は後を絶たない。今回起きた事は大人は嘘付き、子供は正直というステレオタイプな当てはめ方。「日大OBの話は当てにならない」としながら内田批判の声だけを取り上げるのもダブルスタンダードだし、大前提宮川選手は日大生。また相手にレッテルを貼る行為を当然の様にして発言の審議を図るのもおかしい。

 

  • 嘘を付いてない≠事実を言っている

ドラマや映画を見て「あのシーンあったと思ったのになかった!」という経験はないだろうか?思い違いをした発言は嘘では無いが事実を言ってる訳では無い。宮川選手は自分の感じた本当のことを言っているが、それは思い違いで現実とは乖離がある。

 

  • 宮川選手にとってのアメフト

宮川選手にとってアメフトが大学卒業や就職より大事だったかは分からない。しかし当時TOKIOの山口メンバーが「TOKIOに戻りたい」と会見で述べ炎上した状況を踏まえれば、あの場で「アメフトを一生やらない」と宣言したのは大学卒業や就職への保身だとも考えられる。

 

  • 大学理事の口止めの意味

第三者委員会の報告書で日大の理事が宮川選手の会見の前に「(指示が無かったと言えば)私が、大学はもちろん、一生面倒を見る。ただ、そうでなかったときには日大が総力を挙げて潰しに行く」と口止めをしたと記されている。しかし指示が無かったと言う前提で見れば勘違いで会見をして欲しくない日大理事は宮川選手がネットで顔写真がアップされ叩かれている事から宮川選手が大学卒業や就職に不安を覚えていると考え「大学卒業や就職のバックアップはシッカリする」と説得したと考えられる。ただ余りにも宮川選手が話を聞かないので後者の「潰しに行く」発言が出てしまったと考えられ、この言葉はどのような事情があろうとも大学職員としては不適切な発言だったとも感じる。

 

  • 井上コーチは「怪我」と「得」は言ってない

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※日本テレビ

宮川選手は「関学との定期戦が無くなってもいいだろう、相手が怪我をして秋の試合に出られなかったらこっちの得だろう。」と井上コーチに言われたと会見で説明したが、警視庁の聴き取りにはこの発言が先輩から伝言であった事が判明した。また伝言をした先輩は「伝言で言った」と説明しており、コーチからこの言葉を直接聞いた部員はいなかった。

 

  • 宮川選手拡大解釈

先輩の謎の伝言も「関学との定期戦が無くなってもいいだろう、相手が怪我をして秋の試合に出られなかったらこっちの得だろう。」も「万が一自分のタックルで相手が怪我しても気にする必要ないし結果論こっちが得する」くらいの意味で半年以上のけがを負わせろという意味はなかったのだろう。

 

  • 日大フェニックスの部員の責任

先輩の伝言ミスが事実だとしたらその先輩は関東学連と第三者委員会にその説明はしなかったのか?また関東学連と第三者委員会はその先輩に事情を聞かなかったのか?更に「監督・コーチに盲目的に従ってきた」と声明を発表した部員たちは自分たちで話し合って真相解明をする努力をしなかったのか?部員たちが被害者意識で世間の流れに甘えていたのではないかと感じる。

 

  • そもそも「指示された」と言ってない

宮川選手は大前提井上コーチからは「潰せ」と指示を受けて「怪我をさせろ」と解釈したと説明しただけで「怪我をさせろ」と直接指示されたとは説明してない。また監督に至っては試合当日に「QBを潰すから使ってください!」「やらなきゃ意味ないよ」のやり取り(監督は否定)しかしていないと説明しており監督から直接指示されたとは説明していない。彼はあくまでも自分はそう思った、そう思っても仕方なかったという説明をしただけである。また繰り返しになるが「潰せ」はアメフトの世界では日常的に使用されている言葉である。

 

  • 「やらなきゃ意味ないよ」の審議

内田監督が発したとされる「やらなきゃ意味ないよ」はあくまでも「QBを潰すから試合に出してください!」の答えでしか無いが、内田監督はこのやり取り自体を否定しており宮川選手は3〜5メートルの所まで近寄って帰っていったと主張している。ここに違和感を覚える人も多い様だが、苦手意識のある人や好きな人にに自分の気持ちを伝えようとして近くまで行ったが引き返した経験はないだろうか?もしくは店で商品を買うか悩んで棚からレジまで持ってたけど引き返して結局買わなかった経験はないだろうか?この話はそこまで不自然ではない。逆に監督がこのやり取りがなかったという嘘をつく方が不自然だ。

 

  • 宮川選手は監督と話したと嘘を付いた?

もし「やらなきゃ意味ないよ」のやり取りがないなら宮川選手は監督と話したと井上コーチに嘘を付いて試合に出させて貰ったことになる。

 

  • 宮川選手はかわいそうなのか?

宮川選手はかわいそうである。しかしだからといって責任がないわけではない。内田監督は試合後悪質タックルをした時に宮川選手がネットで犯罪者のように叩かれているのを見て叱らなかったと会見で述べていた。ただそれは監督に指示されてやったと考えられていた半年前の「宮川かわいそう」と同じではないか。彼を必要以上に甘やかす必要はない。

 

  • 井上コーチの意図

井上コーチは宮川選手を可愛がっていたのだろう。しかし3年生に上がった宮川選手は成長が止まっていると感じていたし、内田監督も関学戦前の2回の試合や練習の態度を見て宮川選手の不甲斐なさを感じていた。そこで井上コーチは監督の指示という程で宮川選手から闘志を引き出すた為に練習から外し試合に出る条件を作った。また井上コーチは監督と宮川選手の会話が少ない事も気にして自分から監督のもとにやる気を見せて良い関係性を築いて欲しいと願ったのではないかと考えられる。

 

  • 宮川選手のタックル

宮川選手のタックルは内田監督曰く「10の力があるのに5で処理する選手」と表現していた。これは10の力で行けばもっと活躍出来ると思った監督の気持ちをコーチが汲み取り思いっきりタックルしろと命じる意味で「1プレーでQBを潰せ」「アラインはどこでも良い」と過激な指導した。まさか宮川選手が「アラインをどこでも良い」を「コート全体の何処でもいいからタックルしろ!」と解釈するとは思わなかったのだ。

 

  • 宮川選手は自身の課題を理解してない

宮川選手は自分のタックルが弱いという課題を理解していなかった可能性は高い。だから「QBは友達なのか?」という「友達だからと言って手を抜くのは相手に失礼だし、自分のチームにも失礼だし、何よりそんな中途半端な気持ちで臨めば自分が怪我をするから危険」というアドバイスをマイナスに受けとってしまったのだ。

 

  • 宮川選手はいつ思い込んだのか?

そもそも宮川選手は試合前に本当に指示されたと思い込んでいたのか、それとも暴走した後に自己防衛から指示があったと思い込んだのかは永遠の謎である。

 

  • 干されている時の宮川選手の対応

干されて「怪我をさせろ」と指示されたと宮川選手が思った時に彼は相談出来る部員はいなかったのだろうか?そしてタックルをしてしまった後に監督・コーチと宮川選手の仲介役になってくれるような部員はいなかったのだろうか?また会見をする勇気を使う前にまず監督・コーチと本音で話す勇気が必要だったのではないか?もしそれでも納得出来ず指示があったと思うなら会見を開けば良かった。会見をする前に出来る事は沢山あったはずだ。

 

  • 日大の呼び出しを欠席した宮川選手

監督・コーチが宮川選手とコミュニケーションを取れていないというが、宮川選手の会見の内容をよく読むと、

5月16日、私は日本大学本部の体育局にチームの幹部とともに呼ばれましたが、先方はどう出てくるかわからない不安が強く、体調もよくなかったため、私は行きませんでした。

日大加害選手の“懺悔”会見全文(中) 退場後、泣いたらコーチに『優しすぎるからダメなんだ』 (1/5) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

コミュニケーションを取ろうとしていないのは宮川選手だと分かる。

 

  • 春の試合で関学選手を潰す意味

大学アメフトの日本一を決める甲子園ボウルが開催されるのは12月と事件が起きた5月の段階では半年も先の話。また甲子園ボウルは関東リーグと関西リーグのトップが戦う試合なので、日大は関東リーグを制覇する必要がある。更に日大が関学と甲子園ボウルを戦うには関学が関西リーグを制覇しなくてはならない。春の試合は実績にならない事を含めても、秋に戦うかどうか分からない関学の選手を5月に怪我させるメリットは少ない。

 

  • 監督は監督責任を認めている

監督は選手を守っていないと叩かれがちだが、自身の指導法で選手を精神的に追い詰めた挙句選手の精神状態を見抜く事が出来ず試合に出した結果悪質タックルが起きた責任については全面的に認めている。また宮川選手を世間のバッシングから守りきる事が出来なかった事も認め、責任を取り監督を辞任している。

 

  • 監督が4年生を例に出した理由

監督は会見の中で4年生を何度も例に出した。これは昨年日本一になった4年生は自分の厳しい指導の中で自分で考える力を付けて成長してくれたが、宮川選手個人の事を考えずに盲目的に昨年と同じ指導をしてしまい選手をプレッシャーで潰してしまった自分の落ち度という事が伝えたかったのだと考えられ、決して宮川選手が悪いと言ってるのではない。ただ個人的には宮川選手は全体を見る力に欠けているのではないかとは思う。

 

  • 上級生になったばかりの宮川選手

宮川選手は3年生、つまり上級生になったばかりだった訳ですが恐らく彼の気持ちはまだ下級生の気分だった可能性は高いです。ただコーチは上級生としての振舞いに期待をして厳しく指導した。つまり監督・コーチは宮川選手に積極性を持って貰いチーム全体を引っ張っていく存在になって欲しかった。ただ皆さんは「もう○○(大人とか社会人とか)になったんだからこれくらいシッカリしろ」と怒られて「そんな事急に言われても...」と不貞腐れた経験ないでしょうか?そういう面でも齟齬が生まれてしまったのかなと思います。

 

  • 指示なし≠責任逃れではない

内田監督と井上コーチは「指示はしてないけど、責任は自分たちにある」と述べておりこの言葉に矛盾はありません。しかし会見当時は多くの人が何故かこの言葉を責任逃れとか選手を守ってないと叩いた。指示がなかったのに「指示があった」と嘘を付いてまで選手を守るのは違います。

 

  • 監督・コーチは宮川選手を尊重している

監督・コーチは会見の中で記者から「宮川くんが嘘を付いているという事ですか?」と質問されても決して選手を嘘付き扱いせず、あくまでも彼の感じた事実を述べたと彼の主張を最後まで尊重していた。また監督・コーチは教育者として会見に臨んでいる為宮川選手の事を守りながら自己弁護をしなければ行けない不利な会見だったと感じる。

 

  • 井上コーチの苦悩

井上コーチは会見時苦悩の表情を浮かべていた。恐らく彼は自分の指導ミスで宮川選手を追い込んでしまった責任と恩師である内田監督が自分のせいで責められている状況に苦悩していたのだと考えられる。

 

  • 井上コーチは「話したい」

井上コーチは会見の中で宮川選手と話して、自分が彼にどんな選手になって貰いたかったかを伝えたいと言っていた。ただ外から見る限り未だ宮川選手に真意は伝わってないようだ。

 

  • 内田監督の疲労

内田監督は会見後日大病院に緊急入院しているが、指示がなかったという前提ならSNSでの憶測の拡散の対処に忙しかったと予見される。また運動部の監督とはいえ当時62歳のおじいちゃんにとって2時間の吊るし上げに近い会見は本当に疲労が溜まったのだろう。また日大としては内田監督の家にマスコミが取材に来る事を予見して内田監督の家族を守る意味合いもあったのだろう。

 

  • 会見の評価と真実は別

会見の評価に対しては宮川選手は日本記者クラブに弁護士同伴で予め用意していた文書を淡々と読み進め、質疑応答をして評価を集めたが、監督・コーチの会見は夜8時から日本大学本館で緊急会見という形で急遽開催。時系列の説明などはなく、いきなり質疑応答を始めた挙句司会者の暴走で炎上会見となった。しかし宮川選手の説明した時系列には明確な事実誤認や作り話があるが、監督・コーチの話に明白な嘘はない。会見の評価と真実を話しているかはまた別の話だ。

 

  • 日大は第三者委員会を設置

日大は選手と監督・コーチの意見の食い違いから第三者委員会を設置して調査すると発表しており、対応が遅れはしたが真相解明に乗り出していた。しかし何故かこの対応が「学生を守ってない」と非難殺到。

 

  • 被害者たちと示談している宮川選手

監督・コーチと選手の主張が食い違う中、選手とだけ示談をした被害者父。

 

  • 宮川選手が復帰した理由

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※TOKYO MX

監督・コーチの指示で悪質タックルをしたと説明し「自分はもうアメフトをやる資格はない」と宣言した宮川選手が半年でチームに復帰した理由は新しい監督に説得されたから。しかも刑事告訴されている最中の復帰。

 

  • 宮川選手は復帰したけど…

宮川選手は復帰したけど4年生は最後の試合に出れずに引退。昨年苦労して27年振りの大学日本一に導いた功労者の内田監督と井上コーチはアメフト界を永久追放になり日大を懲戒解雇処分。他のコーチも全員辞めさせられて、日大の伝統的な部活は日大OBが0人の状況に… 更に井上コーチの実家のバウムクーヘン屋は撤退し、田中理事長の妻が営業するちゃんこ屋はマスコミが集まって営業が出来ない。日大のブランドも低下して文科省からの補助金も保留処分になり、日大生や日大の職員も少なからず不利益を被ったり恥ずかしい思いをする。受験生や附属生も不安になる。それでも宮川選手は他人に責任を押し付けてニコニコ楽しくアメフト。

 

  • 実行犯とやり取りする被害者父

警視庁の捜査中にチームに復帰した宮川選手だが、その時被害者の父親に許可を取っている。捜査中に被害者の父親が実行犯とやり取りをして、監督・コーチだけを立件しようとしていた。

 

  • 宮川選手前面肯定の関東学連

関東学連は選手と監督の主張が食い違う4つのポイントを挙げて「どちらを信用すべきか、火を見るより明らか」と監督の主張を全て嘘と認定して宮川選手の主張を正しいものとした。しかし関東学連は監督が悪質タックルを見ていたという前提での報告である。また関東学連の発表した試合の時系列と宮川選手が会見で主張した時系列には乖離がある。

 

  • 関東学連と異議申し立て

「結論を覆す新たな事実がなかった」と監督の異議申し立てを却下した関東学連。警視庁の映像解析の結果監督は悪質タックルを認識していたという大前提が崩れたのに?

 

  • 関東リーグの大学

大学アメフト関東リーグに出場する早稲田大学や法政大学は日大に不安を覚えると声明を出した事で関東学連は日大出場に対して条件を出した。しかし関東リーグの大学は果たしてその条件に満たしているのか?

 

  • 第三者委員会にアメフト関係者は0

第三者委員会のメンバーにアメフト経験者はいなかった。

 

  • 第三者委員会勝丸弁護士の謎発言

第三者委員会の勝丸弁護士は調査当初、日大の反則シーンについて「あのタックルは怪我を軽くするためのタックルだったのでは」と持論を展開。しかし宮川選手本人が「怪我をさせるつもりでタックルした」と説明しているので何故そう思ったか不明。

 

  • 第三者委員会は食い違いを潰してない

本来第三者委員会は「監督・コーチの指示があった可能性」と「選手が勘違いした可能性」の2つの可能性から指導者と選手の間の主張の乖離を潰していかなければならない。しかし第三者委員会の最終報告書を読む限り主張の食い違いを調査した結果は載っていない。

 

  • 第三者委員会は実質アメフト批判

第三者委員会はアメフトの世界での「潰す」の役割や「反則厭わず思いっきりタックルしろ」の意味をアメフトのルールに則った使い方をされていたのかなどのアメフトの世界の常識を全く考慮してない報告書を作成した。あの報告書は実質アメフトというスポーツそのものを批判した物と言っても過言ではない。

 

  • 第三者委員会は日大部員の嘘を根拠に指示を認定

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※フジテレビ

第三者委員会はタックル直後にコーチが監督に近寄り「やりましたね」「おお」と言うやり取りを聞いたという1人の部員の証言を根拠に監督・コーチの指示を認定。しかし警視庁の捜査で試合映像からコーチが監督に近寄る姿は確認出来ず、インカムで別のコーチとやり取りをしており、その時内田監督はインカムを付けていなかった。また証言した部員は2人の会話が聞こえる位置にはいなかった。部員は警視庁の聴き取りで「宮川選手を守る為に嘘を付いた」と認めた。

 

  • 第三者委員会の報告に納得してない日大

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※テレビ朝日

日大は内田監督から「やりましたね」「おお」のやり取りが無かった事を聞いていたので第三者委員会の最終報告書に全く納得していなかった。しかし第三者委員会に全てを託していた為、第三者委員会が出した2人の懲戒解雇を飲まざる得ない状況だった。

 

  • 警視庁疑惑恐れ異例の大捜査

「日大に忖度した!」「危機管理学部と警視庁の関係が怪しい!」というコメントも目立つが、警視庁はその特別な関係を邪推されるのを恐れて捜査1課の殺人事件担当や課内のアメフット経験者、競技場を管轄する調布署員らからなる特別捜査チームを編成。アメフト部の関係者や競技の専門家ら約200人から事情聴取したほか、試合を複数の角度から撮影した動画を徹底的に解析。記者会見などでの関係者の発言についても裏付け捜査を行った。その結果「監督はタックルを見てない」「宮川選手が怪我をさせなくてはいけないと認知した指示は先輩の伝言」「その先輩はコーチから直接指示は聞いてない」「試合前に指示を知ってた部員は0人」「嘘の証言をした部員が居る」などの証言を合わせれば「指示がなかった」と判断するのは妥当。

 

  • 警視庁は「指示なし」と判断

一部では「証拠がなかったから刑事事件にならないだけで指示はあった」という声もあるが、警視庁の判断はあくまでも「指示なし」というモノ。逆に言えば「指示なし」の根拠があるという事。嫌疑不十分では無く嫌疑なし、つまりグレーでは無く白という判断なのだ。その証拠に警視庁は監督・コーチの起訴を求めない意見書を付した上で書類送検している。

 

  • 宮川選手の行動

宮川選手は自分が試合に出たいという思いだけで拡大解釈で悪質タックルをかまして、コーチから反則を注意されてもキレて相手選手をぶん殴って退場になり、世間から攻められると会見を開き監督・コーチに責任転化して「アメフトをやらない」と断言。にも関わらずほとぼりが冷めると悲劇のヒーローのようにアメフト部に復帰して警視庁には「指示があった」と説明。

 

  • 被害者父第三者委員会にプレッシャー

被害者父は第三者委員会に「中立を担保するために、あなたは、日大との利害関係はあるのかないのか」と問い「お金を貰っている」と返答が来ると「果たして、これで利害関係がないと言えるのか。明らかに、嘘だ。と私は感じた」というやり取りがあった事をFacebookで明らかにしていた。しかし第三者委員会の答えた「お金を貰っている」は調査に対する正当な費用であり、この費用にケチを付けるのは言い掛かりでしかない。またこのやり取りをFacebookで公開した事は第三者委員会にとってプレッシャーになり判断能力を奪い杜撰な調査をした一因にも感じる。

 

  • 被害者父親の警視庁批判

「監督・コーチは傷害罪の共謀共同正犯や教唆で刑事罰を受けるけど、実行犯の宮川くんは立件されない!」と本気で思い込み刑事告訴した被害者父だが、今回の警視庁の立件見送りかつ宮川選手書類送検の報道に「法治国家である日本において、警察を信じる事が出来なくなれば誰を信じればいいのか」「2人は正直に自白すべきだ」「学生を犯罪者扱いとは言語道断」と狂ったように滅茶苦茶な持論を展開。真実を明らかにする為に刑事告訴した筈なのに、自分の思い通りの結果にならず捜査結果を受け入れられないようだ。

 

  • 関学が宮川選手を信じた理由

関学戦が宮川選手の主張を信じた理由は、

ーー当該選手および監督の会見をみて、心情としてはどちらが真実を語っていないと思いますか?

小野:宮川くん自身とお話をして、その態度や印象をみて確信を持っております。

関学大の会見一問一答、鳥内秀晃監督「『1プレー目で潰してこい』は異常」(日大の危険タックル問題) | ハフポスト

とあくまでも精神論。「やる気がない」という理由で宮川選手を干したコーチと同じく体育会系の悪い癖だ。

 

  • 宮川選手は未成年ではない

宮川選手は20歳で「ほぼ未成年」という表現から守られるケースが多いが、日大付属高校からストレートで大学3年生になっている為彼の年齢は満21歳である。早生まれで成人になったばかりだったが、4月生まれで21歳だったら対応は変わったのだろうか?この表現は責任を軽くしたい気持ちの表れにも感じる。

 

  • 一番可哀想なのはタックルされた選手

「宮川選手が一番可哀想」という声があるが、一番可哀想なのはタックルされた選手。それと尻餅をついている宮川選手に声をかけに行ったらいきなりヘルメットを殴られた関学選手。

 

  • 監督・コーチ立件見送り≠宮川だけが悪い

監督・コーチの立件送りで「宮川選手だけ悪者扱いにするのはおかしい!」という意見があるが、監督・コーチは前述した通り指導を間違えた事や選手の気持ちに寄り添えなかった事を認めてそれぞれの役職を辞任している。ただし刑事責任の観点からは監督・コーチの指示がなかった以上宮川選手だけが傷害罪で立件される可能性があるのは致し方ない。親の期待からのプレッシャーで子供が犯罪を犯しても、親は親としての育て方の責任はあるが刑事責任はないのと同じだ。

 

  • 警視庁は悪質タックルを問題視

今回の結果から「警視庁はあのタックルはセーフって事?じゃあスポーツの中で何でもありじゃん!」というコメントを見るが、警視庁は宮川選手のタックルを映像解析からスポーツの外で行われた故意によるものと断定して傷害罪で書類送検している。つまり警視庁はあのタックルにアウトという判断をしている。また「潰せ」というワードも日大アメフト部の中で日常的に使われていたワードだから問題ないという判断で使用方法によっては処罰される可能性もある。正直この件は「潰す」を「怪我させろ」並みに拡大解釈してる人が多すぎる。

 

  • 聴き取りされた部員は同じ

警視庁の聴き取りの結果試合前に指示があったと知っていた部員は0人だったと判明した。しかし警視庁に聴き取りされた部員と関東学連・第三者委員会に聴き取りをされた部員は同じ部員である。ココからも関東学連・第三者委員会の調査の杜撰さを感じ取れる。また部員が「宮川を守りたい」「秋のリーグ戦に出たい」という気持ちから監督・コーチをスケープゴートにして被害者を装った可能性もある。

 

  • 第三者委員会と警視庁の見解の違い

第三者委員会は部員に「指示があったと思うか?」と質問して部員は「指示があったと思う」と回答して指示があったと認定。警視庁は「指示を知ってたか?」と質問して部員は「指示は知らなかった」と回答して指示がなかったと認定した。つまり第三者委員会の調査は事実確認ではなく気持ちを聞いただけのいい加減な調査だった。

 

  • 第三者委員会の責任

監督・コーチの事を不自然な弁解を繰り返し自らの責任を逃れようとした事から極めて悪質と切り捨て、田中理事長について無責任と追及した第三者委員会。しかし彼らが下した結論の根拠は部員の嘘。彼らが取るべき責任があるのは言うまでもなく、このまま逃げるつもりならそれこそ無責任だ。

 

  • 日大フェニックス飲み会で日大批判

警視庁の立件見送りの判断発表前に日大フェニックスは宮川選手の復帰を祝って飲み会をしている。

その時宮川選手は傷害罪で刑事告訴されているが部活に戻った理由を、

「俺のことで迷惑した部員がいるので、このままでは引き下がれない」

と説明。

その上、日大フェニックスの部員達は、

「田中(英壽)理事長が責任を取らないのはおかしい!」「日大(卒)じゃ就職は無理だ!」と、それぞれに大学への不平不満を爆発

日大アメフト部・宮川泰介君の「復活飲み会」を実況中継(FRIDAY) - Yahoo!ニュース

と日大批判を展開。自分達の事を棚に上げて大人にだけ責任を取らせようとする大学生の姿勢は果たして?

 

  • 日大フェニックス部員「関係あるか!」

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YouTube

警視庁の判断が出た後に行われた騒動後の初試合の映像。試合に集中する為に「立件見送り」の事は一旦忘れると言う姿勢は素晴らしい。ただこのまま「関係あるか!」では終わらないよね?

 

  • 宮川選手のやる事のデカさ

宮川選手は「潰せ」と言われれば「怪我をさせなくてはいけない」と思い込み笛が鳴った後に後ろからタックルをして、会見を開くとなれば日本記者クラブに弁護士同伴でマスコミを集めて盛大に会見を開く。復帰する事になるとコートにマスコミを集めて一礼して見せる。彼はやる事がいちいちデカい。

 

  • 日大フェニックスは強豪校

日大フェニックスは本気で日本一を狙う強豪校である。その為厳しい指導やエゲツない練習量が課されていたのは事実だろう。また監督・コーチの指示に反論し難い空気もあったかもしれない。しかし関学を含め関東の強豪校である早稲田や法政などと比べた時に日大の指導法がどの程度厳しかったのか練習時間がどの程度長かったなどが一切明らかになっていない。

 

  • 勝利至上主義は悪いのか?

今回の問題で勝利至上主義も問題視されてるが、日大フェニックスは上述したように日本一を目指すアメフト部だ。そして宮川選手はその事を知った上で入部している。また日大には日大フェニックス以外のアメフト部やアメフトサークルが多数存在している。勝つ為に反則行為は良く無いが、勝つ為にギリギリのプレイをする事は悪い事なのか?そして勝つことを目的とした部活のレギュラー争いに焦って暴走タックルをしたのは宮川選手だ。

 

  • マスコミの報道

マスコミは未確定の情報で内田監督が指示したかのような報道を繰り返した。これは数字が取れるからである。あそこまで指示があった様に世間を煽る報道をしたのだから、警視庁の捜査結果もシッカリと報道して欲しい。

 

  • 内田ルートの存在

内田監督は就職の斡旋を行なっていたがコレは大学の運動部では普通のこと。そして監督に嫌われて部活を辞めた選手が就職先を凍結されてしまうという報道もあったが、あくまでも監督がパイプを持っている企業に限った話であり全ての就職先が凍結される訳ではない。

 

  • 部活を辞めると学校に居づらくなる

運動部を辞めた時に学校に居づらくなるのはよくある事。ただ内田監督が大学の常務理事という立場を使って居づらくさせていたなら問題だが、スポーツ推薦で入った人が運動部を辞めたら一般入試で入った人からしたら「なんだアイツ」扱いになるのはやむ終えない。

 

  • 20人退部

20人退部の件も150人規模の部活なら全体の13%。大学の運動部は10人いたら1人くらい普通に辞めます。

 

  • コミュニュケーション不足

「コミュニュケーション不足は言い訳で逃げている」という意見もあるが、実際大学の常務理事で忙しかった内田監督が選手とのコミュニケーションが不足していたのは間違いないだろうし、普段接触が少ない分宮川選手が必要以上に内田監督を怖い存在と認識していた可能性はある。その点に目を向けなければ問題の本質から逃げているとしか言いようがない。また150人規模の部活だったことを考えると監督よりも直接指導していたコーチと選手の信頼関係やコーチから監督への報告の仕方など様々な問題が浮かび上がる。

 

  • 内田監督の口癖は「正直」

内田監督の過去のインタビューを見ても「正直」を多用しており、会見の時に「正直」を多用したから嘘付きだというロジックは見当違いである。

 

  • 内田監督は坊主が嫌い

昨年の甲子園ボウルのインタビューで監督は坊主が嫌いな為選手には「坊主にするな」と命じているが、4年生が気合いを入れるためにチームで坊主にしたというエピソードがあり決して内田監督の命令が全てではない。

 

  • 関学に対して不満があった内田監督

監督は2014年のインタビューで、

「悪いっていうことじゃないんですよ。タックル、ブロックにしても「お前、どこつかんでんの?」っていう反則も他の大学と比べるとうまい」

と関学のプレイに苦言を呈していた。

また井上コーチは会見の中で「相手に掴まれた時に相手の嫌がる事をしろ」という指導をしていたという説明をしていた。この事を合わせるともしかしたら日大は相手選手にプレッシャーを掛ける様なプレイをする事で、戦い難いと思わせる事を目的にしようとしたが、上手く意図が伝わらなかったのではないか?

 

  • ルールを守るのが前提

監督・コーチはルールを守るのが前提と会見で答えていた。しかし宮川選手は先輩からの伝言でルールを逸脱する指示をされたと勘違いした。ただ先輩からの伝言なら「流石にこの指示はおかしい」と一度シッカリとコーチに確認を取るべきだったのではないか?少なくともその先輩や同期に相談は出来たはずだ。

 

  • 内田監督を庇う若いOBの存在

日大アメフトOBや元部員が内田監督を非難するコメントが目立ち、内田監督は前時代的な監督と評価される事が多いが、

若いOBは『いや内田先生が言っている通り選手が思いちがえてやったんだ。内田先生はそういう指示はしない』

内田前監督の下でプレーした選手は『内田先生はそんな指示はしない』と守ろうとする。

反内田派、内田擁護派が対立 日大アメフト部OBの分裂で混迷に拍車 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

と内田監督世代の若いOBの主張は基本的にメディアでは取り上げられていない。

 

  • 日大はフェアプレー賞の常連校

内田監督が就任してから15年経つが、日大フェニックスは反則が少ないチームとして有名でフェアプレー賞の常連校であり監督が会見で発言していた様に「ルールを守るのが前提」のチームだった。また数々のOBから「内田監督は反則だけは許さなかった」という証言もある。更に日大と関学なら関学のがラフプレーの数は多い。

文春が公開した音声でも、

内田 よく言うよ。何年か前の関学が一番、汚いですよ。これ、みなさん言ったほうがいいよ。これはオフレコですよ。

日大・内田監督(当時)インタビュー全文 「相当プレッシャーをかけている」 - ベースボール・マガジン社WEB

の時に取材していた記者は「確かに!」と相槌を打って複数の記者が大笑いしてたしね… 

 

  • 内田監督という人

youtu.be

内田監督は日大が27年振りに大学日本一に輝いた時のインタビューで「選手・コーチが良くやってくれた」と褒めた。そして悪質タックルの時は「全て私の責任」と謝罪した。内田監督はそういう人なのだ。

 

 

誰も嘘を付いてないなら…

最後に個人的な見解を書くと、

日大は日本一を目指す強豪校なので厳しい練習を課されており、監督は一時的に選手を干すやり方で選手の闘志を引き出す練習法を好み昨年日本一になった結果から、期待の選手である宮川選手にその指導を実行する。

監督・コーチの指導法をプレッシャーに感じて判断能力が低下し、何としても試合に出たいと考えていた宮川選手が、先輩の勘違いの伝言を受け取り「潰せ」というアメフトでは一般的な指示を「怪我させろ」だと拡大解釈した事で悪質タックルを実効。

目の前が見えなくなった宮川選手はその後もボールを持っていない選手に反則タックルをして、尻餅をつき混乱した結果、関学の選手をぶん殴って退場処分になる。

自分のやってしまった事に対して責任を感じ始めた宮川選手はテントの中で泣いてしまったので監督・コーチは慰め、監督は「この件(宮川の資格没収)について誰かに聞かれたら、オレがやらせたと言え!」と部員に宣言する。

囲み取材でタックルが酷かったと聞かれて「見ていなかった」と明言。しかしレイトタックルの範疇だと思い込んでいた監督は「内田がやれって書いても良い」と選手を庇う。

試合翌日スポーツ新聞で悪質タックルについて報道されるも、監督はタックルされた選手が最後まで試合に出場していた事から大した問題ではないと考える。

SNSにアップされた動画が拡散された事で、監督は悪質タックルの存在を知るが、ネットでバッシングを受けて落ち込んでいる宮川選手を叱る事が出来ず「コートで起きた事は全て監督の責任」と慰める。

関学への謝罪と監督辞任を表明するが、マスコミへの記者会見では宮川選手と井上コーチに責任を負わせない為に指示の言及を避ける。

田中理事長がパチンコに行き文春に突撃取材される。

ネットでバッシングされた宮川選手は追い詰められ結果、勘違いしたまま弁護士をつけて日本記者クラブでマスコミを集めて謝罪会見をすると日大に報告する。

勘違いで事実誤認の記者会見をされたら困るのでアメフト部OBの理事に説得を頼むが、口封じされたと誤解を与えてしまう。

宮川選手が勘違いの会見を開く。彼の誠実さやアメフトを辞めるという話から多くの人が同情する。

手に負えなくなった監督・コーチは緊急会見を開くが、記者の指示があったという思い込みで吊るし上げに近い会見になり、司会者も暴走して史上最低の会見という烙印を押される。

内田監督が疲労で日大病院に緊急入院。

世間が「選手が本当の事を言っていて、監督・コーチは嘘を付いている」と感情論で決めつけメディアが大バッシングを開始。

内田監督をよく思わない篠竹監督世代のOBや監督の厳しい指導の結果、退部した部員が監督に不利な証言をしてメディアに取り上げられる。内田擁護派の意見はカット。

『週刊文春』が試合後の囲み取材の音声を公開する。しかしその内容は監督が悪質タックルを認識していない段階の発言で世間を結果的にミスリードしてしまう。

内田監督の指示があったと思い込んだ教職員組合が現理事全員に辞任を要求。報復人事という言葉を使い日大のヤバさを演出する。

日大学長が会見を開き「指導者と選手の食い違いを検証する為に第三者委員会を設置する」と説明すると、「何故選手を守らないのか!」とバッシングを受ける。

関学が「選手を信じる」と会見を開き、被害者父親が刑事告訴すると宣言。

「監督・コーチを庇ったらヤバイ!」と考えた関東学連が、監督・コーチの指示があったという前提でヒアリングをした結果、内田監督の「インカムを落としていた(オフライン)」という証言を「インカムを地面に落としていた」と誤認して事実を見誤り2人を永久追放。

宮川選手と被害者父が示談成立。

日大学長文科省に説明するも理解されず。

大学に迷惑をかけたと責任を感じた内田監督は日大の常務理事を辞任。

第三者委員会が設立するも、担当弁護士は初っ端から「あのタックルは怪我を軽くするためのタックルだったのでは?」と謎の持論を展開。

被害者父がFacebookで第三者委員会にイチャモンを付けてプレッシャーをかける。

第三者委員会が調査を開始して、部員は世間の雰囲気やリーグ戦に出たいという欲求に負けて「宮川を信じたいと思う」「指示はあったと思う」「監督・コーチは嘘を付いてると思う」と根拠ない発言を並べ日大フェニックスの問題を監督・コーチの問題だと矮小化しようとする。

第三者委員会も監督・コーチの指示があったという前提でヒアリングした結果、映像と照らし合わせれば不自然な点が多いたった1人の部員からの嘘の証言を根拠に監督・コーチの主張を考慮せず指示があったと認定。

日大上層部は第三者委員会の報告書に納得出来なかったが、立場上真実と受け入れ監督・コーチを懲戒解雇。

日大フェニックスが出場停止処分。関東学連は会見で目に涙を浮かべながら日大の対応を責める。

田中理事長がホームページに謝罪文を掲載。

警視庁が捜査を開始。警視庁と日大の関係を指摘されるのを恐れた警視庁は200人の関係者から聞き取りと、様々な角度から撮影された試合映像を徹底的に解析。

監督・コーチに指示されたから悪質タックルしたと説明した宮川選手は新しい監督から説得され半年も経たない内に、刑事告訴中の人間でありながらアメフト部に復帰。

日大フェニックス部員の飲み会で日大批判を展開。

文科省が日大の助成金交付を保留を発表。

映像解析の結果監督が悪質タックルを見ていなかった事が判明。この事実から試合直後の監督の発言が悪質タックルについての発言ではないと判断。

また「関学の選手が怪我をして定期戦に出れなければこっちの得」などの宮川選手が怪我をさせなくてはいけないと認知した発言は先輩からの伝言だったと判明。

その先輩も伝言で伝えただけで、直接コーチから聞いた人間はいなかった事も判明。

更に部員に「指示があった事を知ってたか?」と聴き取りすると「自分は知らない」「自分は分からない」「自分は聞いてない」と誰も指示を知らなかった事も判明。

その上部員が宮川選手を守る為に実際には聞いてない監督・コーチの「やりましたね」「おお」を聞いたという嘘の証言をしていた事も判明。

警視庁は総合的に監督・コーチの指示はなかったと判断。

宮川選手のタックルは映像解析の結果試合外で行なわれた行為と認定。本人も「半年以上に及ぶ怪我をさせる気でタックルした」と認めている為、傷害罪で書類送検。

被害者父は納得がいかず警視庁批判をfacebookで展開。

内田監督が不当解雇を訴え日大を提訴。

騒動後初試合で日大フェニックスの部員が「関係あるか!」と叫ぶ。

誰も嘘を付いていないという前提ならこんな感じではないかと思います。もちろん誰かが嘘を付いてるなら分かりませんが…

もしこれが事実なら先輩の伝言ミスが宮川選手を決定的に勘違いさせた事になります。また監督・コーチの指導の仕方はもちろん宮川選手個人での性格など複雑な背景があったように思います。ただ早い段階で日大がヒアリングを行えばここまでの騒ぎにはならなかった可能性が高いです。少なくとも関東学連・第三者委員会が真剣に調査すれば警視庁の捜査を待たなくても分かった話です。ただ関東学連・第三者委員会が中立な調査を出来なかったを考えるとメディアや世間のプレッシャーから正常な判断が出来なかったという日大アメフト部と同じ構図が浮かび上がってしまうというのが皮肉です。

 

 

最後に…

当時を振り返ると選手の会見と監督・コーチの会見直後は意外と「どっちが本当の事を言ってるか分からない」や「指示があったとしても宮川選手は悪い」という意見は少なくはなかった。しかし太田光さんを筆頭に指示がなかった可能性を少しでも発言すると「内田擁護」や「逆張り」とレッテルを貼りネットで必要以上にバッシングされる事が多かった。その後関東学連や第三者委員会の報告で「指示あり」と認定されたが、その根拠は勘違いや部員の嘘という杜撰な調査の結果。警視庁の捜査が無ければ真実はこのまま闇の中だったかもしれない。この問題から学ぶ事は多そうだ。