14年間の記憶を失った男子高校生が運命に翻弄される贖罪の物語『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』

君が僕らを悪魔と呼んだ頃(1) (マガジンポケットコミックス)

今回紹介する漫画は『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』です。

 

記憶を失った平凡な高校生

f:id:junk-weed:20180927215632j:image

特に少年漫画に多い傾向にあるが、「何処にでもいる普通の高校生」というフレーズを使いながらそのフレーズが丸で似合わない主人公がこの世には溢れている。彼ら彼女らは平凡でも普通でもないから物語の主人公として選ばれたのだから当然だ。今回の主人公斎藤悠介も14年分の記憶を全て失った事以外は普通の高校生だ。

この漫画は記憶を失った男子高校生が自身の失った14年の記憶を取り戻すべく運命に翻弄される物語である。

 

記憶を失った主人公の謎

ココからは主人公が記憶を失った過去に対する謎を紹介。これ以上の内容を知らないで本編を読みたい人は遠慮なく閉じて下さい。ただ本編の面白さを損なうようなネタバレはしてないので未読でも大丈夫です。

 

  • 船の上に裸で縛られて見つかった主人公

f:id:junk-weed:20180928005950j:image

主人公は行方不明になった後に裸で手足を縛られた状態で水に浮かぶボートの上で発見された。一体誰が何の目的で彼をこのような状況で放置したのか?この事件の謎は未だに解決していない。

 

  • 童貞なのに初キスでテクニックを披露

f:id:junk-weed:20180928010023j:image

主人公は童貞高校生。初めての彼女と初めてのキスを帰り道でするが主人公は初キスとは到底考えられないテクニックを披露する。コレは彼の才能なのか、それとも本当は初めてではないのか?主人公の過去の謎が深まる…

 

  • 背中に大きな火傷背負うバイト仲間

f:id:junk-weed:20180928010313j:image

背中の大きな火傷バイト仲間。主人公は彼を友だちと考え、その火傷に同情の気持ちを示す。しかし彼には主人公にその火傷を毎回バイト終わりに見せつける理由があって…

 

  • 主人公の過去を知る手に穴が空いた謎の男

f:id:junk-weed:20180928010108j:image

主人公の過去を知る同級生も登場。ただ何故か彼の手の平の中心には丸い穴が空いていて…その穴越しに主人公を眺める男との関係とは!?

 

  • 「セックスしまくった」と主張するビッチ達

f:id:junk-weed:20180928010256j:image

主人公は前述した通り童貞で初キスを体験したばかりの男子高校生。それなのに見ず知らずのビッチに自分と数多くのセックスをしたと彼女の前で絡まれる。彼は本当に童貞なのか?

 

  • 中学の卒アルに彼女似のクラスメイト

f:id:junk-weed:20180928010354j:image

そして極め付けは主人公の記憶からは消えている中学の卒アルを見ると、現在の彼女に雰囲気がソックリなクラスメイトが… 彼女は中学時代毎日何者かにレイプされ自殺未遂を図り学校を自主退学しており、現在は行方不明になっていた。主人公との関係はあるのか?

 

  • 繰り返し見る白昼夢

f:id:junk-weed:20180928121003j:image

更に主人公は記憶を失ってから繰り返す同じ白昼夢を見る。その内容は自分が握りしめたナイフを人間に突き立て血祭りに上げている映像。そしてその感覚は手に残っており… 果たして主人公が過去に犯した罪とは…

 

開けてはならないパンドラの箱

f:id:junk-weed:20180928121231j:image

中学・高校時代のイジメについて「イジメはした方は忘れるけど、された方は一生覚えている」という有名な話がある。ただこの主人公の場合、自分の14年間の人生全てを記憶喪失という形で失って真面目な優等生として高校生活を送っていた。

全てを忘れた優等生の状態で自身の過去を知った時、彼は何を感じるのか?そして全ての過去と向き合った時、今の彼が選ぶ道とは… この漫画は全ての記憶を失い真面目な優等生として高校生活を楽しんでいる主人公が、自身の忌々しい記憶を取り戻すべく開けてはならないパンドラの箱を開き運命に翻弄される贖罪の物語である。

 

<出典:『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』/さの隆/講談社>

 

最後に…

人には誰しも他人には言えない過去を持っている。そしてその過去は例え本人であったとしても記憶の奥の底に仕舞われ忘れてしまっている場合もある。ただし自身が忘れてしまった過去を自身が忘れてしまった赤の他人だと思っていた人間が当事者として自分の現在に侵食する事がある。それは過去に自身が他者に侵食した行為に対する罰なのだろうか?週刊誌のスクープで本人も忘れるくらい過去のスキャンダルが報じられる中、そんな事を考えながら読むのもオススメです!

※下リンクの講談社公式ウェブサイト『マガジンポケット』から冒頭5話が無料で読め、アプリ版では6話以降も1日1回発行されるチケットで無料で読めます!

pocket.shonenmagazine.com

君が僕らを悪魔と呼んだ頃(1) (マガジンポケットコミックス)

君が僕らを悪魔と呼んだ頃(1) (マガジンポケットコミックス)