観た人全員ダマされる映画「去年の冬、君と別れ」は「金田一少年」の法則まで見破ったのにダマされた!

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[注意]本エントリーは「HiGH&LOW THE MOVIE」シリーズが好きな人は不快な気持ちなる可能性があります。

今回はLDH製作の観た人全員ダマされる映画「去年の冬、君と別れ」の感想を語ります。

 

観る前の期待度

HiGH&LOW THE MOVIE

Love, Dream, Happinessという夢と希望がたくさん詰まってそうな3つの単語の頭文字を取った会社「LDH」が製作した映画といえば「HiGH&LOW THE MOVIE」シリーズが人気らしいですけど自分は残念ながら未見で… 正直「HiGH&LOW THE MOVIE」の予告編を初めて観た時は「マジか!?」と、「このヤンキー映画の記号だけを集めたような映画を一体誰が観に行くんだ!?」と思わずにはいられず… まぁ、でもEXILEファンが観に行くんだろうなと勝手に納得してたんですが、興行的には20億円を超えるヒットになったりしてEXILEの人気ってかなりなもんなんだなと少し驚いていたんですね。ただ意外と熱心なEXILEファンではなくても熱狂した人が多かったようで… 映画とは分からないものだなと偉そうな事を考えながら結局スルーしてたんですよ。

たたら侍 Blu-ray(通常版)

で、昨年LDHは本格時代劇を目指して製作費10億円をかけて「たたら侍」という映画を公開すると聞いた時はさらに驚いて… 「え、えぇぇ!?」みたいな… 「あ、ファンムービーだけではなくて、ガチで映画作ってくの?」といった具合に… ただこの作品物凄く評判も悪いみたいだし、興行的にも大コケして出演者から逮捕者が出たりとかなりアレな作品みたいな空気になってこの作品も残念ながら未見なんですね。で、本当に正直申し上げるとちょっとこの会社の作る映画には勝手な偏見で少し半笑いな所もあったりして… 自分は世代的にSMAP主演映画は当たり前のように受け入れたんですが、十数年前に日本映画界にSMAPが乗り出してきた時に違和感を覚えた人の気持ちが少し分かったような気がして… 少し複雑な気分にもなってたりしたんですよ。

ただ正直自分はLDHとか関係なく初めからそこまでヤンキー映画にも時代劇にも興味がある訳ではなかったので、今回本作の予告編を観た時に「あっ、ミステリーなら面白そうだな」と思いまして… 斎藤工もカッコいいし、山本美月も好きなのでちょっと観たいかなと…

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さらに正直言うと主演の岩ちゃんはEXILE弱者の自分は「ダンケルク」の宣伝で初めて彼の存在を知ったレベルで… この宣伝がなければ多分彼がEXILEだということには気付かなかった可能性も無くは無いんですね。もっと言っちゃうと「HiGH&LOW THE MOVIE」みたいに「EXILE全員集合!」みたいな作品だとEXILEに興味のない自分からすると少し近寄りにくさみたいのを感じますが、今回出るEXILEは1人だけ(多分)!その為本作に関しては抵抗感が殆ど無かったんですね。

また本作の予告が「ダマされる」と「罠」というキーワードのオンパレードなんですが、こういう予告編や宣伝って叩かれがちですが興味は惹かれてしまうんですよ。まぁ、あの予告を観た後なら向こうから「今から騙すから気をつけてね!」と忠告を受けているようなもんなんで、体を小さくされた名探偵の如くジッチャンの名をかけながら空腹を満たすために推理しながら観ようと心に決めたのでした…

  

観た後のネタバレ感想

評価:★★★(5段階)

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結論から言うとダマされた… 

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ここまで警告されたから警戒して観たのにダマされるとか頭の悪さを証明しているみたいで少し恥ずかしい… もし自分が探偵なら一生体は元のサイズに戻らないし、ジッチャンの名前もどんどん廃れてくし空腹も永遠に満たされず餓死するレベル… やっぱり探偵はスゴいな…

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まぁ、コイツら全員ダマされたらしいから全然恥ずかしい事では無いだろう。宣伝に気持ちを救われた。ただ何も知らないで観たらもっと衝撃的だったかもな… とか無い物ねだりはしたくなる。あの予告では無いと観なかったのだからジレンマだ。

 

本作のラストはネタバレ無しで観た方が絶対楽しいので、本作を未見の方はここから先は読まない方が良いと思います。 

去年の冬、きみと別れ

去年の冬、きみと別れ

 

 

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ようやく本作の内容に入ると冒頭で「ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダン!」と何かを連打しているような強烈な音が響き渡る。その後「第二章」とテロップされ明らかにラストで「第一章」とテロップが出てきて衝撃のどんでん返しが披露される構成なんだなと勘付く。多分みんな思ったと思うけどね!で、今回の物語は斎藤工演じるカメラマンがある女性を監禁して焼殺事件を起こしたのではないかという疑惑が出る。結局その男は無実という事になるんだけど、

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フリーライターの岩ちゃんはこの事件の真実について本にしたいと出版社に原稿を持ち込み斎藤工の取材を始める。

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で、彼はいろいろ取材をしている内に斎藤工は犯人であると確信するんだけど岩ちゃんの恋人である山本美月が斎藤工に監禁されて又もや焼死してしまう。ただここで義務教育時代に「金田一少年の事件簿」を読み漁っていた自分にはピンと来た!

遺体の顔が分からない=死体の入れ替えトリック

だという事を!本当の猟奇殺人ならともかくミステリー、しかも相手を騙す気満々のプロットなら確実に顔が分からない時点でこの法則はほぼ確実に適応される。つまり山本美月は生きている!ただここで自分は山本美月が仕組んだ壮大な罠だと勘違いした… これには理由があってYouTubeのコメント欄に「山本美月が殺した」という書き込みを本編鑑賞前にウッカリ観てた為それに引っ張られてしまったのだ…

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本作のオチは実は最初に斎藤工に監禁された女性が岩ちゃんの彼女で、岩ちゃんは彼女の復讐のためにフリーライターを装って復讐を実行していたというオチ。ちなみに冒頭の何かを連打している音は岩ちゃんの恋人は盲目で彼への別れの手紙を点字で書いていたという伏線。山本美月は本当の恋人では無く自殺希望者の掲示板に書き込んでたのを見つけた岩ちゃんがお金で雇った人間で、斎藤工に監禁されたのはワザとだった。山本美月が死んでないのは分かってたけど山本美月の代わりに燃えてたのは斎藤工のお姉さん(岩ちゃんの彼女を焼き殺した本当の犯人)だったと言うのも、それを本にして斎藤工に理解させると言うオチも相手のダメージを考えるとこれ以上にない復讐になっていて良かった。ラストの自分の彼氏が怪物だと嫌だと思った岩ちゃんがこの計画を実行に移し始めた去年の冬に君(岩ちゃんの彼女)と別れたというタイトルの意味を回収するのも良かった。

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まぁ、正直ちょっと岩ちゃんの演技に棒読み感があったり演技を作ろうとしているのがこっちに伝わってきちゃったりして少し残念だったのと本の章に合わせて最後にネタバラシを解説してるのに第一章のシーンが意図的に第二章だと勘違いさせるような構成になってたのが残念でしたが基本的には面白かったです。後山本美月のTwitterはもっと普段から使っているような感じを出すためにトップ画とかちゃんと設定出来なかったのかとか、よく考えたらそもそも山本美月が監禁されるのは岩ちゃんの計画なんだから敢えて監禁されているアピールするツイートをする必要なかったんじゃないのかとか色々疑問は出て来てしまうんですけど、LDHだからと言う理由で最初から半笑いにするのではなく興味が湧いたら他の映画同様しっかりとチェックしようと思えるくらいには良かったです。オススメです。

 

おまけ

ワーナー・ブラザースの映画っていつも「この映画は動物を虐待してません。」みたいなテロップがエンドクレジットで流れるんだけど、本作の動物って蝶の事?

 

おまけ2

最後岩ちゃんとの別れ際に恋人役について「最後の方は本気だった!」みたいな事を言うけど岩ちゃんは無言で車に乗り込み去っていくシーンはカッコ良かったけど個人的に山本美月好きだから少しイラついた。

去年の冬、きみと別れ

去年の冬、きみと別れ