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日本大学アメリカンフットボール部・日大フェニックスを題材にした映画「マイフェニックス」を紹介!

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日本大学アメリカフットボール部の悪質タックル問題への世間からの関心も大分薄れてきた。しかし自分はこのタイミングである映画の存在を知った。それは日本大学創立100周年記念に作られた「マイフェニックス」と映画だ。これは日大アメフト部を題材にした作品だが、日大が作った小規模な作品ではなく東宝配給で菅原文太さんなど有名キャストも出演している作品だ。キャッチコピーは「男の人ってバカみたい・・・だけどステキ!」 というもの。そこで自分は確信した。今自分が観るべき映画は「万引き家族」ではなく「マイフェニックス」だと… 今回のエントリーはそんな「マイフェニックス」を大特集する。(唐突な週刊誌のテンション)

 

日本大学とアメフト部

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日本大学のキャンパスやホームページ・パンフレットを見ると「スポーツ日大」という言葉と共にアメフト部の写真が掲載されているケースが多い。そこからも日大アメフト部は日大の看板スポーツだったということは間違えない。大学スポーツに疎い自分でも日大のスポーツといえば真っ先に思い浮かぶのはアメフトだった。

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今回の事件を機に何故それほどまでに日大のアメフト部は日大の看板になっていたのかを調べてみた。それは篠竹幹夫監督のスパルタ指導にあったという。ただし彼のスパルタは単純なパワハラ的な指導ではなく、選手と共に合宿所で過ごし選手と麻雀をしたり一緒にお風呂に入ったりなどコミュニーケーションも欠かさなかったという。彼には「アメフトと結婚した」という発言があり生涯独身を貫きアメフトに人生を捧げたというエピソードもあり選手たちも監督を慕い「オヤジ」と呼んでいたというエピソードがあるが、今回この映画を観るとそのエピソードもしっかりと盛り込まれている。

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またこちらも映画で語られているが、日大のアメフト部の最大の特徴は「ショットガン」と呼ばれるフォーメーションで、アメフト弱者に自分からすれば正直イマイチピンとこないのだが画期的だが危険で派手な攻撃体系だといわれており、「赤い弾丸」と他大学から恐れられていたと言う。また「バイキング」によると日大がこのフォーメーションを世界で初めて使ったチームで、日大の活躍から世界レベルのアメフト大会でも普通に使われ始めるようになったなど日大フェニックスのアメフト界への貢献はとても大きいと言われています。

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また今回日大は関学大への悪質タックル問題で話題になってしまったが、アメリカンフットボールの大学日本一を決める毎日甲子園ボウルという試合の出場・優勝回数が多いことより日大と関学は「東の日大西の関学」と言われる自他が認めるライバル校です。そして篠竹監督は関学大のアメフト部の調子が悪く33年連続で出場していた甲子園ボウルの出場を逃し、翌年も連続して京都大学に負けてしまったことがあった。その時篠竹監督は日大と関学の赤と青のユニフォームの色をとって「フットボール界の空は、青か赤であったはずなんだ」という名言を残したと言います。自分は先ほどから何度も繰り返すようにあまり大学スポーツにもアメフトにも興味はありません。しかしこのセリフは知ってたし日大と関学の長年のライバル関係も知っていた。それだけに内田前監督が最初の会見の時に関西学院大学を「かんさいがくえんだいがく」と間違えた時は心底ガッカリしました。

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また内田前監督が反則の瞬間を見ていなかった理由として「ボールを見ていた」「インカム(ヘッドホン)を落として拾ってた」という映像を見れば虚偽の発言である事はすぐバレてしまう陳腐な嘘を付いたのも残念でした。ただ会見や「週刊文春」で公開された音声テープの内容などを聴くと本当に当該選手には期待してたんだなという事も同時に伺えて、それだけにどうしてこんな結果になってしまったのかと複雑な気持ちになりました。

 

以下「マイフェニックス」のネタバレ

 

映画の内容

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ようやく本題の映画の話に入っていきます。しかし日大フェニックスや篠竹監督は凄いという話は聞いてましたがまさか東宝配給の商業作品として映画化までされているとは思いませんでした。映画が始まるとほぼ同時に黒地に白字で「日本大学創立100周年記念映画」というクレジットが表示されます。ちなみに本作の監督も日大OBらしいです。まさか人生で日大の映画を観ることになるとは夢にも思っていませんでして。日大は来年130周年なので今回の悪質タックル問題を映画化してみてはどうでしょうか?するわけ無いな…

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オープニングは日大フェニックスの活躍を描きたがらアメフトの迫力が伝わるシーンでかなり魅力的だ。タイトルの出方は少しダサいけどこれは時代の流れだろう。

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主人公は日本大学芸術学部写真学科の4年生で写真を使う仕事をしたいと考えているが、就職を約束していたバイト先から断られて途方に暮れている女子大生。そんなある日アメフト雑誌から日大フェニックスの写真を撮影して欲しいという仕事を受けます。しかし彼女は運動部のノリがあまり好きではなくノリ気になれません。ちなみに彼女にもモデルがいて篠竹監督との知遇を機に日大フェニックスの初の女性マネージャーとなり、卒業後アメフト雑誌の編集部のカメラマンになっています。

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いざ日大フェニックスの部活を訪れると監督から「出て行け!」と怒られます。もちろんこの監督は篠竹監督をモデルにした監督です。その為チアリーダーが主人公に「ショット・ガン戦法を使って日大を日本一に導いた名監督よ!」と説明してくれます。試合でミスした選手を退場させてヘルメットを鷲掴みにして怒るなどスパルタな描写もしっかりまります。ただ本当の日大フェニックス同様この映画の部員たちも監督を慕い「オヤジ」と呼んでいます。

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彼は主人公と恋仲になる日大フェニックスの1年生です。高校では陸上をやってたが、1浪しているため体が鈍っていましたが監督から「ここの部員は日大フェニックスに入るために受験勉強しながら体を鍛えていた!」と怒られてしまいます。ちなみに彼は法学部という設定だが、当時の日本フェニックスの部員のほとんどは文理学部出身でした。

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主人公がアメフト部の屈強な男たちの下敷きになって気絶して「本当に運動部って嫌!」みたいな事をいうギャグシーンがありますが、あの事件の後だとその危険性が理解できる分笑いにくいシーン。下手したら死ぬぞ…

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自分が写真を撮って頑張る事が素直にカッコいいと思えなかった主人公だが、日大フェニックスが汗水流して一生懸命練習している姿を見て頑張る事の意味やその姿のカッコ良さを理解して卒業論文も日大フェニックスを題材にすると決める主人公。それに伴い彼との距離も急接近する。青春映画ってこういう相手から自分の欠けている部分を成長させてくれるところが良いよね!

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過去の試合をビデオで確認するシーン。ちなみに内田前監督は「ボール見ていたから反則は見てなかった」「反則行為を見たのは俗に言うSNSにあげられているものが最初」と言って凄く叩かれていたけど、実は関学の監督も全く同じ理由で反則行為を直接は見てなかったし、初めて知ったのはSNSでだった。だから仮にこの時代に悪質タックル事件が起きてもおそらく話題にはならなかった。そう思うとSNSの役割は大きい。その反面で反則行為がSNSの流れ当該選手が会見するまでの間、当該選手についての虚偽の情報が多く書き込まれた事や日大に関係する人物をとにかく叩くコメントが多く見られるなど悪い部分も多く出てきた。これは当然だがSNSが悪いのではなく使う側の問題だ。

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実際の篠竹監督の愛唱歌である「百万本のバラ」を歌うシーン。これを見た篠竹監督が「自分の方が菅原文太より上手い」と語ったとのエピソードがある。ちなみにここで未婚な事や自分はアメフトと結婚したなどのエピソードが語られる。

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ここで急展開。監督が交通事故に遭い入院する。

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監督の入院を機に日大フェニックスは練習に力が入らなくなり、試合にもボロ負けして中京大の選手から帰り際「監督の早い復帰を待ってます。自分たちは監督と戦いに来た。」と嫌味を言われる。

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負けた後の日大フェニックスの食事シーン。「闘争・協同・犠牲」の3つの理念に加えて赤字で「必勝」という新たな理念が加えられる。ここで体育会のノリで意見に対して賛同があると部員たちが拍手をするというシーンがあるが、こういう体育会のノリ少しヤダなと感じていたら後半でほとんど賛同が無かったシーンの拍手の少なさのギャップがギャグになっていて面白かった。

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日大創立100周年記念映画なので日大の創立者山田顕義のエピソードが語られる。この人は吉田松陰の松下村塾出身で日本が法律を作る時に周りが西洋に被れて他国の法律をそのまま使おうとしている中、日本独自の法律を作らなければ意味がないと説きその後法律を学べる教育機関を作ろうと日本大学の前身である日本法律学校を設立したという。日大法学部のブランドの由来はここにあるという事だろう。これは邪推だがこのエピソードを際立たせる為に主人公と仲良くなる男子学生の学部を法学部にしたのか?後、学生達が興味無さそうな「そんなの入試に出なかったから知らないよ〜」と愚痴をこぼすシーンはいつの時代の学生もそんなもんなんだよなと思えて少し面白かった。これ30年前の映画だから当時学生なら今50歳くらいで大学生の子供を持ってておかしくないくらいの年齢なんだよね!

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日大フェニックスの失速に落胆を隠せず、その上就活も上手くいかない主人公。自分には写真の才能がなく諦めなくてはならないのかと真剣に悩み始める。

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悩んだ彼女は卒業論文の題材を日大フェニックスにするのは辞めると監督に伝えに行きます。しかし監督は彼女の撮った自分の悔しそうに鼻をホジる写真を評価していて写真は良いシーンだけを撮るものではなく、その瞬間瞬間のリアルを切り取るモノだみたいな事を説いてきて主人公はやる気を取り戻します。

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そんな中日大のクォーターバックが負傷。決して故意に潰されたわけではなく試合中の不慮の事故だ。しかしクォーターバックの負傷により日大は伝統のショット・ガンを封印する事を決める。

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そんな中親に内緒で美術学科から写真学科に転部していた事がバレた主人公が田舎の実家に帰省させられ強制的にお見合いをさせられる。

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そこに迎えに来る男子学生。駆け落ちみたいな状況になりキスする。ちなみにこのキスの後主人公が「サロメチール(塗って痛みをしずめる薬)の匂いがする。」というギャグが面白い。仮にこれが彼女の初めてのキスなら「ファーストキスはサロメチールの味」だ。これから先一生キスする時サロメチールの匂いがフラッシュバックしないか心配になる。

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不調の日大フェニックスだったが、法政大戦で監督が復帰。試合終了間近に監督の「ショット・ガンで行け!一発で決めろ!」という指示で日大フェニックスが本領を発揮して逆転勝利。正直ここは監督無しでも日大フェニックスが自らの力で復帰するシーンが観たかった分少し物足りないが、監督の偉大さやチームにとって居なくてはならないシーンと考えれば名シーン。何故なら言い方がカッコよすぎるから。正直ショット・ガンはよく分からないけどね!

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最後アメフト誌のカメラマンとして就職が決まった彼女は先の見えないものに頑張る素晴らしさみたいな事を説いて物語は幕を閉じます。

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ラストは当然日大との長年のライバル校である関西学院大学戦での映像でエンドクレジット。出演者のクレジットより協力大学のクレジットのが上に来ているのが印象的だった。ちなみにこのシーンは本物のフェニックスが出場した第43回甲子園ボウル・第42回ライスボウルの実写映像です。

 

本作の原作

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「原作」として大下英治の『小説・日本大学』がクレジットされているが、この作品は政治・経済・スポーツなどの各分野における開学以来の著名な日大出身者を取り上げた、ノンフィクションスタイルの人物伝ともいうべき著作であり、その中の一編として、常勝フェニックスを築き上げた篠竹幹夫監督の半生が取り上げられているに過ぎない。もとより、映画本編のような青春ドラマでもなければ、いわゆるスポ根的なサクセスストーリーが描かれているわけでも無論ないという。時間あったら少し読んでみたい。

 

最後に…

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日大フェニックスの部員は現在キャンパス周辺のゴミ拾いをしていると聞きます。これを同情作戦といって笑う人やバカにする人は一定数いるかもしれません。しかし彼らもそれは分かっていてそれでも何かしなければやっていれない気持ちなんだと思います。人生に置いて大きな過ちを犯してしまった時は人生を振り返れるいい機会です。しかしそれは悪いところだけを見て反省するだけではなく、良かったところも同じだけ見つめ直した上で何を変えて何を残すべきかを見極めながらこれから先どうすれば良いかを考えなくてはならないと思います。日本大学と日大フェニックスの今後良い方向へ向かう事を心から願っています。後この映画の存在を当時の日大フェニックスの部員を含め日大生がどう思ってたのか少し知りたい。

 

おまけ

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Yahoo!レビューでは本作の評価はやたら高い。でもみたい人は1人しかいなし、みた人も8人しかいないしレビューした人も3人しかいない。多分大学アメフトファンが観てレビューしたのだろう。ちなみに個人的な感想としては信じてもらえないかもしれませんが本当に正直申し上げますとかなり良く出来た作品で傑作だと思います。是非現役日大生・日大OB・日大を目指す受験生には観て欲しい必見の作品だ!ゴメン、嘘ついた… 本当は可もなく不可もなくといった感じで普通。特に飽きる事も無かったが、別にこのタイミングで無ければ一生観なかった作品。ある意味運命的に出会った作品。

 

おまけ2

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Twitterで話題になったスポーツ紙の一面。「セッション」のポスターを彷彿させるデザイン。日本大学130周年記念作品としてどうだろうか?え?しつこい?

www.junk-weed.site

小説 日本大学〈上〉

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