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「コンフィデンスマンJP」最終回の連続ドラマというメディアの特性を活かしたトリックと伏線を解説!

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[ネタバレ注意!]本エントリーは「コンフィデンスマンJP」最終回の重大なネタバレを含んでいます。

長澤まさみ主演の月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」が最終回を迎えた。最終回のオチは実はこの最終回の内容は時系列的には1話目より前というものなんだけど、連続ドラマというメディアの構造を上手くメタ的に使ったトリックで凄く面白かった。今回はそのトリックの面白さを解説します。

 

思い込みを使ったトリック

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連続ドラマの最終回はその物語の時系列的にはラストが描かれると多くの人は思い込んでいます。また本作は最終回の前週の放送で物語を2年後まで進めたり、最終回の冒頭で物語を1年後まで進めたりとテロップで物語の世界で確実に時間が進んでいることを視聴者に提示していました。今回のトリックはそんな多くの人が前提として共有している連続ドラマというメディアの特性を最大限に生かした見事な演出だと感じました。

 

二重の騙し

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本作のゲストキャラクターは毎回頭のキレる人間ばかりで常に警戒心を払っていた。しかし彼が油断する時は相手の罠を見破り回避したと感じた時で、そこに付け込まれてやられてしまう。これは「騙し」をテーマにした本作を鑑賞する多くの視聴者に当てはまる。視聴者は本作がラストでダー子達が撃たれたまま死んで終わる訳がないと常に何か仕掛けがあるはずだと警戒して見ていた筈だ。特に映画化が発表されているのだからこのまま死ぬ事はあり得ないのだから。だからこそ物語のラストで今回のトリックが全て説明されて佐藤隆太が逮捕された後、視聴者の警戒心は下がっていただろう。

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この油断している時が一番人は騙されやすい。その為クライマックスで3人の会話に違和感を覚え始めた時にはまんまと騙された状態にいる。「目に見えるものが真実とは限らない。何が本当で何が嘘か」「最終回」だと思って見てた回は初回の前日譚に当たる「episode0」だったのだ。つまりこれが彼女ら3人の手口であり、安心し信用して油断したところを突いてくる。この作品は最終回で3人が人を騙す手口で視聴者に騙される疑似体験をさせたのだ。今回最後まで「episode0」だという事に気付かなかった人達は3人に会ったらまず間違いなく大金を騙し取られる筈だ。さらに驚いたのは物語の中で「相手を信用していたから騙されたと思っていない人がいる」というセリフがあるが今回放送後にTwitterを見ると「1話に繋がった事」を驚いているだけで騙されたという感覚を持っていない人も大勢いたようだ。ここまで狙っていたなら本当に凄い。多分ここまでは狙ってないと思うけど… 脚本家の古沢良太さん的には今回のラストで「スゴイ!」と驚かれて喜ばれるのと「騙された!」って悔しがられるのどっちが嬉しいんだろう?もしかしたら「episode0」だという事に気付かなかった人もいるかも… 最終回だけ見た人は絶対気付かないしね… 初回から最終回まで見た人だけが分かるトリックだったのだ。

 

「最終回」が「episode0」の伏線

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最終回の1週間前の放送の副音声がメインキャスト3人が揃い公開収録が行われた。正に最終回に相応しく勢揃い。それに対して最終回は小手伸也さん1人だけ。

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先週の段階で映画化を発表。普通は最終回放送後にやるが、何故か1週前に発表していた。

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ボクちゃんがこの世界から足を洗うと決意した回数が1話目より前の数字に戻っている。

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ダー子達が見てたドラマのDVDの右上にシリーズの「episode0」だと表記されている。ところでこのドラマってあの世界では本当にあるのかダー子達がわざわざこの騙し用に作ったのか気になる。

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ダー子達の部屋番号が「000」。

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最初に銃に撃たれたと勘違いしてた人物が初回からずっとダー子達にワインを注いでいる人。

 

最後に

youtu.be

「コンフィデンスマンJP」の初回放送前の予告編を今見返しすと放送前に映画撮影の為に全話前倒しで撮影が終わっていたという週刊誌の報道が正しかった事が分かる。つまり本作は初回から最終回までキッチリと計算され尽くして作られていた事の裏付けになる。俳優の小栗旬さんは日本の連続ドラマは視聴者の声を気にしすぎてその度に脚本をイジる為現場が混乱すると苦言を呈していた。もちろん「ロングバケーション」のように視聴者の意見を柔軟に取り入れて支持を得た作品もあるので放送前に全ての撮影を終わらせる方法が絶対的に正しいとは思わない。堤幸彦監督の「神の舌を持つ男」だって放送前に全話撮り終えてたしね… ただ本作に関してはその方法がしっかりとハマった印象だ。

本作の最終回の視聴率は9.2%、最高視聴率は9.5%で平均視聴率は8.9%と振るわなかった。非常に残念だが結果は結果。映画版でぜひ挽回して欲しいと心から願う。

 

おまけ

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個人的に一番好きな回は2話目のリゾート女王の回。きっと今もあの世界で彼女は強く生きてるんだなと思うと勇気付けられる。長澤まさみの振り切った演技は楽しかったし、東出昌大さんの演技もあの世界観にハマってました。映画楽しみにしてます。

 

おまけ2

このエントリーでも「あっ!」と驚くほどトリックを散りばめようと思ったけど、何も思いつかなかった。強いて言うなら今回のエントリーは同じ写真が2枚使われている。何のトリックでもないけど…

 

おまけ3

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最終回のニセ部屋の部屋番号は「2901」だから映画公開日のヒントになるかもと「2019年と2020年の10月29日」と「2020年1月29日」の曜日を調べたけどどれも映画公開曜日の金曜日でも土曜日でもなかった。ただ「2+9=11」という無理矢理な計算で「2020年11月1日」の曜日を調べたら金曜日だったからその日が公開日だと予想。多分違うけど…

 

おまけ4

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エイプリルフールズ

最終回の密室劇は「キサラギ」や「エイプリルフールズ」などでお馴染みの古沢良太脚本の十八番。「最終回で自信のあるシュチエーションを持ってきたか!」とよりラスト感を感じさせた。

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