スポンサーリンク

「ブラックペアン」の「治験コーディネーター」問題を考える[二宮和也主演作品]

スポンサーリンク

f:id:junk-weed:20180604110914j:image

二宮和也主演の「ブラックペアン」の視聴率が好調だ。その反面で日本臨床薬理学会からTBSテレビに対して抗議がある事も話題になっている。

bunshun.jp

上にリンク先を貼った「文春オンライン」の記事になると問題となってるのは加藤綾子さん演じる「治験コーディネーター」という職業の描写らしい。「治験コーディネーター」とは新しい医薬品や医療機器としての承認を国から得るために実施される臨床試験を円滑に進める為に被験者(臨床試験に参加する患者)や責任医師、製薬メーカーなどの間で連絡、調整、サポート業務を行うことだと記されている。

f:id:junk-weed:20180604150450j:image

確かにドラマでは「スナイプ」という新しい機器を使用して手術を行うシーンがある。

f:id:junk-weed:20180604150608p:image

そして患者と医師の間に入りサポートするのは加藤綾子演じる「治験コーディネーター」だ。確かに自分が手術される時に新しい機器を使用すると聞かされれば不安になるし、下手をすれば自分の体を実験に利用しているのでは無いかと疑心暗鬼になってしまう。そこで間に入ってくれる第三者の存在がいれば話がスムーズに進みお互いありがたいことだろう。ただここでカトパンは患者に「負担軽減費」として300万円を払う描写があるが、現実は交通費と軽い昼食代に相当する7000〜8000円程度このドラマで描かれている事はオーバーであり、「治験コーディネーター」という職業に誤解を与えかねないと薬理学会から抗議を受けているようだ。

f:id:junk-weed:20180604151233j:image

※画像は「ドクターX」/ テレビ朝日

多くの人は理解していると思うが、物語で描かれる職業は多かれ少なかれドラマ用に脚色されている。その為実際にその職業に就いている人が見ると「これ、現実とは違うんだけど…」というのは「ドラマあるある」で、それがネットニュースになる事もよくある事だ。そしてほとんどの視聴者はそのニュースを読み現実とドラマの違いのギャップを楽しむというのはお決まりの流れだ。

ただ今回薬理学会はその事を理解した上で抗議をしている。では何故わざわざ抗議をしたのだろうか?それは恐らく「治験コーディネーター」という職業の一般知名度が関係しているのだろう。人間はどうしても第一印象のイメージが一番強く残ってしまう。ドラマで「治験コーディネーター=汚い仕事」というイメージが植え付けられたらたまったもんじゃないと考えたのだろう。またこれから将来「治験コーディネーター」を目指すような子供達に「こういう仕事にはつきたくない。」と思われてしまったら中々回復のチャンスは無い。もちろんその後「治験コーディネーター」という仕事をしっかりと自分で調べ認識し直す場合もあるが、多くはそのまま何となくのイメージを持ったままでいってしまうだろう。だからその誤解を植え付けない為にも今回はあえて声を上げたんじゃないかなと推測する。実際自分みたいに「あー、ここら辺はドラマ的に盛ってるのか…」みたいに思った人間もいるし抗議の意味はあったんじゃないかな?

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫)

またこの話題になると「視聴者をバカにしてるのか!」と感じる人もいるだろうが、数年前に流行した「ビリギャル」の表紙の女子高生を何となくビリギャル本人だと勘違いした人が続出した例もある。何となくそう思ったというイメージは結構恐ろしいのだ。

f:id:junk-weed:20180604160014j:image

ちなみにこの問題は現在協議中だというが、同じくTBSドラマの「ルーキーズ」みたいに黒地に白字で「治験コーディネーターが患者に多額の負担軽減費を与えるシーンがありますが、現実ではこのような事はありません。このドラマはフィクションです。絶対に真似しないでください。」と表記するで手を打ってはどうだ?そして思う。一体自分はどこの目線から話してるのか?偉そうだぞ自分!ドラマ楽しみにしてます!

新装版 ブラックペアン1988 (講談社文庫)

新装版 ブラックペアン1988 (講談社文庫)