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フィクションならば… 「メジャー」と日大アメフト問題を重ねて考えた話

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第19話 特待生の実力

「メジャー」という野球マンガがある。

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主人公のライバル校の選手はロッカールームで監督にある要求を迫られる。部員はこの要求を拒んだ。

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すると監督はその選手の代わりはいくらでもいるかのように選手の降板をチラつかせる。強豪校の部活に入部する生徒の多くは「スポーツをやるために進学した」という要素がほとんどを占めているといっても過言ではない。その為一部活動の活動であってもこの手の降格は死活問題である。やらなければ居場所がない。

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その選手は本作の主人公である茂野吾郎の足を思いっきり踏みつける。

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これは監督の指示だったのだ!

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この監督は自分の指示に逆らう者は絶対許さない…

これは今話題の日大のアメフト部の問題を連想させる展開だ。この流れを見れば多くの人は監督を非難する。しかし現実世界の自分と近い場所でこれと同じ事が起きた場合、この事に対して正しく問題を指摘する事が出来るのか?自分とは関係ない事と流してしまわないか?ましてやそれで試合には勝っているのだから… また自分が当事者になった時自身の正当性を守る事はできるのか?また無意識の内に支配する側に回っていないか?これは高校や大学の部活動の問題だけでなくTOKIO山口達也メンバーの事件や一昔前のスーフリ事件なども本質は同じである。異様な環境を作り出し相手の価値観を奪っていき逆らえないようにするのは洗脳以外の何と言えよう。またネットニュースのコメント欄を見ると、抑圧された側の判断力の無さを指摘するコメントをよく目にするが何故自分がその状況に立たされた時に正しい判断を下せると思い込んでいるのか理解が出来ない。それだけ強い精神の持ち主なのか、それとも自信が支配者側に回っている事に気付けていないのか?それともただ上からマウントを取りたいだけなのか… そして抑圧された人間は事件から時間が経ち冷静に考える時が来れば自身が何故抵抗しきれなかったのか強く悩み自身を否定している事だろう。何故その傷口に塩を塗るような事が出来るのか… もちろん再発防止のための自己防衛の教えは必要であるが… そこのバランスは非常に難しい…

マンガであれ、映画であれフィクションであれば「これは間違っている」と客観的に正しい判断を下す事が出来る。また大事になった後に初めて自体を知った人間にもそれは出来る。ただ渦中の人間やその近くにいる人間にはそれが出来ないことがある。仮にそれが出来ると断言してしまう人がいるなら自分はその人を信用できない。否、自分がそれを出来ない人間だからそれを出来ると断言する人を強く否定したいだけかもしれないが… 自分がどの立場に居ようと正しい行動が出来る自信はない。その事を幾ら胸に抱いて居ようと精神的に追い込まれた後の自分がどう行動するかは予測できない。それが怖い。だから責めて支配する側に回らないように意識し続けなかればならない。それもまた難しい事なのだけど… それを無意識で行ってしまっている自分がいるとするなら心底怖い…

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「メジャー」では退部した選手が監督の指示を証言した。果たしてこの後退部した選手はこの後どのような高校生活を送ったのだろうか?それは本作では描かれていない。何故ならこれは彼の物語ではなく茂野吾郎の物語だからだ。だから彼のその後は語られない。ただその世界で彼の物語は確実に続いている。