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日本大学アメリカンフットボール部の悪質タックル問題後と優勝後の「20人退部」の見え方の違い

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[大前提]このエントリーは日本大学のアメリカンフットボール部「日大フェニックス」の指導方法を擁護するものではありません。

日本大学のアメリカンフットボール部の悪質タックル問題が世間を騒がせていますが、この問題には個人的に色々思うところがあって… でもこのブログでそれを書くのはこのブログの趣旨に反すると思って今まで書かないでいたんですが、今回の問題を通して一番感じた事だけはやはり書き残したいと思ってこのエントリーを書くことにしました。

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今回の問題を通して日大の田中理事長は「起こった事が全て」というコメントをしていますが、これって良くも悪くも正しいなと感じました。今回の問題を通して「田中前監督が指導するようになってから、練習が厳しくなって退部者が20人出た」というエピソードは田中前監督の独裁制やパワハラな体質を裏付けるエピソードとして話題なっています。確かに100人規模の部活から20人の退部者が出るのは部員の1/5が辞める異常な事態です。

www.hochi.co.jp

しかしこの「20人退部」のエピソードは、今から半年前の昨年12月に日本大学が「第72回甲子園ボウル」を優勝して27年ぶりに大学日本一になった時にも語られています。その時の「スポーツ報知」の記事を引用すると、

全国屈指の名門も昨季は関東リーグ4位。今季、内田監督が復帰すると、選手に厳しい練習を課した。毎日の練習前にはトータルで2500ヤードのダッシュが必須メニューに。それまでになかった厳しさから20人ほどが退部した。山崎(日大選手)は「やめた中には大事な選手もいましたし、やめようとする選手もいましたけど、勝ちたいから日大に来た。練習はきつかったけど、まとまってきました」。内田監督も選手と対話を重ね、不満を吐き出させた。一つになったチームは3年ぶりに関東を制し、東日本代表決定戦で東北大を下して甲子園へ乗り込んだ。組織力の強さで優位とみられていた関学大を止められたのも、走り込みの成果があったからこそだ。

と記されている。「日大が27年ぶりに日本一になった」という事をベースに見ると同じエピソードでも全然違った見え方がする。むしろ「厳しい練習で仲間を失うというアクシンデントがありながらも、その壁を乗り越えてその練習について来てくれた選手たちが一丸となって試合に挑み27年ぶりに日本一を獲得した」という涙ぐましいエピソードに感じられてしまう。

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また内田前監督の指導方法は日大の篠竹幹夫元監督の古い昭和の指導方法をそのまま使い、時代に適応していないことも問題になっている。しかしこの指導方法も半年前の記事では、

選手とコーチとして師事した篠竹幹夫元監督は06年に死去。内田正人監督は「今でも私は篠竹監督のコーチ」と言い切る。厳しい練習で夏までに約20人が退部したが「僕のやり方はそれしかなかった」と信念を貫いた。日本一の練習で黄金時代を築いた篠竹イズムは、確かに息づいていた。

とメチャクチャ美談として語られている。ただ「27年ぶりの日本一」という結果をベースに考え、今の「悪質タックル」問題を知らないでいれば「かつての監督の教え子が、低迷してた日大のアメフト部を既に亡くなった監督の意思を引き継ぎ再び栄光を手にした」という「師弟関係」や「意思のバトンが繋がれた」という側面から良いエピソードと感じる人は大勢いるだろう。また半年前に大学アメフトが好きな人は「よく低迷してた日大を鍛え直してくれた!」とこのエピソードを称賛した人も大勢いたことだろう。

gqjapan.jp

ここで話は少し変えてトム・クルーズが製作・主演の映画の話がしたい。近年の彼の作品は常にノースタントアクションが話題になり、CGに頼らず生身でアクションする事がウリになっている。このアクションは常に高い評価を受け自分もその映画に対する姿勢や取り組み方を称賛しているといえば偉そうだが、好意的に思っているしこのエピソードがあるからこそ彼の作品はスクリーンで観たいと思わせてくれる。しかし彼の作品も裏ではスタントマンから死者が出て遺族から訴えられたり、この夏公開の「ミッション:インポッシブル /フォールアウト」では撮影中に怪我をしたという報道もある。この怪我は大事に至らず、それどころかそのシーンをそのまま映画に使用する事が話題になる始末だ。今自分はこのエピソードをトム・クルーズのスゴさを象徴するエピソードの1つとして捉えている。そしてこの夏本作を観て作品がエキサイティングならその考えはより増す一方だろう。しかし今後トム・クルーズの作品絡みで大きな問題が起こればこの数々のエピソードもどのような捉え方をされるかは分からない。

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半年前「低迷した日大アメフト部を立て直すべく厳しい指導を施し見事不死鳥のように蘇らせた敏腕監督」として脚光を浴びた人物は、現在「理不尽な指導で選手を洗脳する独裁者」として罵声を浴びている。

 

おまけ

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内田正人前監督が「関西学院大学」を「かんさい」学院大学と言い間違えた事が話題になったが、確かに長年の日大と関学のライバル関係を考えれば大変失礼な話である。これは「フジテレビ」などの民放キー局の社長が「日本テレビ」を「にっぽん」テレビと繰り返し発言したに等しいミスだと感じる。この問題に「関西学院大学」の本来の読み方の認知度は関係ない。まぁ、言い間違いしやすい大学名でもあるから純粋に超緊張して言い間違えたのかもしれないけど…

 

おまけ2

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内田前監督の最大のミスは反則行為を見てなかった理由に「ボールを見てた」と「インカムを落とした」という映像を確認すれば簡単にバレてしまう嘘をついてしまったこと。この発言で内田前監督の発言の信憑性が一気に無くなってしまった。役職を考えれば考える頭はキレる人のはずなのに… 平成の終わりに昭和の嘘のつき方をしてしまったのだ。