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「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」のオープニングが約8300万ドルと少し物足りないスタート

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「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」が全米で封切られオープニング3日間で約8300万ドルを記録して初登場1位を獲得した。しかし本作の公開前のオープニング予測は3日間で約1.08億ドルと1億ドル超えのスタートは確実視されていた。つまり今回のオープニングは事前の期待値から20%以上も下回るオープニングとなってしまった。

ちなみに本作と同じく「スター・ウォーズ」のスピンオフ作品である「ローグ・ワン」のオープニングは3日間で約1.55億ドルと、「ハン・ソロ」は「ローグ・ワン」の約53.5%と約半分のスタートでしかない。ただ「ローグ・ワン」の最終興行収入は約5.32億ドルだったことから、「ハン・ソロ」がその約半分の2.5億ドル以上を稼げるのかと尋ねられれば簡単に首を縦に振ることは出来ない。何故なら「ローグ・ワン」は冬休み興行なのに対して、「ハン・ソロ」は夏休み興行だからだ。冬休み興行は年末年始に大型の新作が封切られることはほとんどなく作品の入れ替えが少ない。その為週をまたいでも先週からの興行的落ちは少ない。しかし夏休み興行は次々と大作が封切られて劇場の作品はどんどん入れ替わっていく。現にこれから「ジュラシック・ワールド2」「オーシャンズ8」「Mr.インクレディブル2」「ミッション・インポッシブル5」など話題作品で目白押しだ。これらの作品をかわすし「ローグ・ワン」並みの推移をするのは至難の業だ。

つまり本作の最終興行は今のところ2.00〜2.50億ドル程度が推測される。もちろん年間での興行ランキングトップ10入りはほぼ確実な素晴らしい成績だ。しかし過去の関連作品の興行収入から見れば肩透かしはいいところだ。今後100年フランチャイズを展開したいディズニーからすれば今回のオープニングは頭を悩ましていることだろう。

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先日「ハン・ソロ」の全米での評価や製作費、現在ディズニーによって展開されている「スター・ウォーズ」のフランチャイズについて考えるブログを更新した。ここでも触れたことだが、本作の製作費はスピンオフ作品にも関わらず「スター・ウォーズ」シリーズ歴代最高額の2.50億ドルを超える莫大な費用を注ぎ込んでいる。何故ここまで費用が膨れ上がってしまったかというと、それは作品の完成間近に大部分を撮影し直したからだ。その為製作費が当初の予定より大幅にオーバーしてしまったのだ。つまり本作は全米だけの興行収入で製作費を回収できない可能性は高い。これはディズニーの見通しの甘さも確実に関係しているだろう。

とはいっても本作が赤字になる可能性は限りなく低い。何故なら本作を公開したことで出る関連商品であるフィギュアやおもちゃなどのグッズが売れることは間違いないからだ。以前デザイナーの高橋ヨシキさんは、

「作品が売れているからオモチャも売れる」のか「オモチャが売れるから作品を作る」のか、その境目すら見えにくくなっている

とディズニーが展開する「スター・ウォーズ」のフランチャイズに苦言を提していました。しかし映画も所詮ビジネス産業だということを考えれば「需要と供給」が一致している以上やり続けるのは至極真っ当なことともいえます。

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ここで少し話は変わりますが、今年のゴールデンウィークに日本は「となりの怪物くん」と「ママレード・ボーイ」という少女マンガを実写映画化した恋愛映画を2本公開していますがどちらも大コケしています。日本映画界は2015年頃比較的低予算で作られるにも関わらず、興行収入20億円を超える恋愛映画を連発していました。つまり恋愛映画ならなんでも当たるブームが来ていたのでは。そしてこの頃に企画された作品が2017年〜2018年に大量に公開されています。しかし現在恋愛映画のバブルは完全に弾けました。その為余程の話題作品以外は残並み大コケが続いており、目が当てられない状態です。「スター・ウォーズ」のフランチャイズも短期のスパンで次々と新作を公開していけばいずれ取り返しのつかいないところまで行ってしまう可能性は高い気がします。

アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー (オリジナル・サウンドトラック)

しかし映画のユニバース化が早い段階で飽きられるケースが多い中、その先駆者である「MCU」は10年経っても飽きられるどころが記録を伸ばし続けているのは改めてスゴイと感じさせられます。やはり長年コミックを手がけている出版社がそのノウハウを持って映画を製作したことが、興味を持続させることなどの技に長けてるのではないかと考えさせられます。

最後に1ヶ月先に迫った日本の「ハン・ソロ」の興行予想ですが、6月の最終週公開ということを考えれば一番の掻き入れ時のお盆興行の時には上映回数はかなり減らされることが予測される為、興行収入20-30億円くらいなのではないかと予測しています。日本ではハリウッドの大作以外にも「コードブルー」や「未来のミライ」「BLEACH」「銀魂2」「ポケモン」など自国のコンテンツの話題作品も充実している為、昨年のように夏休み興行のスクリーン数確保は各作品とも最大の課題になることでしょう。

 

[追記]

ディズニーは本作のオープニングを失敗と捉えており、「エピソード9」公開までの1年半に全力を尽くすとコメントしている。