「ダウンサイズ」は前半はコメディタッチで面白いが… 「ゆめの町、ノビタランド」の凄さを再認識!

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今回はマット・デイモン主演「ダウンサイズ 」の感想を語ります。

 

観る前の期待度

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本作の物語は「人間のサイズを小さくすれば、今の財産でも物凄くリッチな生活が出来るんじゃね!?」というアイデアから始まる。この設定を聞いた時(おそらく多くの人が思い浮かべただろうけど...)自分は「ドラえもん」っぽい話だなと感じた。

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その中でも特に連想させるのが、テレビ朝日版のアニメ「ドラえもん」の1話目に放送されたエピソードでもある「ゆめの町、ノビタランド」だ。

このエピソードを読んで自分も部屋の中に映画館や本屋・ボウリング場・カラオケなどを作りたいと小学生時代に妄想していたことを思い出しました。そんなエピソードを思い出させてくれた本作への期待度はソコソコ楽しめるだろうなーくらいの感じでした。

 

観た後のネタバレ感想

評価:★★(5段階)

オープニングで動物を小さくすることに成功する実験映像を丁寧に見せることで心踊らせ幸先の良いスタートを切る本作。

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物語の冒頭の人間を小さくすることへのメリットの説明などはワクワクさせられる。

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小さくなることの最大のメリットは小さくなることで食べる量や住む家の土地のサイズなどを節約できる為、資産が普通のサイズの時より82倍になるというのがポイントだ。しかも環境問題的にも余計なゴミの排出量を減らすことが出来る夢の様なシステム。

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主人公のマット・デイモン夫婦は貧乏なのでこのシステムを利用することを決める。ちなみもし日本版リメイクを作るなら主演は阿部寛にして欲しい。

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小さくなる前に体の全ての毛を剃ったり、金歯や銀歯などを抜く過程を丁寧に見せるのは本作の好きなポイント。日常からの非日常への移行期間は丁寧にじっくり描かれれば描かれる程嬉しい。

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CMで「サイズ変更なし」と放送されているときに、自分は初め男性器のサイズは普通サイズのまま体だけが縮んだのかと勘違いした。ちなみに日本人の男性器の勃起時の平均サイズは12.5センチとこの作品の人間のサイズ13センチとほぼ同等。一体どんな映画なのかとワクワクしていたのはここだけの話だ。

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そんなこんなで小さくなった主人公だが、なんと奥さんが小さくなるのを辞めたということを知らされる!まぁ、いざやる事になって不安になる気持ちは分かるが奥さんとの幸せを考えて小さくなった主人公は不憫すぎる!そしてこの奥さんのする謝罪の皮を被った被害者ぶった電話は本当に頭にくるくらいムカついた!しかもこの小さくなるシステムは二度と元のサイズには戻れないので、主人公は小さなサイズでこれから死ぬまで生きなくてはならなくなる。

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普通の人間サイズの離婚届を書かされる主人公がとても可哀想だが、このシーンは小さくなった主人公が普通の人間サイズの文字を書かされるので笑える。

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普通サイズの人間の世界にいる小さな人間の合成もよく出来ている。

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またビスケットやバラの花、ペットボトルの14倍サイズを作り人間を1/14の大きさに見せているという古典的な特撮を使った演出も面白い。普通特撮を使うときは怪獣映画など普通の人間を大きく見せる為に使うイメージが強いが本作はその逆を行く発想だ。

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主人公が小さくなった後に住む建物や病院はミニチュアのため、セットが何処と無くミニチュアっぽく見えるのも好感度が高い。

 

のだが!

ここから先は「ダウンサイズ 」が好きな人はあまり読まない方がいいかも…

 

 

といった感じで楽しく観てた本作ですが、不満点もありまして… まぁ、その不満点はほとんどイチャモンなのは自覚してますが箇条書きにしていきたいと思います。

 

・小さくなる人の中に子供もいたけど、あの子供は親が決めたからという理由だけで小さくなっちゃうの?

・子供が小さくなるならそれ相応の教育機関が小さくなった後の世界でも存在してるの?もし存在してるならそこも描いて欲しかった。

・指輪とかそのままの大きさで運ばれてたけど、あの世界での出版物や機械などの小型化はどこまで進んでるの?もっとあの世界の日常を丁寧に描いて欲しかった。

・食材の販売方法も詳しく描いて欲しかった。例えば肉とか野菜はどんな風にカットして販売してるの?

・主人公が小さくなってから普通サイズの人間との交流が全くなかったのが不満。

・小さくなったからこそのデメリットみたいなのをもっと描いて欲しかった。

・後半はずっと小さな人間たちだけで物語が構成されるのでこの設定のワクワク感はない。(もちろんそれが本作の小さくなっても普通のサイズの世界の地続きの世界でしかないというメッセージだということは理解しているつもり<人を小さくする説明をしてた会社に「隣の芝生は青い」という張り紙が貼ってある→普通サイズの時は小さいサイズの人間が羨ましく思えたが自分がなってみると意外と普通サイズの時と悩みや問題は同じだということへの伏線>だが、画的な魅力は乏しく感じる。)

 

とか色々疑問点や不満点が出てきてしまうし、コメディタッチの前半は普通に楽しめてたんですが後半で説教臭くなってきて「なんか、どうでもいいなー」と本作への興味が薄れていってしまったのも事実。「ゆめの町、ノビタランド」はコンパクトにまとまっていて面白いなーと藤子・F・不二雄先生は凄いなと再認識しました。まぁ、自分が期待していた映画と違ったというのが主な不満点なのですし、前半パートは結構面白かったし小さくなるまでの説明や過程を丁寧に描いてるところはワクワクしたのでソコソコオススメです。

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