「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」は凄く豪華だけど… 何処か物足りなくも感じる…

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今回は全世界で大ヒット中の話題作「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の感想を語ります。

 

観る前の期待度

アベンジャーズ (字幕版)

「マーベル・シネマティック・ユニバース」は映画史上最大のフランチャイズといっても過言ではないだろう。始まりはちょうど10年前の2008年公開の「アイアンマン」だが、この時点で「アベンジャーズ」を製作することを前提にした作り方をした。これは今でこそ成功談になるが、1つのシリーズですら続編を前提にした作品は難しくバッシングの対象になることも多いのに全く別々の4人のキャラクターを主人公にした映画を連続で当てなくては成立しないシリーズなど無謀としか考えられないだろう。特に2000年代前半は「スパイダーマン」「X-MEN」がシリーズ化に成功する一方で、「デアデビル」や「キャットウーマン」など一作目が大コケしてシリーズ化を断念した作品も多い。さらに2006年公開の「スーパーマン リターンズ」は製作費2.70億ドルをかけて制作された超大作にして期待作だったが全米での興行収入は2.00億ドルと製作費すら回収できない期待外れな結果に終わった。(世界興行も3.91億ドルと振るっていない。)「スーパーマン」という人気キャラクターですらコケる映画界で果たして「アイアンマン」という当時はネームバリューに劣るヒーロー映画がヒットするのか?そして仮に「アイアンマン」が合格ラインに達してもその後の「ハルク」「ソー」「キャップ」は後に続くことは出来るのか?そのことを踏まえると本シリーズを始めるということが如何にスリリングな企画だったのかということを考えると、10年経っても興行収入を落とすどころか更新し続けているという事の凄みを改めて理解させられる。そしてユニバース化したことで本来なら興味がないキャラクターの単体の作品も多くの人が「マーベル・シネマティック・ユニバース」なら観なければ・応援しなければと劇場に足を運ぶようになり興行収入が上がるという日本の「SMAP」や「嵐」のようなアイドル的な売り方も実に上手い。アイドルにしろ大学群にしろグループ化すると相乗効果を発揮するのはビジネスの基本なのだろう。しかしその理屈を実現するのは簡単ではない。だからこそ本シリーズは凄いのだ。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ (字幕版)

しかしヒット作品は常に批判を多く集まる。このシリーズでは「同じような作品が永遠と公開されている」といったようなどう考えても本シリーズをまともに観ていないのではないかという批判を目にする。このユニバースは決して毎回前回より強い敵が出てきてただ倒すだけの物語ではない。2016年公開の「シビル・ウォー」ではチームの意見が食い違い分裂するという事態が起こる。「会社の意向に従う者」と「会社の意向に背く者」が争い、最終的に後者が会社を出て新チームを作るというのは当時日本では話題になっていた「SMAP解散」とも重なり興味深かった。決してどちらか片方が決定的に悪いというわけではないがすれ違いグルーブが分解した結果、最後1人で寂しそうにお酒を飲むトニーの姿は実に悲しかった。しかし最後に送られてくるキャップからの手紙の内容に希望を抱いてから2年の時が流れ… ついに公開される「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」。「シビル・ウォー」ではアイアンマンとキャップが闘うが最終的に最大きな敵が現れて共闘して倒すという有りがちな展開にはしなかった本シリーズ(同時期に公開された「バットマンvsスーパーマン」は正にその展開な上にタイトルにすら出てこないよく分からない女(ワンダーウーマン)が1番活躍するという変な映画だったが…)の集大成的作品の前編としてあの意味深なキャッチコピーとネタバレに対してあそこまで過敏に対策を促していることを考えれば本作を期待しない方がおかしい。そんな「面白くないわけがない。」という期待値の状態で自分は劇場に向かった。

 

日本での興行収入について

【チラシ付き、映画パンフレット】名探偵コナンゼロの執行人

本作のオープニング興行は世界・全米共に歴代最高を更新する記録的なスタートを切った。その反面日本でのオープニングは普通に大ヒット程度(もちろんそれでも凄いのだが…)と世界の盛り上がりを考えると少し寂しいスタートとなった。また動員ランキングが主流の日本では「名探偵コナン ゼロの執行人」に動員数で敗れたことで初登場1位を獲得できずアメリカでは「アベンジャーズ、日本ではアニメに敗れる!」とネットニュースにもなったりしている。その一方で韓国では「アベンジャーズ」が大ヒットしすぎた結果他の作品が入らずこれまた困っているらしい。そのことを考えれば「アベンジャーズ」一強にならず自国のコンテンツから海外のコンテンツまでバランスよく入っている日本は優れているようにも感じるが… ただやはり「スターウォーズ」「ハリーポッター」「パイレーツオブカリビアン 」シリーズのように日本で「興行収入100億を狙えるスタート!」みたいな勢いがないのは寂しい。やっぱりユニバース化の影響で敷居が高くなっているのと、地上波で全然やらないからかな… 上にあげたシリーズは観てない人でもテーマソングだけは知っているという人も多いだろうけど「アベンジャーズ」のテーマソングは全然浸透している気がしないし… 過去に世界的にヒットしたのに日本だけ当たらなかった映画って他に何があるのか今度調べてみたいと思う。ちなみに韓国では「スター・ウォーズ」はそこそこのヒット程度にしかならなかったらしい。どの国も当たりにくい世界的ヒット作はあるようだ。

  

観た後のネタバレ感想

評価:★★★★(5段階)

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お決まりのスタジオクレジットの「IOS」が「10S」と変わり期待感を煽るスタートをする本作。

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「マイティ・ソー/バトルロイヤル」同様ドクター・ストレンジの屋敷が盛大に壊されたり、アベンジャーズ解散を知ったハルクが「ビートルズのようにか!?」とツッコムなど緩めのギャグシーンが続いたと思ったら、

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ニューヨークにサノスの部下が出現する!ここでのアイアンマン・ドクター・ストレンジ・スパイダーマンの共闘は「アベンジャーズ」1作目も思い起こさせる迫力のアクションシーンで本作で一番楽しく観れたシーン。昼間だからアクションも分かりやすいしニューヨークを舞台にアクションを繰り広げるのも「アベンジャーズ」1作目のあのワクワクした感じを思い出させてくれて良かった。やっぱり地球で戦ってこその「アベンジャーズ」な気がする。後さすが製作費をかけただけのことはあるアクションシーンの連続だったので楽しかった。

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アイアンマンの装着シーンはいつ観てもテンションが上がる!

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スパイダーマンの新スーツもカッコいい!

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「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」チームとソーのやり取りも面白かった。ソーに嫉妬するピーターは最高!そしてサノスに捕まったガモーラに対しての行動も男があって良かった。その反面サノスにもう少しで勝てそうだったのに感情に身を任せて殴ってしまったのは少し残念。それだけ許せなかったのだろうし「シビル・ウォー」でトニーも感情的になってたししょうがないのかもしれないけど… 共闘は凄く楽しかったけどね!後、本作のガモーラはスゴく色っぽく感じた。

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ブラック・ウィンドウも相変わらず魅力的だけど!この髪の色凄くセクシーだ。

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ワカンダでのクリーチャーとの総力戦は初めは正直「クリーチャーのデザインも平凡だしなんだかなー」と思いながらも、「まぁ、実写版「ハガレン」と違って予算がある分たっぷりアクションを観せてくれるんだなー」くらいにしか思ってませんでしたが、

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ソーの登場でテンションアップ!ソーのこと別に特別好きではないのに!やはり初期メンバーがあのテーマソングで登場するのは熱い!

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本作ではスカーレット・ウィッチが大活躍。ハルクレベルの活躍を観せてくれて正直少し驚いた。この子こんなに強いんだっけ?

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サノスに対して最後まで諦めず抵抗し続けるキャップの姿に感動。「アベンジャーズ」ツートップの意地を見せつけてくる。(ちなみにこのシーンは予告で使われているが、予告では本編とストーンと数が異なる。ネタバレを防ぐためにわざわざ別カットを作っていたのだ!)

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結局最後は抵抗虚しくサノスに指パッチンされて人類の半分は消滅する。「#ガチ全滅」にはならなかったけどかなり辛いラストだ。スパイダーマンもスター・ロードも消え「人気キャラが…」となったが、「アベンジャーズ」の初期メンバーはしっかりと残ってたので「上手いなー」とか思ったり… え?ホークアイ?彼はどうなったんでしょうね… エンドクレジットの後にニック・フュリーが久々に出て速攻で消えたのは少し笑いました。アントマンは生き残ってるんだろうなー。夏に新作映画やるしね!それを言い出すと「スパイダーマン」も新作の予定が2019年夏に控えているし「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の3作目の製作も進んでいるらしい… ってことはやっぱりみんな生き返るのか?「アベンジャーズ4」ではユニバースのリセットが行われるらしいがそれを含めて今後の展開には期待がかかる。

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サノスについては完全な悪役というわけでもなく彼には彼なりの正義の美学があり色々と考えている敵なんだなと思いました。悲しみという感情を持ちながらやる事はやるので憎めない。ラストのカットでは彼は何を考えていたのか?エンドクレジット後の「サノスは帰ってくる」は凄いギャグぽかったけど。

というわけで衝撃のラストの続きは1年後まで待たなくてはならないのですが、思いの外「はやく続きが観たくてしょうがない!」となっていない自分に少し驚きながら楽しみに待つことにします。半分死んだけど彼らは生き返ったりするのかな?何だかんだ次回作品の中盤くらい普通に生き返りそうな気もしますが、仮に生き返るのなら説得力のあるロジックが欲しいものです。今回は少し物足りなさを感じながら最終作の前半なら「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」同様説明と暗い展開が多いのは仕方ないのかなと考えながら次回作品は思い切り弾け切ってフィナーレを迎えて欲しいと期待しています!

 

おまけ

ロバート・ダウニー・Jrを筆頭に「アベンジャーズ」のオリジナルメンバーは現実世界でお揃いのタトゥーを入れたという。

これはオリジナルメンバーの絆の深さを感じると同時に、アメリカ人と日本人の価値観の違いが感じずにはいられないエピソードだ。ちなみにハルク役の人だけ入れなかったらしい。

 

本当にどうでもいい話

最後にサノスって劇中でスター・ロードに「玉袋みたいな顔」って揶揄されてたけど、個人的に〇〇にしか見えないんだよな… 特に顎あたりのシワが…  〇〇に入る言葉推測してください。

 

追記

http://www.didthanoskill.me/

上のページで、あなたはサノスに殺されたのか生き残ったのかが分かります。

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自分は生き残りました。

殺された場合は「銀河のため、あなたはサノスに抹殺されました(You were slain by Thanos, for the good of the Universe.)」と表示されるようです。生き残って嬉しいなー。

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とブログにリンク先を載せてもう一度押したら無事死亡… まぁ、1/2だからね… 2回押して一回死ぬのは当然だよね…

興味のある人は運試しにしてみては?