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出版社も広告収入で儲ければいいじゃんというのは現実的ではないという話

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ONE PIECE  1 (ジャンプ・コミックス)

某海賊版サイトが閉鎖したとか、政府がサイトを遮断することを決定したとか講談社が声明を発表したとか色々と話題になっている。この手のサイトは基本的に広告収入で利益を得ているわけだが、ここで良く言われるのは出版社もやれば良いじゃんという話。しかし話はそう簡単ではない。

その前にそもそも出版社だって頭の良い人が揃っているわけだが一般人が考えつくことはもうやっている。例えば「ONE PIECE」ならもう何年も前から、

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毎日1話ずつ無料で配信する公式アプリがリリースされている。これは「ONE PIECE」だけでなくこの手の出版社がリリースしているアプリは多く存在して合法で漫画を楽しめることが出来る。ただこの手のアプリは1日1話配信や1週間に1話配信、コインやチケットを貯めて読むなどストレスがかかるものだ。そのためタダで読み始めたマンガにハマればハマるほど次が読みたくなって実際に単行本を買う人が出てくる。例えは悪いがワンクリック詐欺やオレオレ詐欺は殆どの人が騙されなくても1人騙される奴がいれば物凄い儲けが出るらしいがこれと同じ原理だろう。

で、本題に入ると「出版社も広告を付けてマンガを全て無料公開すれば読者とwin winじゃん!」という考えについてだ。確かにこれは一見win winな意見だと感じる。しかし実際はそう簡単な問題ではない。では一体何が問題なのか?それは端的に言って儲からないのだ。

昨年「ONE PIECE」のネタバレサイトを運営している人が逮捕された。その記事には、

県警は、堀田井容疑者らが14年9月以降少なくとも約3億500万円の広告収入を得ていたとみている。

と書かれている。14年の9月から17年の9月までの3年で3億500万円という額は一般人が得る収入としては物凄く大きい。しかしこれはあくまで一般人レベルの話で会社という組織から見るとかなり少ない。だって「ONE PIECE」の初版は大体380万部くらい刷られているわけだけど、コミックス1巻の値段は税を抜いて400円。つまり

380万部×400円=15.2億円

という計算になる。しかも「ONE PIECE」のコミックスは年間4〜5冊発売される。つまり3年で15巻だ。そうすると、

15.2億円×15巻=228億円

と3年で3億が如何に少ないかが分かる。つまり出版社は広告収入じゃ儲からないから全然win winじゃないわけだ。ちなみにマンガが売れなくて困るのは出版社や漫画家だけでなく出版社の下請けをする子会社に勤める人とか色々な人に影響が出てくる。偶に漫画家なんて自分と関係ないからどうでも良いという人がいるがその人の描いているマンガを読んだ時点でその漫画家と関係ないわけないだろう。そこまでいうならマンガを読むなよ!