スポンサーリンク

日本とアメリカで公開されたリュック・ベッソン監督の「グラン・ブルー」の改変ポイントが面白い!

スポンサーリンク

グラン・ブルー (字幕版)

[注意]このエントリーは「グラン・ブルー」の結末に触れています。

皆さんはリュック・ベッソン監督の代表作の1つである「グラン・ブルー」をご覧になったことはありますか?

f:id:junk-weed:20180331010616j:image

本作は実在のダイバー、ジャック・マイヨールをモデルに、ボンベを使わずに潜水記録を競うフリー・ダイビングに命を懸ける二人の男を描く物語です。

f:id:junk-weed:20180331022724j:image

本作はフランスでハイティーンと呼ばれる10代後半の年齢層を中心に絶大な支持を集め、映画館前は長蛇の列。上映前と終わりには、割れんばかりの拍手が映画館を埋めるような狂騒となり、フランス国内の観客動員数は1000万人、パリでは187週連続上映という記録を打ちたてたそうです。彼らは「Grand Bleu Generation」と呼ばれ、社会現象にまでなったといいます。

日本でも一昨年10代・20代の若者を中心に新海誠監督の「君の名は。」が、

君の名は。

記録的な大ヒットを記録して社会現象と呼ばれましたが、もしかしたらあの現象に近いのではないかと感じています。(イメージも同じ青だしね!)

f:id:junk-weed:20180331010531j:image

そろそろ本題に入りますが本作には様々なばージョンが存在します。そもそも日本で公開当初は「グレート・ブルー」というタイトルで公開されていました。これは世界公開のための国際バージョンで本国公開版と比較して12分カットされたバージョンです。このヴァージョンでは後に公開されるバージョンと異なり日本人のシーンがカットされています。

f:id:junk-weed:20180331010001j:image

ベッソン監督によるとこのシーンは当時配給権を買った日本の会社が日本人は嫌がるからカットした方が良いと監督に伝え、監督はジョークのつもりでバカにしているつもりはなかったので日本人をリスペクトするためにカットすることを許可したそうです。ただ後に公開されたロングバージョンの時もカットしたいと相談されたがその時は折角のロングバージョンなのだからとカットを許さなかったそうです。ちなみにその時に初来日したベッソン監督は日本のジャーナリストになぜ日本人のシーンをカットしたのかと問われ日本人もユーモアがあるんだなと感じたそうです。

ただ日本版は特別変な改変ポイントでもないんですよ。問題はアメリカで公開された「The Big Blue」というバージョンです。

本作のラストは、

f:id:junk-weed:20180331023051p:image

妊娠した愛するな彼女を置いて主人公は深夜の冷たい海の中へ、

f:id:junk-weed:20180331023133p:image

自らの意思で進んでいき、

f:id:junk-weed:20180331023152p:image

最後はイルカと一緒に海の中へ消えていきます。

このラストって多分すごく好き嫌いが分かれるラストだと思うんだけどアメリカ版のラストは何故かこの後に、

f:id:junk-weed:20180331023555j:image

海面の映像が…

「嫌な予感がするぞ」と思っていると、

f:id:junk-weed:20180331023617j:image

主人公がヒョッコリと海面から顔を出した!

f:id:junk-weed:20180331023639j:image

そしてそのままクロールで海の彼方へと去っていくエンディング。イルカが最後に飛んで主人公と映画に華を添えるサービス付きだ!

ちなみにアメリカ版は何故か音楽もアメリカだけ自国が製作した音楽が使われているのでまさに自由の国バージョンとも言えるだろう。

国の文化によって一部のシーンをカットするとかなら多少理解は示せるけどエンディングを変えて公開する時って一体どういう会議の流れで決まるのか非常に興味深い。また、この映像はいつ誰がどういう流れで撮影したのかも気になる。仮にベッソンが主演キャストを使って撮影中撮ってたとしたらこういうエンドも予想してたのかそれともどこか別のシーンで使おうとしたのかとか色々と疑問が湧き出てしまう。

ただこういうのって初めから知らないでアメリカ版観てたら普通に受け入れていたかもしれない。

今まで観てきた映画の中にも本当は違うラストの映画があったのかもしれません。また色々と公開版や完全版・国際版などを比べて見るのも楽しいかもしれないなと感じまた興味の範囲が広がった気がしました。