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お金と時間をかければ面白い映画ができるわけではないけどCGのレベルは上がる話

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ネットでよく見る「日本映画は面白くない」という書き込み。

その理由は色々ありますがよく見るやりとりは、

日本映画は面白くない!

予算がハリウッドと違うから

お金があればいい映画ができるの?

〇〇(ハリウッド映画)は低予算映画

じゃあやっぱりお金じゃなくて日本映画がクソなだけじゃん!

という流れが多い気がします。

そしてそんな書き込みを見るとイライラしてきてしまう。

まず大抵〇〇の中に入る映画が日本映画に置き換えれば大作映画級だということ。

最近の日本映画で実製作費が明かされているのは、「シン・ゴジラ」の13億円と

シン・ゴジラ

「鋼の錬金術師」の9億円で

鋼の錬金術師 DVD

日本映画では製作費10億円はビックバジェットです。

ただ〇〇に入る映画が最近だとアカデミー賞も取った「シェイプ・オブ・ウォーター」が、

【映画パンフレット】 シェイプ・オブ・ウォーター

挙げれますが本作の製作費は約19.5億円と「ハガレン」の2本分の予算がかけられています。

また少し前だと「デッドプール」なんかも

デッドプール (字幕版)

低予算映画の代名詞のように書き込まれる例が多かったですが、本作の製作費は60億円と「ハガレン」6本分以上の予算がかけられています。

逆にいうと「ハガレン」の予算で「デッドプール」を撮ろうとしたら8分も撮れないことになります。

なのでハリウッド大作の低予算の定義を日本映画に当てはめて考えるのは間違いなのです。

ただし大前提として、お金をかければ面白い映画ができるわけではないと思います。

しかしこういう話の流れの時に日本映画が面白くない理由の1つにCGのショボさを挙げられます。

実はCGはお金、もっと言えば時間をかければかけるだけ良いものができます。

例えば「DESTINY 鎌倉ものがたり」の特報ではショボかった江ノ電や線路のCGが、

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公開直前のCMでは

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質感がかなり上がってます。

(タイトルロゴが被って見にくいかもしれません…)

「この画像じゃ分かりにくいよ!」という人も多いと思いますが、さらに分かりやすい例を出すと日中合作映画で今年2月に公開された「空海」という

【映画パンフレット】 空海 KU-KAI 美しき王妃の謎  キャスト 染谷将太, ホアン・シュアン, 阿部寛, チャン・ロンロン, 松坂慶子, 火野正平,

作品を思い出してください。

本作をご覧になってない方でも予告編で見せるCGは圧巻だったと思います。

実はアレ日本で「CGがショボい!」と酷評されまくった「テラフォーマーズ」と

テラフォーマーズ

同じVFXスタジオがCGを手がけていると知っていましたか?

「空海」の製作費は150億円と言われていますが、「テラフォーマーズ 」の製作費はおそらく10億円前後と15倍もの差があります。

つまりお金と時間さえあれば日本のスタジオでも「空海」レベルのCGレベルには持っていけるということです。

(まぁ、「テラフォーマーズ」の問題はCGではないと思いますが…)

では何故日本の製作費は少ないのか?

それは単純に日本映画は日本でしか売れないから。つまり日本でのマーケティングを考えると製作費10億円以上を1作品でかけるのはほぼ自殺行為になってしまうからです。

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山崎貴監督や町山智浩さん・キネマ旬報の話を総括すると仮に製作費は10億円の映画を作ったら儲けを出すのには4倍の40億円・リクープ(赤字でも黒字でもなくトントン)にするには3倍の30億円・どんなにスベっても2.5倍の25億円は欲しいといいます。

昨年の実写邦画で40億円を超えた作品は0本で、30億円を超えたのは「銀魂」と「キミスイ」の2本だけ…

25億円以上でも「忍びの国」を足して3本しかありません。

この状況で1本の映画の製作費をあげようなど口が裂けても言えないでしょう。

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そんな中それを言ってしまうのが山崎貴監督…

山崎貴監督は「鎌倉」の1/4で異世界ファンタジーを描きました。実はこれで全編異世界ファンタジーを作るためにどのくらいの予算や時間が必要かを確かめたかったようだ。単純に考えれば予算と時間は「鎌倉」の4倍かかることになる。今後のVFXの進歩の速度に期待するしかない…

ちなみに過去に日本で過去に作られた完全異世界の映画といえば紀里谷和明監督の「CASSHERN」なんかがあったけど、

CASSHERN

この作品の製作費はなんと6億円!

何故本作の製作費が6億円で収まったかというと紀里谷監督が家の自分のコンピューターでコツコツ地道にVFX処理をガンバッたからだという。

ただこれは紀里谷監督初監督作品とかなり特異な例で、白組の看板監督の山崎貴監督には難しいだろう。

山崎貴監督に見立てによると必要製作費は20〜30億円なので興行収入は最低でも50億円以上は欲しいことになる。

過去に山崎貴監督は「SPACE BATTLESHIPヤマト」で、

SPACE BATTLESHIP ヤマト プレミアム・エディション 【Blu-ray】

SFファンタジーに臨みましたがその時の製作費は20億円。これは宣伝費も含んでいる為、実際に映画製作に使われたのは10億円前後でしょうがこれだけのお金が集まったのは当時SMAPの木村拓哉が主演を張り、山崎努など人気俳優が出演するからという役者のネームバリューによるもので規格外だった作品。

先日山崎監督はリュック・ベッソン監督と対談して、「ヴァレリアン」のようなSFファンタジーを撮りたいと夢を語りベッソン監督から「夢を持って死ぬか、夢を捨てて生きるかなら僕は夢を持って死んだほうがいい。」とアドバイスをもらっていましたが「ヴァレリアン」は大コケでベッソン監督の会社が傾くほどの赤字作品。

日本映画でSFファンタジーへの挑戦がそんなに簡単でないことも十分理解しているのだろう…

と何故か山崎貴監督について語るエントリーみたいになってしまいました。

特に計画性無く書いていることが丸わかりですね…