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「アンナチュラル」は母親の残像を乗り越えた者と乗り越えられなかった者の作品だった

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[注意]本エントリーは「アンナチュラル」最終回のネタバレを含んでいます。

石原さとみ主演の「アンナチュラル」の最終回が放送された。

最終回では中堂さんの恋人の他多くの若い女性を殺害した連続殺人犯をどう自白させるかな焦点が当てられていた。

本作の犯人は過去に母親からの虐待を受け、その残像から逃れることができなかった30歳を過ぎた男性だった。

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彼は母親から受けたボールを口に突っ込まれ喋れなくされる虐待をそのまま若い女性にする事で亡き母親への恨みを晴らそうとしたと推測される人物だ。

彼はこの推測を鼻で笑い「何もわかっていない」と返す。

この発言に対して主人公の石原さとみは彼の動機など関係ないと切り捨てる。

そして彼をいつまでも母親の残像に苦しめられて可哀想と同情する。

ここで思い出して欲しいのは彼女もまた無理心中を実行した母親に苦しめられてきた人間だという事だ。

つまり彼女も彼も始まりは同じ母親の残像に苦しめられてきた何者でもない存在だった。

ただしそこからの歩みは異なった。

彼女は法医学者になり死体を解剖することで、死者の死因を分析して未来に繋がる仕事に就いた。

彼は母親への恨みを連続殺人犯になることで世間から注目を集め欲求不満を晴らすことを選んだ。

彼女も彼も始まりの苦しさは同じだったのに全く違う未来への道を歩み、今回の事件でその異なる道は重なり合い事件は解決に向かう。

まさに運命的物語だ。

「DESTINY アンナチュラル物語」というタイトルに変更したいくらいだ。

もちろん冗談である。

話を戻すと、今回の物語で彼女は過去を乗り越え今を生きている。

その過去を乗り越える過程には色々な出会いや出来事など彼女にとって救いになる何かがあったに違いない。

そしてもしそれがなければ彼女もまた彼のような犯罪者になった可能性もある。

また逆に彼も何か他に救いとなる存在や出来事があれば犯罪に走らなかった可能性もある。

つまり彼女と彼はどちらが別の道を歩んでおかしくもない鏡のような存在だったのだろう。

だから彼女が彼に法廷でいうセリフも嫌味にならない。

そして彼女は今回の事件を通してもしかしたら自分がなっていたかもしれない存在を前に自分の幸運さを感じたことだろう。

いつか彼女の過去も描いて欲しい。

いや、その過程を見せないからこそ彼女と彼の対比が生きるのか…

とにかく色々考えさせられる面白いドラマでした!

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