スポンサーリンク

「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第二章」はどうなる予定だったのか?[三池崇史監督作品]

スポンサーリンク

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 スタンダード・エディション [Blu-ray]

[注意]このエントリーには「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」のネタバレに触れています。

シリーズ累計発行部数1億部を超える荒木飛呂彦の大ヒットコミックを、三池崇史監督と山崎賢人主演で初めて実写映画化した「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」はタイトルに第一章と刻むことでシリーズ化を前提として制作された作品だった。

しかし興行収入は10億円にも届かず大惨敗となり、おそらくシリーズ化のプロジェクトは凍結されてしまっただろう。ここで疑問なのはそもそも本作は何章までやるつもりだったのか?「キネマ旬報」のよると全四部作を予定していたという。

ここで思い出して欲しいのは同じワーナーで見事シリーズ化を成功させた実写版「るろうに剣心」だ。

るろうに剣心

第1作目は2012年に公開され、続編2作品が2014年に二部作連続公開されている。

るろうに剣心

るろうに剣心

 

「るろうに剣心」と言えば原作では「京都編」が圧倒的な人気を誇るが、実は映画も「京都編」から制作する案もあったという。

f:id:junk-weed:20180207162441j:image

ただし神谷道場でのエピソードを描かないと「京都編」の剣心と志々雄真実との対決は深まらないと判断したスタッフは第1作目がヒットしたら「京都編」をやろうということで話をまとめた。つまり「京都編」を作ることを目標に第1作目を制作していたのだ。また第1作目がヒットしたことにより映画一本のボリュームで収まりきらないと考えられていた「京都編」を前後編の二部作で公開する企画を実現でき、日本映画では異例の製作費30億円の超大作が完成した。

るろうに剣心 京都大火編

るろうに剣心 伝説の最期編

そして「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」は二部作で興行収入95.7億円の大ヒットを記録した。おそらくワーナーはこの成功を機に、他の人気コミックの実写映画でもこの制作スタイルの作品をどんどん量産させていこうと考えたのだろう。

るろうに剣心 伝説の最期編

るろうに剣心 伝説の最期編

 
るろうに剣心 京都大火編

るろうに剣心 京都大火編

 

f:id:junk-weed:20180211162512j:image

<出典:「ジョジョの奇妙な冒険」/荒木飛呂彦/集英社>

ここからは完全に自分の想像だが、「ジョジョ」の続編は吉良吉影との対決を三部作で描くつもりだったのだろう。

f:id:junk-weed:20180207152244p:image

その裏付けになるのが第一章での原作改変ポイント。原作では虹村形兆は「レッド・ホット・チリ・ペッパー」というスタンドに殺されるが、実写版では吉良吉影のスタンドシアーハートアタックにより殺される。つまりここで仗助たちと吉良吉影の間に因縁を生まれたことになる。(まぁ、原作の吉良吉影の性格からしてこの行動はどうなの?という疑問は出てくるが…)

f:id:junk-weed:20180813012123j:image

また実写映画では原作以上に仗助のお爺ちゃんのエピソードを深く掘り下げ、お爺ちゃんが警官としていかに杜王町の為に戦い、市民を守ってきたかが強調されていた。ここから仗助が杜王町を守る為にお爺ちゃんの意思を受け継ぐという「ジョジョ」的なテーマで吉良吉影との戦う動機を自然な流れとしている。

f:id:junk-weed:20180207153325j:image

<出典:「ジョジョの奇妙な冒険」/荒木飛呂彦/集英社>

となると、実写版には重ちーの出演予定は初めから無かったのかもしれない。

もしそうなら吉良吉影がサンドイッチを彼女と選ぶ一連のシーンもなかったかもしれないので残念…

f:id:junk-weed:20180627044019j:image

<出典:「ジョジョの奇妙な冒険」/荒木飛呂彦/集英社>

まぁ、もうどっちしろ観れないのだから関係ないけどね…

f:id:junk-weed:20180627044211j:image

第一章では特に活躍もなくラストに意味深な笑みを浮かべていた小松菜奈演じる山岸由花子ももう観れないのだ… アレじゃただのメンヘラでしか無い… また「神木隆之介にも見せ場作らなきゃ!」という製作側の事情だけで原作よりも早い段階で卵から生まれたエコーズの活躍だってもう観れないのだ…

f:id:junk-weed:20180813012309j:image

岸辺露伴の存在も匂わすだけ匂わせてそのままになっしまうのだ…

岸辺露伴は動かない (ジャンプコミックス)

岸辺露伴は動かない (ジャンプコミックス)

 

f:id:junk-weed:20180207154707p:image

アメコミ映画みたいに原作ファンのための次回作の敵の暗示も暗示されたままほっぽらかされるのだ。

原作を読んでない人からしたら結果的にエンディングの途中でいきなりホラー展開が来ただけの訳のわからないシーンになってしまうのだ…

ジョジョの奇妙な冒険(第4部) ダイヤモンドは砕けない 文庫版 18-29巻セット (化粧ケース入り) (集英社文庫)

ジョジョの奇妙な冒険(第4部) ダイヤモンドは砕けない 文庫版 18-29巻セット (化粧ケース入り) (集英社文庫)

 

 

「Blu-rayやDVDが「君の名は。」を超えるメガヒット!」とかになれば続編も作るのでしょうが、そんなことはほぼ有り得ないと思います。 正直三池崇史監督が吉良吉影をどう演出するか楽しみだったので少し残念です。楽しみすぎて第二章の製作が決定してこのエントリーを慌てて修正する夢を見たレベル。

ちなみにワーナーは実写版「鋼の錬金術師」も第1作目で原作の1/3を実写映画化して、ヒット次第で残りの2/3を実写映画化したかったらしいけどこっちも見事にコケた。

【チラシ+小冊子付き、映画パンフレット】 鋼の錬金術師

「るろうに剣心」のようにはなかなか上手くいかないものだ…

最後に今思うと東宝と日本テレビが製作した「20世紀少年」の製作費60億円かけて全3部作で連続公開するてかなりチャレンジャーな企画だったんだなーと。

20世紀少年 -第1章- 終わりの始まり

だって第1章の公開前に第2章を半分以上作ってて、第1章公開中に最終章の撮影してたんだから… もし第1章からコケてたら現場の雰囲気最悪だっただろうな… 大ヒットしたから良かったけどコケてたらシャレになってなかっただろう。 日本テレビは「デスノート」2部作の成功で自信があったんだろうけど! 

「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」は発売中!

[追記]

f:id:junk-weed:20180628120213j:image

iTunes Storeのランキングで「ジョジョ」が1位だった。劇場まで足は運ばないまでもやっぱりみんな気になってはいたんだな… 観た人の評判も大絶賛とかではなくても続編が観たいという気持ちにさせるくらいには頑張ってたと思うのに…

※下リンクでは実写版「ジョジョ」は何故三池崇史監督が選ばれたのか?何故4部だったのか?何故第一章とタイトルにつけたのか?スペインロケの理由・興行目標・東宝とワーナーの初の共同製作と配給の理由などを徹底的に掘り下げています。

※また下リンクでは三池崇史監督の「十三人の刺客」の稲垣吾郎の悪役の演出をヒントに「ジョジョ」の山田孝之の奇妙な魅力の理由を説きながら吉良吉影を実写で観たかったという理由を解説しています。