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wikipediaには載ってない「ゲド戦記」がもっと楽しめる製作裏話[宮崎吾朗監督作品]

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ゲド戦記 [DVD]

「金曜ロードshow!」で宮崎吾朗監督作品の「ゲド戦記」が放送されます。

そこで今回はwikipediaに載ってない「ゲド戦記」製作裏話をまとめたいと思います。

一応「ゲド戦記」のwikipediaを貼っときますね!

ゲド戦記 (映画) - Wikipedia

 

ジブリの後継者

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鈴木敏夫は悩んでいた。

スタジオジブリ宮崎駿高畑勲のためのスタジオで2人が映画を作らなくなったらそれで終わりのつもりで作ったスタジオだが、経営者としてそうもいってられなくなったからだ。

これから先スタジオジブリを存続させるには後継者が必要だと。

そこで持ってきたのが宮崎駿の息子である宮崎吾朗だ。

そして製作ペースが落ちてきた宮崎駿と若手の宮崎吾朗の作品を交互に公開すればスタジオジブリは存続できるのではないかと考えたのだ。

 

ゲド戦記」のポスター

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宮崎吾朗が「ゲド戦記」の監督に抜擢された時に社内外から疑問の声が上がったという。

なぜなら吾朗監督はアニメの現場監督経験が一度もないからだ。

そのため鈴木敏夫はコピーとヴィジュアルでインパクトのあるものを打ち出そうと決める。

そこで鈴木敏夫は第1弾ポスターのデザインとして主人公のアレンと竜の絵を描かせる時に、宮崎駿監督とは違う角度をつけた絵にして欲しいと要求したという。

なぜなら宮崎駿と同じ構図で描いたら宮崎駿が文句をつけるが宮崎駿の決して書かない構図なら文句のつけようがないからだ。

案の定絵を見た宮崎駿は黙ってしまい、第2弾のポスターの原画を描いたという。

その絵は一枚の絵に作品の世界観が全て入ってる素晴らしい絵となった。

親子が描いた二枚のポスターを並べた瞬間に鈴木敏夫は本作への確信を持ったという。

 

絵コンテを見た庵野秀明

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本作の製作時に吾朗が描いた絵コンテを鈴木敏夫庵野秀明に見せたところ、 「これは完全に宮崎アニメですね」と語ったいう。

また庵野は吾朗が38歳だと知ると、 鈴木に対して「どうしてもっと早くやらせなかったんだ」と指摘までしたという。

さらに吾朗の絵コンテを見せられた大塚康生は、当初吾朗が絵コンテを描いたとは信じられず、 鈴木に対して「ところで誰が描いたんですか」「いや、そうじゃなくて、吾朗君が指示して描いたのは誰ですか」 と繰り返し質問した。

しかし、吾朗本人が描いたと知ると「蛙の子は蛙だったんだ。びっくりしたなぁ」と語ったとされる。

 

「父殺し」のテーマ

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宮崎吾朗が映画を作る以上「父殺し」のテーマを避けては通れないと鈴木敏夫は考えていた。

実は宮崎吾朗監督の最初に考えていたストーリーはアレンのお母さんが優しい人で、彼をお父さんの圧力が内緒で逃がすというものだった。

しかし鈴木はそこで逃げたら作品も吾郎もダメになると思い「父親を刺した方がいい」と勧めたという。

つまり本作は現実の宮崎親子の間で起きていたことが投影されていたことになる。

またキャッチコピーにも「父さえいなければ、生きられると思った。」を使い「父殺し」のテーマを強調させていった。

 

電通博報堂の共同宣伝

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ゲド戦記」からスタジオジブリ作品は電通博報堂が同時に製作委員会に入ることになった。

これは広告業界の常識を覆すやり方だったが、その理由は電通博報堂が1作品ごとに製作委員会に入ると博報堂宮崎駿監督作品に当たらなくなってしまい博報堂が不満を感じたからだ。

そこで博報堂電通に「ゲド戦記」を譲るから自分たちに次の宮崎駿監督作品をやらせろと申しだという。

この案を電通は飲もうとするが鈴木敏夫はそれを理不尽に感じた上に、毎回交代でやっていくのもめんどくさいと考えて全てのスタジオジブリ作品は2社が常に製作委員に関わることを決めたという。

 

三ツ矢サイダー

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鈴木敏夫は子供の頃から三ツ矢サイダーが大好きで、アサヒ飲料とのタイアップが決まった時にスタジオを見に来たアサヒ飲料の専務に「最近、味が変わりましたね」と言うと顔色が変わったと言う。

実は「三ツ矢サイダー」は普通の消費者には分からないレベルで少しだけ甘味を増やしていたと言う。

このやりとりを機に専務と鈴木敏夫はすっかり意気投合したという。

また鈴木敏夫の案で本作のタイアップは「アサヒ飲料」ではなく「三ツ矢サイダー」という商品に絞ってやっていくことを決めたという。

 

ターゲットを絞らない

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本作の製作費22億円とビッグ・バジェットのためスタジオジブリとしては興行収入100億円を狙っていた。
そのため鈴木敏夫は本作のターゲットを性別や年齢などで絞らないことを決める。
このことをアサヒ飲料の社員に伝えると「そこまではっきりいってくれると気持ちいい」と好印象を与えていた。

 

2006年3大夏アニメ映画

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2006年の夏は3本のアニメ映画がしのぎを削った年でもある。

1つはもちろん本エントリーのテーマであるスタジオジブリの新世代への希望をかけた宮崎吾朗監督作品の「ゲド戦記」だ。

2つ目は日本テレビに対抗してアニメ映画に乗り出したかったフジテレビが製作費10億円をかけて制作した「ブレイブ・ストーリー」。

3つ目は細田守監督の「時をかける少女」だった。

3作品とも次世代への期待や新たなる道を模索した作品だった。

 

原作者からの酷評

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宮崎吾朗監督から作品のことを聞かれた原作者は、

えぇ。私の本ではなく、あなたの映画です。よかったですよ

と個人的な質問として答えたという。

しかし宮崎吾朗監督はこの言葉をブログにアップしてしまい公の言葉として扱われてしまう。

そこで原作者は再度本作について語り直した。

その内容は、

大部分は美しかったです。ずいぶんとカットされた部分はありました。これは急ごしらえのアニメです。「トトロ」にあるようなきめ細かさ、「千と千尋の神隠し」の持つ強烈で目映く手の込んだ造形はありませんでした。比喩的な表現の効果はありましたが、月並みな部分も多々ありました。

宮崎駿に監督してもらいたかったのだろうと感じさせるものでした。

さらに、

動機がなく、きまぐれ。人間の影の部分は魔法の剣で振り払えるようなものではない

とかなり厳しい感想もあり、他にも本作は支離滅裂な内容であることや説教臭さなどを指摘して、原作の精神に反することや原作や読者に対して失礼だとということを語っていました。

この話は下リンクに詳しくまとまっているので興味があったら読んでください。

ジブリの映画「ゲド戦記」に対する原作者の考え

 

といった感じでwikipediaに載っていないことをまとめてみました。

スタジオジブリで最新作を作ってるらしいので頑張って欲しいです。

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