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「スターウォーズ/最後のジェダイ」で生まれながらの宿命を背負った人間の苦しみを描いて欲しかった

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スターウォーズ/最後のジェダイ」は血統主義をなくし新しい道を提示した傑作と言われている。

それは理解できる。

しかしせっかくの「スターウォーズ」だ。

大方の予想通りレイはルークの娘でいて欲しかった。

これは懐古主義だからではない。

自分は「スターウォーズ」シリーズに特別な思い入れはない。

ただ旧3部作と新3部作で提示してきたのたがら、その流れを継いで欲しかった。

そして生まれながらの宿命に悩む人の救済となる映画になって欲しかった。

 

ルークはあの世界では英雄として扱われている。

もしルークに子供がいて世界が危機になり、ルークが亡くなれば期待は新世代の子供に向かうだろう。

しかし世の中は二世に冷たく当たるケースが多い。

 

例えば「ゲド戦記」や「コクリコ坂から」の宮崎吾朗

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知っての通り宮崎駿の息子だ。

彼の映画製作のドキュメンタリーをみると、圧倒的な父親の前でもがき苦しんでいることが分かる。

いや映画を撮る前から苦しんでいた。

子供の頃に描いた絵は父親のようになって欲しくないと願う母親の為に家族には見せれなかった。

しかし学校では天才の子供として扱われる。

それが嫌で大学に進学する時はあえて地方の大学に進学した。

地方の大学なら誰も自分を宮崎駿の子供として見ずに1人の普通の人間として見てくれると信じてたから。

しかし入学手続きの日に受付の担当者に「宮崎駿監督の息子なんですね。」と指摘されどこまでいっても父親の残像から逃れられないことを知る。

もし宮崎駿の子供として生まれなければここまで苦しまなかっただろう。

 

そして今の宮崎吾朗は全ての運命を受け入れアニメ監督として戦い続けている。

二世が世間に1人の人間として受け止められるには、圧倒的な実力でねじ伏せて納得させるしかない。

そしてその苦しみは普通の人間には分からず、選ばれた人間にしか分からない。

 

スターウォーズ」ならそれが出来たのではないか?

圧倒的な英雄として扱われるルークの娘という生まれながらの宿命を背負うレイの苦しみを描けたのではないか?

宮崎駿のような大きな存在でなくても、小さなところで生まれながら背負わされた宿命に悩む人は多いように思う。

スターウォーズ」シリーズならその苦しみを描けたのかもしれないのにと思うと残念でならない。

(またそれは今の「スターウォーズ」シリーズとメタ的に重なり合っただろう...)

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