スポンサーリンク

実写版「鋼の錬金術師」のネタバレ感想[山田涼介×曽利文彦監督作品]

スポンサーリンク

映画 鋼の錬金術師 パンフレット 山田涼介 ハガレン

荒川弘の大ヒットコミックを、「暗殺教室」シリーズなどの山田涼介主演、「ピンポン」などの曽利文彦監督で実写映画化した「鋼の錬金術師」を観てきました!

自分はハガレンの原作は全て読んでますが、そこまで魅力的にも感じてなく特に山田涼介くんのファンでもないフラットな立ち位置の人間です。

まず結論から言うと悪くなかったですよ。

特別良くもありませんでしたけど…

一言で言うと2010年前後の実写映画を思い出すような懐かしい感じの映画でした。

簡単に説明すると原作の名シーンは割と忠実に再現するし、前半も原作に沿ってるけど後半はほぼオリジナル展開みたいな作品でした。

今回は少し詳しく書いていきたいと思います。

 

オープニング 

f:id:junk-weed:20171206203324j:image

開始早々に大自然を空撮で見せるショットを見せたのは正直心が浮き立ちました。

ただその後にお母さんの洗濯シーンがスローモションで先が思いやられるな…と不安に。

お母さんが倒れた後の子役が間を貯めてから「お母さん!」と叫ぶ声はさすがに言わされてる感満載で笑いそうになりました。

その後のお母さんを蘇らせるための錬金シーンのCGは迫力がありました。

タイトルロゴの出方もカッコよかった。

ただ床の上に乗って吹っ飛ばされてる姿は少し「デビルマン」を連想するくらいシュールでした。

デビルマン [DVD]

デビルマン [DVD]

 

その後回想ごとに出てくるのも少し笑えました。

 

タイトルクレジット後の戦闘シーン

f:id:junk-weed:20171206193139j:image

前半はかなり迫力がありましたよ!

ネットではバカにされがちな柱の錬金術を使ったバトルですが自分はかなり盛り上がりましたし、この映画で一番良かったシーンとしてあげれるくらい好きなシーンです。

f:id:junk-weed:20171206193200j:image

ただ地面が波になって襲ってくるシーンはさすがにCGのアラが目立ったなと感じました。

さらに山田くんの動きとCGがあってない…

多分ブルーバックの前で撮影されてるため山田くんはCGのイメージを掴み切れるほどの演技指導を受けてなかったんじゃないかなと感じました。

(山田くんだけがあってないならまだしもベテラン俳優もあってないシーンが所々あったので山田くんだけのせいではないと思います。)

また後半に行くに従って少しダレていったのも残念。

石獣との対決までは結構純粋に楽しめたんですけどね…

f:id:junk-weed:20171206193933j:image

ラストの岩は今年の夏公開した「ジョジョ」を少し思い出しました。

たまたま被ったのかな?

ちなみにネットで叩かれまくってるこのシーンはエンドクレジットでも出てきたので曽利文彦監督はお気に入りのシーンなのかもしれません(笑)

f:id:junk-weed:20171206204027g:plain

 

カーター編

f:id:junk-weed:20171206190405j:image

原作で最も有名なエピソードといってもいいカーター編は原作をほぼ忠実に再現してました。

ただキメラのCGはもう少し何とかならなかったのかな…と感じました。

もう少し残酷な感じにしても良かったような…

少しフワフワしすぎてカワいく感じる人もいるんじゃないのかな?

また山田くんの怒りのシーンは悪くないんですけど殴るシーンがヒドかった。

自主制作映画の殴るシーンみたいに殴ってないことが丸わかりでした。

もう少しカメラワークとかで工夫して欲しかった。

兄弟喧嘩のシーンの殴りは悪くなかったんですけどね…

(もう少し一発殴るごとに血を分かりやすく出しても良かったとは感じましたけど…

というより映画全体で血を出す描写を抑えてるように感じました。

エドが足を持ってかれたシーンの血の量はさすがに少なすぎです…)

 

オリジナル展開

後半はカーターが脱出するオリジナルのストーリーが展開されます。

大泉洋と小日向文世による大演説大会が開催されますが大きいことを言うとそれがフラグになって死ぬというありがちな展開が2連続で来て少し笑えます。

f:id:junk-weed:20171206193948j:image

第五研究所の天井部分はCG合成ですが、少し紀里谷和明監督の「CASSHERN」を思い出しました。

(左画像はパンフレットのイメージボード

右画像は「CASSHERN」の一部シーン)

CASSHERN [DVD]

CASSHERN [DVD]

 

不死の軍団のシーンは宮崎駿監督のこのセリフを思い出しあまり気持ちのいいものではないなと感じました。

f:id:junk-weed:20171206194240j:image

やっぱり己の意思があるもの同士で殺しあってるから楽しめるのであって個人的にこういうのはちょっと苦手ですね…

さらにあんなに賢者の石を使うのを嫌がるエドとアルも不死の軍団を殺すのには全く抵抗感がないのもなんだかなぁーと思いました。

なら賢者の石も使えばいいのに…

またどうせ見せるなら徹底的にバトルシーンを見せて欲しかったのにカットが切り替われば戦闘シーンは終了してて結果だけ見せるのも予算の少ない実写邦画にありがちな展開でした。

さらに不死の軍団の件のCGは全般的にかなりショボかったのもマイナスでした。

 

炎ばかりの後半の戦闘シーン

f:id:junk-weed:20171206194737j:image

後半の戦闘シーンはずっとマスタング大佐の炎のシーンばっかりでした。

あまり人が焼け死ぬシーンを何回もみるのも嫌なのでなんだかなーと感じました。

また単純にヴィジュアル的に飽きるのでもう少し工夫が欲しかった。

冒頭の戦闘はエドとアルが活躍する錬金術のバトルで盛り上がったのに…

かなり残念でした。

冒頭の戦闘シーンだけガンバって後半失速した「ガッチャマン」を思い出しましたよ… 

ガッチャマン(本編ディスク+特典DVDディスク) [Blu-ray]

ガッチャマン(本編ディスク+特典DVDディスク) [Blu-ray]

 

 

御都合主義展開の連続

f:id:junk-weed:20171206195024j:image

この映画に限った話ではないんですが、敵はしっかりと息の根を止めるまで殺してから現場を離れるべきだと思うんですよ。

本作ではマルコーとヒューズが殺されるんですけどどちらも死ぬ直前にそこそこ重要な情報を伝えてから死ぬんですよ。

それじゃ殺した意味ないんじゃないかな…と感じてしまうのでしっかり殺せよ!と思いました。

さらにヒューズ殺害は一般人複数に見られてるらしいんですけど、それなら大佐から奥さんに変わったところも見られてなきゃおかしくね?とも感じましたね。

(映像では2人しか確認できませんが…)

またクライマックスのアンデットがどの程度の脅威なのかも伝わりにくかった。

何でハクロ将軍はしっかりと襲ったのに他の人たちはあまり襲いに行かないのも御都合主義に感じてしまって萎えたポイントですね。

また御都合展開ではないですが、グラトニーが口を広げたまま人を追いかけてくシーンはバカぽかった。

「全部食べていいの?」と言いながら全然捕食シーンは見せないので本当にコイツが食えるのか?と疑問に持ちました。

まぁ、CGの予算上再現が難しかったのかな?と思いました。

 

お気に入りのキャラクター

f:id:junk-weed:20171206195704j:image

これは個人的な問題なのでしょうがないのですが、一番お気に入りのキャラクターだったホークアイが一番コスプレ感がある上にほぼ空気で驚いたリアクションばっかりしてる役だったのが残念でしたね。

魅力が全然伝わって来ませんでした。

まぁ、これは実写映画あるあるでよくあることなのでしょうがないのかもしれませんが…

「斉木楠雄のΨ難」でネタにされた実写映画あるあるに該当作品を当てはめてみた - Junk-weed’s Blog

 

続編問題

f:id:junk-weed:20171206203115j:image

本作はエンドクレジット後にエンヴィーの焼死体から哺乳類の胚のような姿になって逃げ出すシーンがつき続編を示唆させます。

(焼死体をそのまま放置してたのかと言うツッコミは一旦置いておくとする。)

ただ曽利文彦監督は発表から一貫して続編は考えてないと語っていた。

この間のインタビューでも、

 全27巻の原作を3部作などにして全部つめこもう!という考えはなく、キチンとストーリーテリングし、一本の映画として成立させたかった。

と語っていた。

ただ同じインタビューで、

続編を観たいという声が多く届きましたら、私も喜んで今作には惜しくも出せなかったキャラたちをふんだんに使って作りたいですね。

とも語り本作のスタンスがイマイチ掴めなかった。

ただプログラムを見ると原作の1/3を実写化したので残りの2/3も実写化したいと語っていたので初めから続編を前提にしてたとしか思えない。

なんなら3部作構想を練っているようにしか見えない。

それなのにまるで一本の映画として完結させたかのような語りぶりには疑問が残る。

実写版「鋼の錬金術師」の曽利文彦監督のインタビューから感じた疑念[一本の映画として完成させたいのか続編を作りたいのか?] - Junk-weed’s Blog

ただ今のペースの興行だと続編は厳しそう…

実写版「鋼の錬金術師」が初登場1位スタートも興行は伸び悩み大コケへ - Junk-weed’s Blog

 

最後に

他にも戦場にわざわざやってくるヒロインや一人で説明ゼリフを吐くシーン、原作のシーンを再現しようとして結果的に中途半端なシーンになってしまっていたところなど日本映画にありがちなダメな部分は多かった。

f:id:junk-weed:20171206211449j:image

ただアルのCGは質感も感じられて良かったですよ。

(曽利文彦監督はモーションキャプチャが日本映画で画期的だと語ってますが、2014年の山崎貴監督の「寄生獣」以降は「テラフォーマーズ 」や「シン・ゴジラ」など日本でも大作映画では結構使われていたのでそこまで常識を覆した撮影方法ではもうない気が…)

叩かれがちな本田翼の演技も自分はそんなに気になりませんでした。

本作は「デビルマン」のように全編お話にならないレベルでもなければ、「ガッチャマン」や「テラフォーマーズ」ほどヒドい映画でないのは間違いないです。

日本映画としてはCGの水準も高かったです。

(後半は失速するけど…)

機関車の走る姿を空中から捉えたショットもワクワクさせられました。

(少しCGぽいけど…)

個人的にはそんなには悪くない映画だと思ったし、せっかくのお祭り映画なので話のネタに鑑賞するのもアリかもしれませんね!

自分は続編があるならそれはそれで楽しみくらいには面白かったです。

ただ間違っても「ハリーポッター」レベルのファンタジー超大作を期待して観てはいけません。

賢者の石のヴィジュアルのショボさが全てを物語っています。

ハリーポッターに続くファンタジー超大作!? 「鋼の錬金術師」と「ハリーポッター」の共通点を紹介! - Junk-weed’s Blog

実写版「鋼の錬金術師」だけじゃない!公開当時話題になったインパクトのあるキャッチコピー! - Junk-weed’s Blog

各レビュー評価をまとめた記事が下のリンク先

実写版「鋼の錬金術師」のリアルな評価は酷評の連続!?[ネタバレも忖度も無い評判まとめ] - Junk-weed’s Blog