2017年度の実写邦画興行収入がヤバい…[今年度実写邦画トップ3と期待ハズレだった実写邦画10選]

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2017年度も終わりが近づき今年度の映画興行ランキングもほとんど固まってきた。

昨年度は庵野秀明総監督の「シン・ゴジラ」(最終82.5億円)や小栗旬主演の「信長協奏曲」(最終46.1億円)が実写邦画が年間ランキングトップ10に入ったが今年度は実写邦画は年間ランキングに一本も入りそうにない。

(映画興行界の年度は前年の12月(一部の11月)作品からその年の11月公開作品まで)

 

2017年度実写邦画トップ3

まずは今年度の実写邦画のトップ3の作品と興行を確認して欲しい。

(最終調整で興行や順位に変動の可能性あり)

第1位 銀魂

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あらすじ:お金をかけた「勇者ヨシヒコ」

今年度の1位に輝いたのは福田雄一監督と小栗旬が組んだ「銀魂」で最終39.0億円の大ヒットとなったが年間ランキングは第13位とトップ10から漏れた。

また福田監督が公開当初に出た「興行50億円が狙えるロケットスタート!」という記事を不満気にネタにした。しかし「銀魂」自体は見事なパフォーマンスを見せており続編も決まっている。問題は同じワーナー配給で2作品の不甲斐なさだろう。これは後に語る。

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銀魂

銀魂

 

 

第2位 君の膵臓をたべたい

【早期購入特典あり】君の膵臓をたべたい Blu-ray 豪華版(オリジナルクリアしおり付き)

あらすじ:カニバリズムでは無い話

第2位は「君の膵臓をたべたい」で最終興行は35.2億円だった。これにも小栗旬が出演している。

実は東宝は「セカチュー」ブーム再びと意気込み最終興行50億円を狙っていたがそこまでには至らなかった。しかし製作費を考えれば十分大ヒットだろう。

君の膵臓をたべたい

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第3位 忍びの国

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あらすじ:大野くんが忍者になる話

第3位は嵐の大野智主演の「忍びの国」で最終興行は25.1億円だった。

しかし同じ原作者で11月公開だった「のぼうの城」の最終興行が28.4億円だったことを考えるとキャスト人気や公開が夏休みシーズン、製作費を踏まえると手放しでは喜べない成績だろう。本音では30億円を超えて欲しかったはずだ。

また6月公開で製作費も本作より少ない「22年目の告白 -私が殺人犯です-」(最終興行24.0億円)や「昼顔」(最終興行23.0億円)を考えればコストパフォーマンスはイマイチだろう。さらに忍者映画にも関わらず時代劇ファンからスルーされたのも残念だ。

「忍びの国」通常版 [DVD]

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今年度のベスト3の興行成績を見ると一本も40億円を突破していないことがわかる。これは「真夏の方程式」が第1位だった2013年度以降4年ぶりである。しかしその時とベスト3の全てが興行30億円は突破していたので今年度はやはり元気がない印象だ。

(また2013年度作品は企画時と東日本大地震時が被ったと推測されるため実写邦画で超大作のような存在もなかった)

特に昨年「シン・ゴジラ」で盛り上がった分落差も大きく感じる。

 

期待ハズレだった実写邦画10選

では今年度期待されていた実写邦画の興行成績はどうだったのか?

個人的に物足りなかった、期待に及ばなかった、コケてしまった映画を10本紹介したい。

ただしここに並べられる映画はあくまで興行的に失敗しただけで映画作品そのものの評価とは異なることは初めに明記しておきたい。

またあくまでも公開前は興行的に期待されていた(or少なくとも供給元は期待してプロモーションをしていた)作品に絞っている。

(興行成績は現段階で未発表のものも多いため年末以降に随時更新していきます。)

 

❶ RANMARU 神の舌を持つ男

RANMARU 神の舌を持つ男 ~中略~ 鬼灯デスロード編 [Blu-ray]

あらすじ:舌で舐めて事件を解決する話

敗因:堤幸彦の暴走

最終興行:1.0億円

正式タイトルは「RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編」と恐らく映画史上最長のタイトル。

昨年の12月に公開された堤幸彦監督作品で向井理が主演を務めた。実は本作は昨年の7-9月クールにTBSテレビで放送されていた連続ドラマの劇場版だが、ドラマがコケたことでTBSが製作委員会から逃亡する事件もあった闇の深い映画だ。

映画内容自体は冒頭から連ドラ不発ギャグを繰り広げるなど堤幸彦イズム全開のブレーキの壊れたジェットコースターのような映画で、連ドラ版よりだいぶ面白かった。

堤幸彦ファンなら見て損はないが本作はお正月映画にも関わらず年を越せず、興行的には約1億円と大惨敗で想定してた興行12億円には遠く及ばなく当初予算の1/10も稼げなかった。

また堤幸彦監督は松竹で「天空の蜂」「真田十勇士」と本作で3連続でコケてしまったためか、2006年から10年連続で年2〜3本以上のペースで公開していた堤映画だが今年は一本も公開されなかった。

堤幸彦監督は「金田一少年の事件簿」から20年以上「ケイゾク」「トリック」「SPEC」「20世紀少年」と日本のドラマ・映画界に革命を起こし続けきたヒットメーカーだったが、彼の映画が連続でコケている現状が1つの時代が終わろうとしているサインなのかもしれない。

(堤幸彦は「スシ王子」の時もやらかしたが…)

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RANMARU 神の舌を持つ男
 

 

❷ 海賊とよばれた男

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あらすじ:岡田准一が油を売る話

敗因:岡田准一の特攻がなかった

最終興行:23.7億円

最終興行87.6億円を記録した「永遠の0」の監督・山崎貴、主演・岡田准一、原作・百田尚樹が再タッグを組んだ「海賊とよばれた男」も今回は選ばせてもらった。もちろん本作は最終興行23.7億円とかの10本の中では群を抜いてヒットしているし、実写邦画の中でも年間5位のヒット作だ。

しかし東宝目標の50億円の半分にも及ばず、「永遠の0」対比では1/4にも及ばない。世評も悪くない本作だが、期待値が高かっただけに物足りない印象が強い。現に製作費が10億円以上かかっていることを考えるとソフトとグッズの売り上げを考慮してもギリギリペイできたくらいだと推測されるためやはり期待外れの一本だ。

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海賊とよばれた男 [DVD]

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❸ 3月のライオン

3月のライオン【前編】 Blu-ray 豪華版(本編Blu-ray1枚+特典DVD1枚)

あらすじ:将棋しか生きる価値がない男の話

敗因:藤井聡太の活躍が遅かった

最終興行:前編7.5億円/後編6.5億円

「るろうに剣心」シリーズで興行125.8億円を稼いだ大友啓史監督と「君の名は。」で興行250.3億円を稼いだ神木隆之介がタッグを組み同名の人気マンガを2部作で実写映画化した「3月のライオン」もまさかの不発だった。

また藤井四段のおかげで将棋ブームが来たのが公開終了後だったことを考えると運も持っていなかったのだろう。さらに前編がコケたことで後編も連鎖的にコケてしまう2部作連続公開の欠点も如実に現れた。ただし本作の評価自体は悪くなく、むしろ結構評判は良い。

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3月のライオン[前編]

3月のライオン[前編]

 
3月のライオン[後編]

3月のライオン[後編]

 


❹ 無限の住人

無限の住人 ブルーレイ&DVDセット プレミアム・エディション(初回仕様/3枚組) [Blu-ray]

あらすじ:キムタクが不死身になって妹にそっくりな女の子を守る話

敗因:キムタクの裏切り(は関係ない)

最終興行:9.65億円

三池崇史監督と木村拓哉が組んだ「無限の住人」も木村拓哉のSMAP解散後初主演映画作品として大々的にプロモーションしたり、カンヌに招待されたことで話題を呼んでいたが最終興行9.6億円と不発だった。

日本国内での評価は木村拓哉とチャンバラシーンが上映時間の大部分を占めているためそこを持って楽しかったか退屈だったかの賛否が割れた印象だ。また三池崇史監督はこの10本の中にもう1作品ランクインしているのも残念。

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無限の住人 [Blu-ray]

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❺ ラストコップ THE MOVIE

ラストコップ THE MOVIE スペシャル・エディション (本編1枚+another story of THE MOVIE 1枚+特典ディスク1枚) [Blu-ray]

あらすじ:老害とゆとりのコンビ

敗因:映画にしたのが悪い

最終興行:4.53億円

日本テレビ系列で放送されていた連続ドラマの劇場版で唐沢寿明と窪田正孝が組んだ「ラストコップ」も大コケだった。

映画業界初の試みで、全国の上映劇場でエンドロール終了後に、エンディング映像を10種類の中から1種類、週替わりでランダム上映する「サプライズ・マルチエンディング」(3週間限定)が実施されたりもしたがイマイチ話題にならなかった。同じゴールデンウィーク興行の「無限の住人」は大コケが話題になったがこちらは大コケすら話題にならなかったのも悲しいポイントだ。

ラストコップ THE MOVIE

ラストコップ THE MOVIE

 

 

 

❻ たたら侍

たたら侍 Blu-ray(初回生産限定 豪華版)

あらすじ:EXILEが作った時代劇

敗因:LDHはあくまでも逮捕者が出なかったら大ヒットしてたと言い張るはず

最終興行:未発表

製作費10億円以上をかけて「劇団EXILE」の青柳翔と「渾身 KON-SHIN」の錦織良成監督が再タッグを組みEXILE HIROが映画初プロデュースを手がけた「たたら侍」も大コケだった。本作は「無限の住人」とは異なり国内と海外での批評も惨敗だった。

また映画公開直後に本作出演の橋爪遼が、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で警視庁に逮捕され、「たたら侍」は最短で映画館での上映を終了する事に決めたがもとより大コケだったため公開終了が時間の問題だったことは言うまでもない。

たたら侍 DVD(通常版)

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❼ 東京喰種 トーキョーグール

東京喰種 トーキョーグール 豪華版(初回限定生産) [Blu-ray]

あらすじ:肉を食べる事が出来ない幸福の科学の信者が肉じゃがを食べる話

敗因:清水富美加の出家(は関係ない)

最終興行:11.0億円

松竹初の300館クラスのSFアクション超大作で、松竹史上最大の製作費をかけたと発表された「東京喰種 トーキョーグール」もコケてしまった。

興行収入こそ10億円を超えているが、製作費が当初の予定を上回ったなどの裏事情もあり松竹は興行30億円を狙っていたが惨敗だった。原作を忠実に再現して世評は悪くなかったが、続編は望めないだろう。

…と思ってたら続編の製作が発表された。興行的に大丈夫なのかと不安になる。

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東京喰種 トーキョーグール

東京喰種 トーキョーグール

 

 

❽ ジョジョの奇妙な冒険

    ダイヤモンドは砕けない 第一章

【映画パンフレット】ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 (実写版)

あらすじ:スペインを日本だと言い張る話

敗因:三池崇史監督(は悪くないと思うよ)

最終興行:9.2億円

TBSが幹事を務め、業界初の東宝とワーナー・ブラザースが共同製作・配給を行い三池崇史監督がメガホンを取り主演に人気若手俳優山崎賢人をキャスティングし荒木飛呂彦の累計発行部数1億部を超える大ヒットマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」を初の実写化し、スペインロケも話題なり今年度No. 1ヒットを目指した超大作も見事に大コケした。

本作は当初よりシリーズ化を狙っており、サブタイトルに「第一章」と明記するほど力を入れていたが最終興行は9.2億円と惨敗だったため恐らく「第二章」は目にすることはできないだろう。

また監督の三池崇史はワーナー・ブラザースで「テラフォーマーズ」「無限の住人」と本作で3作連続で大コケしているため今後の活動が懸念される。東宝ではコンスタントに興行10億円以上のヒットを出しているので来年の「ラプラスの魔女」での挽回に期待したい。

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❾ 奥田民生になりたいボーイと

    出会う男すべて狂わせるガール

【映画パンフレット】 奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

あらすじ:美女に人生を狂わされる男の話

敗因:ターゲット層が不明だった

最終興行:4億円

「モテキ」「バクマン。」で大ヒットを記録した大根仁監督がメガホンを取り、妻夫木聡と水原希子が共演した本作も東宝史上稀に見る大コケ作品となってしまった。その上何故か岡田民生がスベった感もでてしまった。

 

➓ ラストレシピ 麒麟の舌の記憶

【映画パンフレット】 ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 監督 滝田洋二郎

あらすじ:ニノが天皇の料理人

敗因:賞を意識しすぎた

最終興行:11.4億円

嵐の二宮和也主演の本作も期待ハズレだった。

明らかに賞を意識した本作だが、観客の興味には繋がらなかったようだ。ただし舞台挨拶中継のあった初日は土日2日間の動員数を上回る大盛況だったため二宮和也ファンが多いことは証明されたのは少し皮肉だ。ただ興行10億円は超えそうなのでここに入れてしまうほどコケてるかと言われれば微妙。

ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~ DVD 通常版

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その為諸々

ここまで10本の映画を挙げましたがいかがでしたか?

ここには挙げてませんが少女漫画や恋愛小説を実写映画化した多くのスイーツ映画も期待ハズレや大惨敗の状況で流石に飽きられて来た印象です。

(「ピーチガール」

ピーチガール [DVD]

「ナラタージュ」

ナラタージュ DVD 通常版

「先生!、、、好きになってもいいですか?」

先生! 、、、好きになってもいいですか? [DVD]

など)

また話題すらならず消えていった大コケ映画も数多く存在します。

(「ReLIFE」

ReLIFE リライフ

「トリガール!」

トリガール!

「氷菓」

氷菓

など)

個人的に「トリガール」の予告編の誰得感のインパクトは半端なかった。観た人は感想を教え欲しいです。

いつまた、君と?何日君再来?

後、向井理のおばあちゃんの日記を実写映画化する「いつまた、君と」という本気で誰をターゲットにしているかよく分からない映画も大コケした。アレ本当に誰が観にいったの?

TAP -THE LAST SHOW- [DVD]

ちなみに水谷豊初監督作品の「TAP THE LAST SHOW」は最初予告を観た時は「誰が観にいくんだ!?」と思ったし、実際に興行もイマイチだったけど評判も悪くないし少し観てみたいと思っている。

ただしこの中でも興行的にはダメでも作品は良かった作品もあれば作品自体もダメだった作品など様々です。多くの評価軸の中で興行収入の面に絞れば2017年度の実写邦画は盛り上がらなかった印象です。

(他にも「本能寺ホテル」や

本能寺ホテル

「亜人」

亜人

なんかも盛り上がりに欠けた)

 

来年度以降は?

しかし2018年度は12月に早速「鋼の錬金術師」や「DESTINY 鎌倉ものがたり」などの期待作が公開されます!さらに本年度実写邦画1位の「銀魂 パート2(仮)」や実写版「BLEACH」など期待作にも注目です。また今注目してないキラー作品も例年登場するのでそのまだ名も知らない作品にも期待しています!

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