「無限の住人」の全米評価についての補足[三池崇史×木村拓哉]

2日前に書いた「無限の住人」の全米評価の記事を多くの人に見てもらうことが出来て本当に嬉しく思っています。

またそれに対していただいたコメントを読んだのですが少し補足させていただきたいところがありました。

まだ全米評価の記事を読んでない人は上のリンクから飛んで読んでからこちらをお読みください。

 

❶ pokute8 ハリウッドと製作費が全然違うんだし、"日本映画は本当に見向きもされない"じゃなく「低予算映画は見向きもされない」なんじゃないの? ブレアウィッチプロジェクトみたく話題性があれば注目される感じで。 

ブレア・ウィッチ・プロジェクト <HDニューマスター版> Blu-ray

A.このコメントに対しての自分の意見はこの下のリンク先の記事でまとめました。

是非読んでください。

なぜ日本映画の中でもアニメと時代劇とゴジラは海外でウケるのか? - Junk-weed’s Blog

 

❷anmin7 このブログ主、もしかして原作を知らない? たしかむげにん海外でも売れてなかったかな? にしても映画の高評価はそれはそれで凄い

無限の住人 コミック 全30巻完結セット (アフタヌーンKC)
A.この質問に関しては元の「無限の住人」の全米評価の記事に追記として記載しました。

そちらを読んでください。

リンクは一番上に貼ってあります。

 

 

❸saizo_s 世界のだれが見ても面白い映画があり、日本人だけが楽しめる映画があり、米国人だけが喜ぶ映画もあるだろう。どこで評価され、どこで見向きもされない、それはひとつの指標だけど、映画の価値のすべてじゃあない。 

SPACE BATTLESHIP ヤマト プレミアム・エディション 【Blu-ray】

A.これに対しては全く同意見です。

ただ今回は「無限の住人」がロッテントマトでフレッシュ評価をもらったということは日本映画の中では稀なことだということを知ってもらいたかったのです。

これに関しても❶のコメントの答えに乗せた記事で自分の意見を書いてますが、簡単に言うと同じ木村拓哉主演の「SPACE BATTLESHIPヤマト」も世界からは評価されてませんが日本人が宇宙で活躍するスペースオペラとして日本国内ではしっかり需要があり価値があると考えているので世界から認められたから偉いというつもりはありません。

 

❹ kaos2009 日本でも見た人の評価は悪くなかったような  

キネマ旬報 2017年5月上旬号 No.1745

A.自分も「無限の住人」を実際に観た人の評価は別に悪くなかったと思っています。

また、自分の記事では日本では不当な評価をされていたと言った内容は書いたつもりはありません。

ただし、SMAP解散後の初の公開作品で興行的にコケたことが必要以上にネタにされることが多かったことに関しては作品にとって不幸なことだったとは思いました。

 

 

❺ SndOp 進撃の巨人を1とした数値で教えてください。 

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN  Blu-ray 通常版

A.実写映画の話で、あくまでロッテントマトの評価軸で単純計算するなら批評家からは1.39、観客からは2.38の数値です。

ただし批評された母数が違うのでこの数値にあまり意味はありません。

「進撃の巨人」の実写版は海外でもとても人気な原作を樋口真嗣監督が日本の特撮技術をフル活用して製作したため期待されて公開されました。

「進撃の巨人」は批評家からは日本でしかできない巨人の恐怖描写や今では珍しい特撮技術をふんだんに盛り込んだ映像が受けて満足度58%と徹底的に酷評されたわけではありませんが、一般観客からは大ブーイングな作品でそこは日本の評価と少し被ってるかもしれません。

「進撃の巨人」含め他の日本の人気原作の実写映画のロッテントマトの評価も元記事に追記しといたのでよかったら見てください。

 

❻ tsutomu-switch 日本人にとっては、見慣れすぎた出演者による和製アクションとしか写らなかったけど、海外的には死なない主人公の作品ということで、ある種のゾンビ映画的な楽しみ方をされたのかもしれない。

ゾンビ ディレクターズカット版<HDリマスター版> [Blu-ray]

A.その一面は確実にあると思います。

もちろん全ての人がゾンビ映画的な楽しみ方をしたわけではありませんが、元々三池崇史監督作品はVシネ時代の作品から海外である種のカルト的人気を誇っていた監督です。

その三池崇史監督の100作目の作品として本作の主人公は腕を飛ばされたり、心臓を貫かれても血まみれになりながら人を斬り続けるので、その姿を観ながら手を叩きながら大笑いして喜んでいる観客も一部では確認されています。

例えるなら日本人がサメ映画を観て笑っている感覚に少し近いのかもしれません。

f:id:junk-weed:20171121012928j:image

ただし日本の侍が殺陣を繰り広げるアクション時代劇映画としてしっかり評価している人も大勢います。

そのため「無限の住人」の海外評価は日本人にとって嬉しいチャンバラ時代劇としての正当な評価とあまり日本人からすると必ずしも嬉しいわけではないカルト的なゲテ物映画的な評価の2種類があります。

 

 

❼ zombio 『十三人の刺客』が凄いってだけじゃないか。 

十三人の刺客<Blu-ray>通常版

A.まず大前提「十三人の刺客」は海外でとても評価された優れた作品です。

そして同じ三池崇史監督がメガホンを取ったことで「無限の住人」も期待されていたことは間違いありません。

しかし「十三人の刺客」の高評価から期待値は大きくなりハードルは上がりますし、一回凄い作品を作れたからと言ってまた同じだけ凄い作品が作れるかと言ったら話は変わります。

なので今回「無限の住人」も個々の作品として評価されたこともまた凄いと考えています。

また元の記事でも少し触れましたが、 三池崇史監督が「十三人の刺客」の翌年発表した「一命」は高い評価は収めましたがロッテントマトでフレッシュ評価されるほどの批評が集まりませんでした。

なので三池崇史監督の時代劇ならどの作品でも多くの人に観られるわけではないということです。

(「一命」は日本でもコケてますが…)

 

❽ 下のブログで元の記事が扱われました。

キムタクの映画「無限の住人」は米国での評価が高いというのは本当か? - あざなえるなわのごとし

武士の一分 [Blu-ray]

ここで「武士の一分」と比較したことに対して、米国では2スクリーンでしか公開してない作品だから「観てくれない」以前に売り込んでないで比較しても仕方ないと書かれていました。

(文章は少し変えてます)

これに対しては元の記事の主題が「無限の住人」がロッテントマトでフレッシュ評価を得られるだけの批評を集めた=多くの人に観てもらえたことがどれだけ日本映画では大変なことなのかを伝えたかったのが第一でした。

それと同時にそもそも海外では日本映画がまともに上映されない(=セールスされない)事実を基に海外で上映されること自体が珍しく貴重なことだということも伝えたく日本映画は「観てもらえない」という表現をしました。

(それと同じことは書いてたと思います)

そのため今回「武士の一分」を比較対象にあげた意図は「無限の住人」と同じ木村拓哉主演の時代劇映画と共通項があり、その上「無限の住人」より国内でヒットした(無限は9.6億円、武士は41.1億円)作品でも海外ではまともにセールスされなかった事実を伝えたかったのです。

 

 

また日本の映画を全部が全部海外で上映するわけではなく、批評家だって全世界の映画のすべてに目を通すわけじゃないと書かれていました。

これに関しても前書いたことと重なりますが、だからこそ今回海外で上映し、その上多くの批評家に批評してもらい評価してもらえたことに価値があると考えたのです。

「無限の住人」は他の作品が体験できないような貴重な体験をたくさんさせてもらえた幸せな作品だということが伝えたかったのです。

 

今回書いた記事に対して多くの反応が貰えて嬉しかったです。

しかし言葉が足りなかったり、表現が稚拙も多いために誤解を与えてしまった面もあったかもしれません。

そのため今回はコメントを拾い補足させていただきました。

 

おまけのこぼれ話

❼のブロガーさんが「るろうに剣心」のフィリピン興行について触れてました。

るろうに剣心 コンプリートBlu-ray BOX

るろ剣はフィリピンで「サムライX」のタイトルでヒットしているコミックで1作目は公開当時フィリピンでの日本映画最高記録を樹立する異例のヒットになりました。

そのため2作目公開時には大友啓史監督・佐藤健らがフィリピンでプレミアを開いたほどです。

2作目、3作目では1作目では叶わなかった週末興行初登場1位を獲得し2作目に関しては2週連続1位を獲得し1作目の記録を5日間で打ち破りました。

これもかなり珍しいことで日本映画が海外で成功した貴重な例だと思います。

またアジアでも日本映画の中では興行的に成功しており、批評も好調でした。

ただ今回はロッテントマトでのフレッシュトマトが日本映画が貰うことの大変さを軸にしていたため同じワーナー・ブラザースのコミック原作の時代劇映画で日本で大ヒット(3作の興行は順に30.1億円→52.2億円→43.5億円)した作品でもフレッシュ評価を貰えるほどアメリカでは観られなかったという比較対象にしてしまいました。

またアメリカでも実際に観た観客の評判はかなり良かったみたいです。

(「るろうに剣心」もアメリカで上映されています。)

 

追加

銀魂 ブルーレイ プレミアム・エディション(初回仕様/2枚組) [Blu-ray]

ワーナー・ブラザース製作の時代劇は「銀魂」(SF時代劇)も中国で大ヒットしました。

ワーナーが作る作品はやはり海外に強い傾向があるのかもしれませんね

来年の「BLEACH」も刀を使う死神代行の物語なので世界からの評価も期待できるかもしれませんね

ただ、第一は日本でのヒットと評価だと考えているので今から楽しみにしてます!

無限の住人 ブルーレイ&DVDセット プレミアム・エディション(初回仕様/3枚組) [Blu-ray]

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