「海賊とよばれた男」の製作から公開までを徹底解説![岡田准一×山崎貴]

f:id:junk-weed:20180908123731j:image

今回は2016年12月に公開された「海賊とよばれた男」について語っていきます!

 

あらすじ

主要燃料が石炭だった当時から、石油の将来性を見抜いていた国岡鐡造は、北九州の門司で石油業に乗り出すが、国内の販売業者や欧米の石油メジャーなど、様々な壁が立ちふさがる。それでもあきらめない鐡造は、型破りな発想と行動で自らの進む道を切り開いていく。やがて石油メジャーに敵視された鐡造は、石油輸入ルートを封じられてしまうが、唯一保有する巨大タンカー「日承丸」を秘密裏にイランに派遣するという大胆な行動に出る。それは当時のイランを牛耳るイギリスを敵に回す行為だったが……。

 

原作

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)

2013年度本屋大賞第1位を獲得した百田尚樹の同名ベストセラー小説で上下巻で累計420万部を超えています。

 

製作経緯

www.mycar-life.com

日本テレビの奥田誠治エグゼクティブ・プロデューサーと佐藤貴博プロデューサーは、この本が出版されるとすぐに映画化権の獲得に動いた。奥田プロデューサーは日章丸事件は重要な事件なので映画にして多くの方に知ってもらいたいと考え映画の企画がスタートしました。

 

監督は?

奥田さんは、今作を誰もが楽しめる映画にできるのは山崎貴監督しかいないと考えました。

山崎監督は、製作陣からオファーが届いた際、「終戦直後のあの時代、皆が下を向いていたときに、とんでもないことをしでかした男たちがいたということへの驚きが原動力です。その背景を探求したくなったのです」とオファーを受諾した。

 

主演は?

f:id:junk-weed:20171017213346p:image

 山崎監督は岡田准一にオファー。

岡田は、「正直驚きました」と振り返る。

しかし山崎監督の「共に戦おう」という言葉に感銘を受けオファーを受諾した。

 

脚本製作

f:id:junk-weed:20171017213524p:image

山崎貴監督は、膨大な原作をどう一本の映画にまとめるか頭を悩ませた。

単に時系列に沿って描くとただのダイジェスト映像になってしまう。

そこで山崎は原作の数多くのエピソードの中からピックアップした脚本を書く。

こうすることで物語の全体像が徐々に浮かび上がる脚本が完成した。

 

岡田准一の特殊メイク

f:id:junk-weed:20171017213353p:image

国岡鐡造の青年期から90代までの“ひとりの人物の一生涯を演じる”という岡田は何度も山崎監督とディスカッションを重ねた。

特に60代の鐡造の演技、キャラクターを自らの身体に染み込ませるため、現場では撮影中はもちろん、空き時間でも“店主”キャラを通した。

さらに特殊メイクは60代は約3時間、90代は約6時間かけたそうだ。

 

驚異のVFX表現

f:id:junk-weed:20171017213408p:image

『ALWAYS 三丁目の夕日』の3倍の318ものVFXカットが使用されている今作。

当時の時代を表現するため大量のVFXカットを作ったのだ。

まずは当時の時代の下調べを行い、各部署で持ち寄ってつきあわせて検討し、わからないことはその道のマニアに聞く。しかし時代が古ければいろんな説があり、どの説を芯にするかを決める作業など制作までも一苦労だ。

 

石油の表現にに使われたのは?

f:id:junk-weed:20171017221831p:image

旧海軍の貯蔵タンクの底にたまった石油を人力でさらうシーンで石油を表現する際使われたのはなんとおむつに使われる高分子吸収体。

あれを黒く染めると、いい感じでどろどろになり石油を表現したという。

普通の高分子吸収体も試したが、おむつのやつが一番と総出でおむつを破いてかき集めという。

 

ガソリンスタンド

f:id:junk-weed:20180908144007j:image

本作の脚本は山崎貴監督自身が執筆したが、その時軽い気持ちでガソリンスタンドのシーンを作ってしまった。しかしVFX製作期間になるとワンシーンのためにガソリンスタンドのCGを作らなくてはならなくなり、「誰がこのシーン書いたんだよ!自分か…」と後悔したという。ただ後のVFX作業を軽くするために描きたいシーンをなくす事はこれからもしない様子。

 

映画完成!宣伝へ

あの日本中に感動をもたらした「永遠の0」の山崎貴×岡田准一コンビ最新作としてメディアでは大きく取り上げられた本作。

しかし今作もう1つ共通項があるのだ。

それは原作者百田尚樹の存在だ。

これに関しては百田尚樹本人もTwitterで触れているが、公開当日もかなり酷いツイートをするなど宣伝スタッフの苦慮も感じられる出来事となった。

 

ついに公開へ

eiga.com

興収87.6億円の大ヒットを記録した「永遠の0」の監督・山崎貴、主演・岡田准一のタッグで、再び百田尚樹のベストセラー小説を映画化した期待作だけあり東宝の興行目標は50億円を掲げていた。その為本作は、日本映画最大規模の全国426スクリーン封切られた。

しかし観客動員ランキングまさかの初登場4位。オープニング2日間で動員22万4000人、興収2億8600万円と最終興行20億円も怪しいスタートとなったしまった。

その後なんとか年末年始にフル稼働し、最終興行23.7億円まで伸ばすも「永遠の0」の約1/4の興行と期待外れな結果に終わった。

 

 内容は?

f:id:junk-weed:20171017215906p:image

個人的な感想ですが、「永遠の0」はイマイチ乗れなかったんですが今作は結構面白かったです。

上映時間145分ですが大河ドラマなのである程度長い方が見応えがありプラスに働いてたと思います。

1つ1つのエピソードも面白かったし、VFXで表現された世界観はかなりクオリティが高く感じ当時の時代を感じとれてワクワクしました。

ただ、ラストに主人公が綾瀬はるか演じる妻を思い浮かべるカットの3枚のうち2枚は同じ構図なのでなんか間が抜けてたなと感じました。

最後に、正直百田尚樹作品に偏見がありましたが、本作は楽しめたので少し反省しています。

海賊とよばれた男 [Blu-ray]

海賊とよばれた男 [Blu-ray]

 
海賊とよばれた男(完全生産限定盤) [Blu-ray]

海賊とよばれた男(完全生産限定盤) [Blu-ray]